第226話 暗躍する爺
お待たせ致しましたー
いやはや……他愛もない。
情けをかける必要もありませんな?
(…………まだまだ埋もれようとしていたとは)
ケント様をつけ狙おうとしていた愚か者。
その一端が、またひとつ……捕縛出来たことで、あの方への脅威を潰すことが出来ましたな。
私めは、その愚か者である……阿呆な貴族ならびに部下全員を捕縛するのに……暗部の部下らに指示を出しましたとも。
それはまあ……ポロポロと出てくる出てくる。
愚か者もですが、画策しようとしていた事への書面なども。
これは……決定的な証拠になりますな?
「ギルハーツ様。ご指示いただいた愚か者らは、すべて捕縛完了致しました」
「……ご苦労。すぐに宮城内の牢屋へ」
「はっ!」
今回の者だけでなく……まだまだ燻っている愚か者は、きっと多いでしょう。
他国の方が、もっと酷いかもしれません。
ですが、このヒーディアがその筆頭らに制裁を下せば。
ただでさえ、貴族の好き勝手にさせていた……腐った情勢が変わるでしょう!
陛下が一番に望まれた事!!
この爺。
おいぼれではありますが……お手伝い致しますぞ!!
そして……ケント様が、さらにあの美味であるポーションパンを各国へ広めてくださるのであれば。
世界のポーション事情は、改革を成していくことでしょう!!
陛下と手を合わせていけば。
きっと……叶うことでしょうな!
ですが、そうなると……陛下の正体を知ることになりますが。
あのケント様でいらっしゃるのです。大丈夫だと思いますな!!
(……陛下は、今リオーネでケント様にお会いに行かれているでしょうが)
激務と言うべき公務を片付け、粗方の捕縛先を私めなどに指示されてから向かわれましたが。
あちらには……エルフのギルドマスターや生産ギルドのギルドマスターもいらっしゃいます。
なにもなければよろしいですが……事態は無事に完了しましたので、お迎えにでも行きましょう。
次回はまた明日〜




