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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第223話 親しい人に報告

お待たせ致しましたー



「いや〜……マジか!!」



 とりあえず……エディ達は用事あるからって、途中で別れたんだけど。


 ロイズさんとかに報告しようと……僕らは、リオーネに戻ることにした。


 もちろん、エリーちゃんとは手繋いでいるよ!! 恋人繋ぎで!!


 生産ギルドに行けば、ちょうどロイズさんが受付近くに居たから……すぐに執務室に通してくださいました。


 僕らのことは、エディが言ってた噂の内容でだいたい把握していたようだけど。僕の気持ちは忘年会の時にバレているので……ロイズさんからは肩をバシバシ叩かれた。



「……ロイズさん、痛いです」


「すまん。いや〜……しっかし、ようやくか? 時間かかったなあ?」


「……お陰様で」



 エリーちゃんには頭ぽんぽんだった。男女の差があるとは言え……ちょっと寂しい。


 は、さておき。



「んで? いつ婚姻結ぶんだ?」


「「早いから!?」」



 思わず、エリーちゃんとハモったけど、無理もない!!


 交際イコール、結婚はいくらなんでも早過ぎる!!


 エディにも、実は言われていたけど……まだまだ早いから!!


 僕ら、この世界では成人年齢でも……二十歳も越えていないのに!?



「はっはっは! 金の心配はお互いなくても、付き合いたてだからか?」


「そうよ!」



 電撃婚とかって言葉はあるかもしれないけど……僕、お付き合い自体初めてなのでご勘弁願いたい。恋愛初心者にいきなり、結婚の申し込みってハードル高いんだから!!


 指輪とか諸々用意してないんだもん!!



「ま。籍入れる気があれば、いつでもうちに来い。書類と手続きは超特急で用意してやる」


「「……どーも」」



 本当にそれはやりかねないので……有り難く受け取っておくことにした。



「……そう言うロイズさんこそ、自分の事はいいの?」


「……言うな」



 エリーちゃんがため息を吐いた後に言った言葉に……ロイズさんは渋い表情になったんだ。



(おやおやおや?)



 ちょっとずつ顔赤くなっていくし……これはもしや。


 ロイズさん自身に、恋の相手がいるかもしれない?


 エリーちゃんに振り返えれば、彼女は苦笑いしていた。



「ロイズさん、ギルマスの事好きなのよ」


「ルゥさん!?」


「言うな!? エリー!!?」


「もう、遅ーい!」



 お相手さんが……ルゥさん!?


 横に並んでいるのを思い浮かべてみたけど……呪いが解けた今のロイズさんなら、ルゥさんと並べば美男美女カップルだ!!



「告白しないんですか!?」



 僕はウキウキ気分になって詰めよれば……ロイズさんはさらに顔が赤くなり、頭を掻いた。



「……人間だぞ? 向こうはエルフ……寿命も老化も全然速度が違う」


「……そうかもしれないですけど」



 ルゥさんがもし受け入れたら……魔法か何かでちょちょいと解決しそうだけどなあ?

次回はまた明日〜

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