表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

202/706

第202話 マブダチもこちらに

お待たせ致しましたー

 何してんだ、このバカ王!?


 阿呆か!!?


 と、言いたいとこだったが……エディの本性を知っているのは、こん中だと俺だけなので言うのを我慢した。



「ははは! 面白そうなことしてんな?」



 俺が我慢してんのに、こいつは言いたい放題だなあ!?



「……何してんだ、テメェ!?」


「いやいや? マブダチにも会う前に、お前んとこにも来ようかと」


「ノックも無しに入ってくんな!?」


「悪りぃ悪りぃ。けど、ケントのことだろ?」


「……ケントのことだが」



 こいつ……どこまで知ってんだ?


 いつから居たのか……気配を消していたら、マジで俺でも読めないほどの器量持ちだ。下手すると、最初からかもしんねぇ。



「……レイザー、そいつ去年の」



 もっと掘り下げて聞こうとしたら、ジェフがこっちに来た。まあ、普通ならこう言う反応だろうな?


 んでもって、去年に会ったきりだが……エディのことは覚えていたようだ。



「おう、久しぶり! エディって言うんだ! ケントのマブダチだ!!」


「……マブダチ?」


「あの後、すぐに仲良くなったんだ!」



 たしかに……それは間違ってはいないが。


 こいつが、この国の若き王だとは誰も思わねぇだろうな!?



「ほーん? 俺はジェフだ。一応パーティーのリーダー」


「お? 『閃光のジェフ』か? 本物か?」


「知ってんのか?」


「一応冒険者だしな?」



 いつのまに、ギルドカードまで持ってたんだお前はあ!?


 堂々と見せていたが、ファミリーネームには『ヒーディア』ではなく『キシュタリア』ってもんになってた。ギルマスは流石に事情を知っているだろうが……よくそんな偽名使わせてんな。



「ほーん? それで腕っ節いいのか? んで? なんでここに来た? レイザーとは知り合いのようだが」


「おう! 今回はレイザーに会いに来た!! 一応女将には入っていいって言われたぜ?」


「……だからって、いきなり入るな。びびっただろ?」


「すまん!」



 基本的に誰とも打ち解けやすい性格だからって……マジで、基礎能力高いからなあ? お忍びとは言え……よくこの街に来たもんだ。



「あのー……エディ、さんですよね?」



 トラディスも気になったのか、こっちにやってきた。魔剣のフランツは背の鞘ん中に戻していたが。



「おう。ん? お前……ちょいとレイザーに似てんな?」


「あ、はい。一応……弟です」


「! 行方不明だった弟か!! そっかそっか!!」



 俺とトラディスが王族って言うのは。


 まだシェリーには言ってねぇから、言おうとするのを腕をつねってやめさせた。痛がっていねぇのが悔しいが!!



「あの……ケントさんとマブダチって」


「おう! 魔法蝶ではしょっちゅうやり取りしてるぜ? あいつの恋愛相談もされてた!」


「早く言え!」


「いで!?」



 どうやら、すでにこいつもエリーとの事は知っていたと言うわけか。


 なら……下手に隠し事をするのをやめることにした。ケントとエリーの『恋愛相談』について……はだが。


 シェリーの方も、俺らのやり取りを見て……いくらかほっとしたのか、話の輪に加わってくれたぜ。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ