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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第23話 神からのお知らせ

お待たせ致しましたー

【『オープンキッチンの使用範囲』


 ・店舗獲得により、空き部屋でも展開可能。


 ・狭い範囲でも、空間を気にせず展開が出来ます。


 ・屋外だけでなく、屋内でもどうぞご活用ください♡


 】



 って、短い文章だったけど……最後のハートマーク何!?



「ケント? 何してんの??」



 昨日のカウルもだけど、エリーちゃんにもステータスは見えていないみたい。



『エリーちゃん、街を回るのって……大きな市場とかあったりする?』


『あるけど……なんで小声?』


『昨日見てもらったあのキッチン。多分、あのお店で使えるんだ。パンも作れるかも』


『!? なんで? あ……もしかして、なんかステータスとか出たの?』


『そう。神様からのお知らせみたいな感じだけど』


『マジでやんすかー?』


『…………俺も手伝う』



 と言うわけで、観光は一旦取りやめ。


 宿を一旦出てから、お買い物と言うか仕入れに変更。


 空間での収納魔法とかは、ロイズさんが言ってたんだけど……使える人は使えるから、商人さんの目の前で使っても大丈夫らしい。


 なので、迷子にならないように気をつけて……皆で楽しく買い物をし終えた後は。



「巡り巡りて、彼の元へ」



 と、エリーちゃんが特殊な手紙の魔法を使って……手紙を綺麗な蝶々にしてロイズさんのところに飛ばした。



「魔法だー!」


「ケントのも十分魔法よ?」


「そうだけど! なんかこう!!」



 オタク知識を教えてくれた、友人からの洗礼を受けた時のような!!


 なんか、感動しちゃうんだよね!!


 ともあれ、ロイズさんには事後報告になるけど……あのお店を使って、ポーションパンを作ることにしたので。


 お店の場所に向かうと、『立ち入り禁止』はまだあったけど……『無事解決、近日再オープン』とも張り紙があった。



「鍵は昨日と同じのはずだから、大丈夫だと思うわ」



 鍵については、オートロックとかそう言うのがなくて……魔法はあるのに、普通に金属の鍵がメイン。けど、このお店についてはレイス云々の事件があったからまだ開け放題。その翌日の今日も……やっぱりまだ空いていたから、お店には難なく入れた。


 ここで、ラティストには実体化してもらったよ?



「……やはり、ここまで連れて来られた経緯がわからん」



 と、お店を見回してもちっとも思い出せないみたい。



「んー? 創始の大精霊を取り込めるってことは、それなりにランクの高いレイスだったと思うけど。ケントのパンであんなにもあっさり退治できたのよね?」


「さっすが、ケン兄さんでやんす!!」


「そうだな。ケントは流石だ」


「お、大袈裟だよ? 僕は作りたいパン作っただけで」


「けど、それが神からの使命みたいなのものなんでしょ?」


「でやんす!」



 嬉しいやら、心がくすぐったい。


 話している時間も楽しいけど、とりあえずはオープンキッチンをあの厨房だった場所で展開させてみることにした。

次回はまた明日〜

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