第194話 友達と打ち上げ②
お待たせ致しましたー
打ち上げ……当日。
お店は休業日なので……ゆっくり寝てから、持ち込みにする料理を作っていく。
フィッシュ&チップスもだけど。
普通のフライドポテト。
唐揚げ。
コールスローサラダ。
シーザーサラダ。
ライスコロッケ。
かぼちゃコロッケ(チーズ入り)。
他は、ポーションパンをたっくさん!
カウルとラティストと分担して作ったら。
収納魔法に入れて……いざ、宿屋へ!!
宿の男性部屋で打ち上げするから……ポーションパンは遠慮なく出せるんだよね? 『シリウスの風』の皆さんは、皆常連さん達ばかりだから!!
その中でも……シェリーさんのランクアップしたお祝いだからね!!
最初の、落ち着かない様子から……だいぶ成長したと思う。ポーションパンで解決しそうな部分もだけど、人間としても。
ずっと片想いだった、ジェフさんと無事にお付き合い出来るようになったし……僕とかがお役に立てたのなら何より。
カウルを抱っこしながら、ラティストと宿屋に到着すれば……入り口では、トラディスさんが立っていたんだ。
「ケントさーん」
「トラディスさん!」
この人とも同い年だけど……レイザーさんの弟さんだから、つまり王子様。
僕が元異世界人だからって、簡単には敬語とか外せないからね? 彼は気にしなさそうではあるけど。
「エリーさんももう来てますよ」
「そうなんですね!」
エリーちゃん……好きと自覚してからは、ちょいちょいしか会えていないけど。エリーちゃんは、Bランクって高レベルの冒険者さんだから、色々忙しいもんね? 今日は別だけど……遊ぶのって、エディ以外であんまりしてないなあ。
もし、付き合えたら……どうなるかな?
今考えても仕方がないけどね!!
とりあえず、会場である部屋に行けば……皆さん揃っていた。
「よ! ちょっとぶりだなあ? ケント」
レイザーさんは、今日もお元気そうだ。眼帯の下にある進化した魔眼は……大丈夫そうだ。あのどろんどろんしたものは、ライスバーガーのお陰で消滅したし。
「今日はあんがとな」
ジェフさんもお元気そう。ちゃっかり、シェリーさんの隣で堂々と腰に腕回しているけどね? 誰も横取りしないのに……ラブラブだなあ。いいなあ。
あとはエリーちゃんだけど……それっぽい布の塊が部屋の隅に。何しているんだろう?
「いえいえ、僕の得意分野ですし。……エリーちゃんは何しているんですか?」
「あ、そうだ! エリー!! ケントさん達来たよ!!」
シェリーさんが立ち上がって、エリーちゃんらしい布の塊から出そうとしたんだけど。
エリーちゃんは、出たくないのか……ぶるぶると震えたのでした。
次回はまた明日〜




