表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

230/706

第230話 居心地の良さ

お待たせ致しましたー

 いや、俺の提案ってのもあったけど。


 ケントは……どんどん俺の知らないパンを作っていく。


 ただでさえ、美味そうなパンを……カレーパンとは違って、出来上がっているものをさらに揚げてしまう?


 そんなパン……おそらく、どこの同盟国や友好国でも知る者はいないだろう。


 なのに、ケントはいとも簡単に実現していくんだ!!


 出来上がった……『メンチカツバーガー』の揚げたものを切り分け、ヴィンクスらと口にするんだが。


 多少冷めていても、まだ温もりのあるそれを……俺は、迷わずに口に入れた!!



(……うっま!?)



 サクっともしてるけど、噛むとザクザクもしてて。


 生産ギルドから、出来るだけ質の良い油を購入してるだろうから油の質も良いが。


 噛んだ瞬間、パンのふわっと加減も残っているのに……少ないが、メンチカツにもまだ肉汁がきちんとあって……口に広がっていく!!


 独特なソースもいいが、マヨネーズがしっかりあるのも良い!!


 ひと口じゃ足りねぇ……もっと食いたい!!


 けど、今回が試作だからなあ?


 俺との謁見があるまで……ケントなら、何回も試作を繰り返しそうだ。マブダチだから、ケントの妥協の無さは理解しているつもりだ。



「「美味い!!」」


「美味しー!」


「でやんす!!」


「……これはいいな」


「揚げ加減が難しいところだけど」



 ポーションパンとしても成立してんのに、やっぱりケントはまだ満足していないときた。


 ヴィンクスと効能をステータスで確認してるようだが、俺も一瞬身体が光って……ちょっと眠かったのがスッキリした。相変わらず、効能がユニークだよなあ?



「腱鞘炎と……酒飲み過ぎで注意せねばならん臓器への改善? 相変わらず凄いな?」


「決まった効能ってないですよねぇ?」



 作るものは同じなようで違うが。


 こう言う光景を見ていると……やっぱ、ヴィンクスの方が師匠にきちんと見える。


 出不精に、外見を気にしなかった野郎の……随分とした様変わりだ。俺にですら、見た目を直そうとしなかったのに……どこでケントと出会って、師弟関係まで結んだんだ?


 気になるが……多分答えてくんねーだろうなあ?



(ま、いっか? ケントはケントだ)



 俺と謁見することで……『エディ』を『エリシオン』と気づくかもしんねーが。


 ケントのような人間なら……多分、そこまで態度を変えないと信じている。


 まだ出会って数ヶ月だが、俺なりにケントの人と成りを信頼しているのは本当だ。


 爺とかに、ケントの素性を調べさせようと提案もしかけたが……それだと、国王としちゃダメだが…… 『エディ』としては嫌だった。


 マブダチの信用を失いたくなかった。


 とりあえず……多分創始の大精霊であるラティストも居るし。


 なんでか、いつのまにかヴィンクスにも……大精霊ぽいのが契約精霊になってるけど。


 この楽しくて落ち着く場を壊したくはないんだよな?


 俺も……『エディ』でいられるし!!

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ