表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

638/706

第638話 弟への心配

 少し、考えるようになってきた。


 メンバー同士の結婚からの脱退なんざ、よくあることだが。


 いい加減、俺もそろそろ国への帰還を考えねぇと……待たせてる女がいるんだよな? 他国の姫さんだが。



「んー……、お兄さんもいい年齢だしね?」



 面子だけでも男だけで酒を飲む。この光景が普通だったが、シェリーとエリーのおかげで変わりつつある。当然、いずれ道なりに入ることでの解散は前提だったからな? 俺は一応隠しているがクレイヴ王国の王太子でもあるしよ。



「俺とシェリーが抜けても、エリーのことだってある。だが、トラディスはどーする? 第二王子のそこんとこの仕組みは国ごとで違うんだろ?」

「まあ、領地持たせて……邸で過ごす手段もあるが」

「奥さんになる人が見つかるまでは、ソロでもいいかな。ジェフさんたちに鍛えてもらったし、僕とフランツだけでも大丈夫だよ」

「「……お前なあ」」



 自分が非モテだと認識しているのもだが、俺はともかく『モテ代表』のジェフんとこに居たらこーなっちまうのか? 自分も魔剣使いとして知名度あるのに、まだただのBランク程度だと思っていやがるし。



「……ピンとくる嬢ちゃん、居ないのか?」

「? 特には」

「好みくらい教えろ!? 親父たちが必死で縁談止めてんだぞ!!」

「え、えぇえ……まあ、気になった子はいたけど」

「「けど!!?」」

「……もう、くっついてたし」



 誰だとさらにジェフと問い詰めたら、レイアみたいなふんわり系が好みだったらしい。ヴィンクスには世話になっているから……たしかに、出来ないな。



「つまり、薄幸美人系が好みか。とはいえ、意志が強い」

「お、お兄さん……無理に探さなくていいから! 自分で見つけたいし!!」

「そりゃ……な。が、縁談持ちかけてくる親父らの言い訳には使わせてくれ」

「あ、うん。はい」

『なはは! マスターの好みは、ちょい大人しめのお嬢さんやったん? 出会った頃と比較すると変わったなあ?』



 弟を保護してくれた魔剣の意見も参考にせんとな。実質的な兄代わりはこいつだしよ……。



「フランツ。活発的な子も嫌いじゃないけど……なんか、帰り場所を守ってくれる方もいいかなって思っただけだよ。断定はしないで」

『ほーいほい。てか、それやったら貴族諸侯やと盛りだくさんちゃうん?』

「基準値にはなるが……なんとも言えん」

『そーなん?』



 俺の婚約者も、見た目裏切るくらい活発的な女だしな! 国の長に今代打でなってるが……元気してるよりも、行き遅れとか言われそうだ。あと一年くらいは様子見させて欲しいのは、こっちの都合だから仕方がない。


 とにかく、弟のトラディスへの心配とかも……一旦中断で終わった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ