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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第627話 食べちゃったものが??


「ケント、いるか!?」



 午後の仕込みもひと段落ついたとこで、レイザーさんのご登場。焦り具合から、メンバーの誰かが大変なのかなと思ったら……会計デスクの前で思いっきり詰め寄られた。ちょっと怖い!!



「ど、どうしました??」

「支払いはあとですっから!! 解毒のポーションパンねぇか!?」

「解毒、ですか? 色々ありますけど」



 麻痺の毒はまだしも、病系だとバラエティ豊富になっているから……具体的な症状を言ってほしいところだ。リトくんだけでなく、ハムスも加わったことで種類の研究も少し出来るようになったんだよね?


 でも、レイザーさんは何故か即答せずに悩み出しちゃった??



「……そうだな。麻痺……じゃねぇけど。口から入れたし、熱出てるのもあるが」

「レイザーさん?」



 他にお客さんもいるから言いにくいのかな? もうちょっと聞き出すためにも、とお客さんたちは気遣ってくれたのかささっと会計してくれました。


 完全に僕とルカリアちゃんだけになったのを見てから、レイザーさんは何故か土下座してきたんだよね!?



「すまん! 依頼者の関係で、エリーとシェリーが媚薬効果のあるもん食っちまったんだ!!」

「まあ?」

「えぇえ!? なんでですか!?」

「理由は俺もまだわからん! ジェフとギルマスが見てくれってっから、見繕い頼めないか!!?」

「了解です! けど……媚薬、ってあったかな?」

「店長、解毒全般ので大丈夫ですわ」

「じゃあ」




 と言うことで、たまたま売れ残ってたコーヒークリームのコッペパンを『廃棄ロス』ってことにして魔法鞄に仕舞い込んだ。人数が増えてから、余ったパンの買取項目にそれを組み込んだらちょっとでもお金になったんだよね?


 は、いいとしといて。レイザーさんといっしょに冒険者ギルドへと駆け込んだ!!



「ジェフ、そっちは」

「エリー、シェリー……?」



 まだ苦しんでいるかもしれない彼女たちの解毒をしなきゃ!と意気込んだんだけど。シェリーはジェフさんに、エリーはルゥさんにしがみつきながら大泣きしちゃっていたんだよね??



「じぇーふーぅう!!」

「あ゛だじは! 今のままじゃ!!」



 聞いていた媚薬効果の症状とちょっと違ってたから、びっくりはした。しかし、滅多に泣くふたりじゃないのでここは……と近づいてちぎったコッペパンロールを食べさせてあげましたぁ。


 ひと口でも効果があるので、お決まりのフラッシュが出たあとは。



「「……ごめんなさい」」



 って、ちゃんと元に戻りましたとさ。けど、発端はレイアさんだったらしく、そっちはレイザーさんが食べさせてあげてたよ。

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