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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第605話 陽キャ神獣

お待たせ致しましたー

 イケメン神様が、既に用意してくれていたらしい……リトくんの獣魔候補。


 ハムスって、可愛いタイプの生き物だけど……ラティストが意識体のハムスを見たら、めちゃくちゃ驚いたんだ!?



「ハムス!? 何故お前が候補に名乗り上げるのだ!? 里の守護者はお前だろう!?」


『大丈夫ですよー、ラティスト様! 後任は前々から育成していたので、いい機会ですー!』


「……そう言う問題ではなかろう」


『僕も外出たかったんですー!』


「本音はそれか!?」


「やんす? 見たことない精獣はんでやんすね?」


『ううん! 僕神獣』


「「はぁああ!?」」



 カウルと僕は大声を上げ。


 奥でお茶の準備をしていたルカリアちゃんは、お湯を軽くこぼしてびっくりするくらい。だって、可愛いけど、しんじゅう……って読みが間違っていなければ、『神獣』?!


 神様が従える獣ってこと?!


 こんなにも可愛いマスコットキャラクターのような生き物が!?



『あれぇ? ケント、だっけ? 君はわかってたと思っていたけど』


「……わかんないって。こんな可愛い生き物が神獣だって」


『可愛いは正義!』


「君異世界事情知ってるの!?」



 なんかコント見ている気分なんだけど!?



「……まあ。可愛いらしいですけれど。誠に神獣ですの?」


『そうだよー? 今は意識だけだけど』


「……真の姿は、それなりの威厳はあるが」


「あ、そう言うバージョンあるんだ」



 でも、この子にカウルのような魔導具設備を組み込むって大丈夫なのかな? ハムス自身は問題ないようだけど。



『ねーねー! リトだっけ? 会わせてくれるのー?』


「今日は帰ったから、明日かな? せっかくだから、ポーションパン作るのとか見てみる?」


『! ジェイド様にちょっともらったことあるけど。美味しかった!! あれ食べられるの!?』


「……お前がリトの魔導具になるかもしれないんだぞ。遊びではない」


『ふふ。わかってますよー!』



 ジェイドと違う意味で明るい性格してるけど……掴みどころがない感じだなあ。


 こんなフレンドリー過ぎる性格は、エディとも違うから。


 正式に決まったら、エディにも伝えなきゃだけど……びっくりするだけで済まないだろうなあ? 絶対ひっくり返る以上のリアクションしそう。


 とりあえず、作る前にお師匠さんとジェイドには来てもらおうと魔法蝶を飛ばしておいた。


 そして、数分後にお師匠さんがパルクールを使ったのか猛ダッシュして来て、ジェイドも自力で来たのか大袈裟なくらい息切れていた。


 お師匠さんは、眼鏡越しだけどギラギラで目が怖い!?

次回はまた明日〜

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