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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第61話 次のポーションパン③

お待たせ致しましたー


 サク……サクっ!



 カレーパンの表面にある、パン粉がしっかり揚げられたこともだけど。


 生地のもちっとした部分が、一部はサクサク感もあって。


 その食感が楽しいのに加えて……中の少し辛みの強いカレーのフィリングが、パン生地にうまく絡んで!!



(……一個じゃ足りない!?)



 ポーションパンだけど、朝早くから働いていたので……とってもお腹が空いていたから!!


 次にチキンに手を伸ばすと、ポークとは違うまろやかなフィリングに柔らかで皮もあるチキンの塊が!? ポークもポークで、ごろっとしたお肉が柔らかく煮込んだおかげで食べ応えあったけど!!


 これは……可能なら、バターチキンカレーでもいいかもしれない!!


 ヨーグルトがあるか、市場ではまだ確認してないけど。



「……美味いな」


「でやんす!!」



 ラティストは、もぐもぐしてても綺麗な所作で。


 対するカウルは、少し透明だから見えるけど……溶かすようにして食べていた。


 見ていて面白いけど、美味しいと言ってもらえて何より!!


 けど、とりあえず。



「このカレーパン。一応収納の魔法に入れておいて」



 レイザーさんの時のように、何か役に立つまで保管しておこう。賞味や消費の期限を気にしなくていいし、腐ることもなく保管出来るチート魔法だからね?



「……次に新しいものを作るとしたら、おそらく……大丈夫だとは思うが」



 あのイケメン神様に、ラティストがお説教しに行ったおかげで……多分だけど、エリクサーレベルは出来にくいらしいが。


 とりあえず、時間も時間なので……通常の商品を仕込みながら考えることにした。



(……うーん。カレーパンは出来れば考えたかったけど……他にも出来ることはたくさんあるし)



 惣菜パンか甘いパンか。


 パンを作った国よりも、日本の方がアレンジしまくって……それこそ、星の数ほど存在していた。


 特に、パン屋よりもコンビニの方が凄い凄い。


 だから、僕はパン屋もだけど……コンビニのラインナップを少し真似させて作っているのもある。でないと、新作が増えないからね?



「……ケント。大丈夫か?」


「へ?」



 考えながら、生地の分割作業をしていたはずが。


 切っている生地がなくなったのに、ラティストに声を掛けられるまで……パントマイムのように手を動かしていたようだ。



「……少し休もう」



 と言って、ラティストはささっと紅茶を入れてくれたので……渡されたら、思った以上に疲れていたのが、染み渡っていく感覚でわかった。


 だけど、ここでひとつ閃いた!!



「お菓子パン作ろう!!」


「は?」


「へ?」


「やろうやろう!!」



 何も、パン屋は全部をパンにする必要はないんだもん!!


 シェリーさんに売った、フルーツサンドもそのひとつだ。試作と息抜きを兼ねて、全部の仕込みが終わったら実行することにした!!

次回は17時過ぎ〜

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