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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第610話 マブダチが来たんだけど??

 トラディスの思い出パンはちょっと大変だから商品化はしなかったけれど。そろそろ、エディにも少し会いたいから魔法蝶でも出そうかと考えてたら……お決まりの展開が来たわけで。



「ケント! 相談したいんだ!」


「相談?」



 お昼過ぎになってから来たエディはいつもの変装バージョンでやってきた。一応、この国の国王様だから変装は大事だもんね? はさておき。


 こういう頼み込み方だと……困っている方かな? 伊達に彼のマブダチじゃないからね! お店をラティストたちに任せてから、エディを僕の部屋に呼んだよ。



「……直球に聞くが、ケントとエリーって恋人らしいことしてるか?」


「あ゛!?」



 いきなり聞かれてびっくりしたけど。エリーの依頼が、時々トラディスたちと合同も多いから……またデートとか出来てない!! 僕も僕でお店忙しいし……って言い訳。


 でも、エディは全然怒っていない感じ。むしろ、と提案してきたのが。



「俺も実はリリアと全然なんだよぉ。だから……いっそダブルデートしてみねぇか? エリーとリリアの親交深めるのにもちょうどいいし」


「たしかに」



 リリアちゃんとエリーは立場抜きにも、ほとんど親交してないはず。ダブルデートはちょっと大袈裟でも、お互いの彼女さんに仲良くなってもらいたいのは嬉しいもんね?



「街中だと目立つし、郊外でいいか?」


「ダブルデートだけど、ピクニック感覚?」


「そ。よくね?」


「うん。いいよ。あ!」


「ん?」



 それなら、この間のフランスパンの野営料理がいいかも。貴族さんだけど、リリアちゃんは武闘派らしいし。エリーも豪快料理は好きな方。


 それをエディに言えば、飛び上がるくらいに喜んでくれたよ。



「あれ美味しかったよ〜」


「ずりぃけど、めちゃくちゃ食えるんなら楽しみにしておくぜ」


「うんうん。あ、良いチーズの塊は頼んでいい?」


「いいぜ。リリアにもいいもんは食って欲しい」



 段取りは組めたので、あとはお誘い。エディが帰っていったあとに、シェリーが入れ替わるようにお店に来た。今日は『シリウスの風』のメンバーも、エリーもいっしょじゃない。



「こんにちは、ケント! え、エディ……さん?」


「俺は帰るから、またな?」


「は……い」



 シェリーはエディに本性知っているもんね? ここで会うとびっくりするけど、まあそこは大人だから……用件が終わったエディは帰っていったけど。



「こんにちは。今日はひとり?」


「う、うん。……ねぇ、ケント。エリーとちゃんとデートしてる?」


「はへ!? 君にも少なく見える?!」


「ええ。でも、エディさんが来たってことは」


「……お互い、ダブルデート……することに」


「ならいいわ。エリーもケントの護衛任務以外いっしょにいられなくて寂しがっていたもの」


「申し訳ありません」



 ここは彼氏としてしっかりと謝罪しました。シェリーはその後、いつものフルーツサンド以外はジェフさんの好きそうなポーションパンは買っていきました。シェリーは、たしかに彼女さんとしてジェフさんに尽くしているもんね?


 僕も、エリーと好き合っているんならちゃんと話そう……。シェリーの会計が終わってから、ラティストたちに相談しましたともぉ。


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