第297話 モンスター共同討伐
お待たせ致しましたー
リオーネを出て、エリーちゃんとゆっくり湖に向かえば。
いざ、お昼ご飯と思ったんだけど。
「……何故だろうね?」
「……なんでかしら?」
モンスター……魔物と大遭遇の僕らでした。まる。
水辺と言うこともあり、いろんなモンスターがいるのはわかるんだけど。
凶暴な顔が特徴の、二足歩行してる狼達がわらわらいたわけで。
僕らと視線が合えば、持ってた棍棒とか弓矢を構えてきたのだ。僕らを標的にしている気満々。
これは……対処するしかないようだ。
「……追い払えるかな?」
「戦意削げばね? ケントは下がってて」
「え、僕も」
「ケントは獲物ないでしょう? あたしは本職なんだから任せて?」
ウィンクしながら言うから、思わずときめいちゃった!
僕の彼女さん、かっこかわいいんだから!!
一応ワンピースの上から、革の防具とかは装着してたし……こう言う事態は想定済みだったのだろう。
エリーちゃんは、両手を上にあげると……多分亜空間収納から出したんだろう。クナイのような短くて鋭い武器を出したんだ!
「おお!」
「ケントはここから離れないで」
地面を蹴ったら、瞬時に狼モンスターとの間合いを詰めて……急所を貫くのは早かった!
これが、上級冒険者さんの実力なんだ!!
エリーちゃんは一匹仕留めたのを皮切りに、どんどん討伐していく!
その動きが、素人の僕から見ても……ダンスのように舞っている感じに見えたんだ。
エリーちゃんのあだ名が、エディ情報だと『真紅の鷹』って言ってたけど……たしかに、綺麗だけどかっこいい戦い方だ。
僕の出番……なさそうだなと思ったけど。
不意打ちを狙っていた一匹を見つけた瞬間、僕は自分の収納魔法から取り出した。
マーベラスさんに作ってもらった……僕専用の武器。
バレーボールをベースにした……硬球の武器を!!
コントロールは、僕の魔力を込めれば大丈夫。
試運転でも大丈夫だったから……急いで構えて、あのモンスター目掛けて繰り出した!!
「ぎゃあ!?」
ボールの当たったモンスターが悲鳴を上げたら、倒れる前に僕の方へとボールは戻ってきた。実戦でもちゃんと役に立てて良かった良かった。
ただ、他を倒してたエリーちゃんが……僕をぽかんと見てたけど。
「……えへ?」
とりあえず、僕は笑っておくことにした。
モンスターの方は、僕が倒したので最後だったみたいだから……討伐は無事完了であります!!
ただ、死骸が大量なので……落ち着いたエリーちゃんから、魔法で焼くからと一箇所に集めるのを手伝ったよ。
次回はまた明日〜




