第254話 パジャマパーティー③
お待たせ致しましたー
「エディ、今から言うことは嘘じゃないから」
「うん?」
「僕の……僕とお師匠さんの最大の秘密を今から言うから」
「……秘密?」
エディの顔がピコーンって音が聞こえるくらい……輝いていくように見えた。やっぱり、秘密聞くのは好きなんだ?
「……うん。すっごく驚くと思う」
「おぅ!」
言え……言うんだ!
大事な友達だからこそ!!
「僕とお師匠さんは……違う世界の前世を持つ『転生者』なんだ!!」
言ってしまった。
きっぱりはっきりと!
んでもって……エディは思いっきり、お口あんぐりしちゃった!?
「…………マジ?」
「……………………マジ」
しばらくして、エディから返事をもらえたけど。まあ、予想していたひとつだった。
それに返事をすると……今度はエディの方から、僕の手をガシッと掴んできた!?
「マジマジマジぃ!? 転生者!? 伝説級のもんだろ!? それがケントだけじゃなくて、ヴィンクスもか!?」
「う、う、うん!?」
ぶんぶん、ぶんぶん振るから……ちょっと体も揺れて、軽く酔いそうになったぁ!!
「本当でやんすよー」
「だからこそ、未知のパンを作れるのだ」
「なるほどな!!」
拒絶反応とかないから……受け入れてくれたみたい?
僕としては嬉しいことだけど。
「……変に思わない?」
「全然!! 逆に納得した! 変に世間知らずなのもな!」
「……まあ、そうだけど」
だって、この世界に転生してからまだ一年経っていないし。赤ちゃんじゃなくて、いきなり元と同じ体に転生させられたし。
そこと、なんで転生したことについても伝えれば……エディはうんうん頷いてくれた。
「神がなあ? けど、ケントの偉業もすごいな! 御使と知らずにわざわざ助けたんだろう? さらに、使命を与えられたとは」
「……今も全力で奴を締め上げたいが」
「ラティスト……やめよう」
イケメン神様がどんどん不憫になっていくから……可哀想なんでやめておこう。
エディはそれにもゲラゲラ笑っていたけど。
とりあえず……マブダチにも、うまく受け入れてもらえたのが嬉しかった。
「しかし、その情報は最高機密に等しいな? あと誰が知ってんだ?」
「えっと……ロイズさん、ルゥさんにエリーちゃん」
「妥当だな? うちのギルまでは言っていいか?」
「ギルハーツさんにも?」
「色々助けになるからさ。ディルとルカには……言っていいかもしれんが、ルカはラティストのこともあったから余計に卒倒しそうだしな」
「あー……」
ルカリアちゃんの心に、さらに刺激を与えるのは良くないもんね? 恋愛方面じゃなくても。
次回はまた明日〜




