第50話『ライスバーガー作り』②
お待たせ致しましたー
なので、エリーちゃんにはバンズを任せて。
僕はカウルとラティストと一緒に……挟む具材であるかき揚げやチキン竜田を作っていく。
カウルには、竜田の衣付け。
ラティストには、かき揚げの見本を見せてから揚げていく作業を。
僕は、これだけじゃ野菜が乏しいので千切りキャベツやレタスを洗ったりとかを。
分担していく作業が楽しいので、どんどん進んじゃう!
脳内のアドレナリンがダバダバだ〜〜!!
「ケント〜? バンズ、出来たけど」
エリーちゃんに呼ばれて、出来具合を確認すれば……ちゃんと出来上がったので、合格点をあげたよ?
「じゃ、次はタレ作りだね」
「揚げ物あるのに、そう言うの必要なの?」
「あんまり味付けしてないしね? 味気ないのは嫌でしょ?」
「……嫌だわ」
竜田には、マヨネーズとケチャップを混ぜたオーロラソースぽいのを。
かき揚げには……微妙に野菜の種類が違うから、タレは一緒で濃いめの天つゆ仕立て。
照り焼きソースとかとも作るから、出汁はストックしてあるのだ。お米同様に、昆布と鰹節が普通に流通しているんだよね? 不思議〜。
「はい、ちょっと味見」
ひと段落ついたら、全員にかき揚げの方を味見してもらう。僕以外の皆は、天ぷら初めてだもんね?
「「「いただきます」」」
手掴み出来る大きさに切ったかき揚げの上に……ちょこっとかけた天つゆ仕立てのタレ。
口に入れてもらうと……カウル以外、ほっぺがピンクに染まった。カウルは色彩変化がない代わりに、あちこちピョンピョン跳ねていたけど。
「「美味しい!!」」
「……サクサクしたところに、甘辛いソース……か。テリヤキとはまた違うな?」
「これを、お米だけどバンズで食べるんだー!」
「ケントが言うのなら、必ず美味いな」
「次は、竜田を揚げていくよー?」
拳くらいの大きさのお肉を、ジュワーっと揚げてしっかり油切りをしたら……あとは盛り付け。
全員で手分けして挟んでいくと……お皿に乗せたら、ステータスが出て来たんだ!?
【ポーションパン完成!!
『ライスバーガー(チキン竜田)』
『ライスバーガー(ゴボウかき揚げ)』
『ライスバーガー(玉ねぎ入りかき揚げ)』
各種効能は同じ。
・欠損部分を三割回復
・基礎体力を大まで回復
・裂傷完全回復
・呪い、解除
】
「……ええ??」
最後の項目……もしかしたら、レイザーさんの役に立つかもしれない??
慌てて、エリーちゃんに伝えると。
「ギルド管轄の宿屋にいるかもしれないわ!! 行く? 呼んでくる?」
「い、行くよ!!」
ご飯どころじゃないからね!!
カウル達にはお留守番を頼んで、僕は収納魔法にライスバーガーのほとんどを入れて、エリーちゃんと冒険者ギルドに向かった。
次回はまた明日〜




