第171話 ビンゴゲーム④
お待たせ致しましたー
ルゥさんのプレゼントは……外套? だった。
最初は僕くらいが着れるサイズだったんだけど……ラティストが持つと、軽く光って大きくなったんだ!?
「んふ。魔法素材で作ってある外套よん? 所持者に合わせて大きさも変わるのよん」
と言う、なんとも凄いチートアイテムのようです。
「…………」
色は、ラティストの正装である不思議マントと同じ真っ黒。内側の布も真っ赤。
ロイズさんやお師匠さんが着ても似合いそうな色合いのそれを……ラティストはいそいそと着てみた。今の服装はニットメインの普段着だけど……外套を着ると、ラティストがさらにカッコよく見えた!!
「似合っているよ! ラティスト!!」
「……そうか?」
「ラティスト兄さん、お似合いでやんすー!!」
カウルも手放しに褒めているからね?
ちょっと触らせてもらうと、手触りが良いだけでなくすっごくあったかい感じだった!!
「じゃ、あとは……僕とカウルと、ロイズさん」
「……リーチ増えてんのに、ちっとも当たらねぇ!」
「まあまあ、それも醍醐味なので」
と、再開すれば……ロイズさんはすぐにビンゴとなった。
「ん〜〜せっかくだし、ヴィーのだな!」
エリーちゃんのは選ばずに、ロイズさんはお師匠さんのを手に取った。
中身は…………色んな大きさの瓶詰めの木箱?
「……ポーションも考えたが、この面子だと『酒』が良いと思ってな」
お師匠さんがそう言うと……ロイズさんはスタスタと近づき。思いっきり、お師匠さんの背中を叩いた!?
「よくやった!! ヴィー!!」
「…………めちゃくちゃ痛い」
「悪りぃ。ま、せっかくだし皆で飲もうぜ?」
「やったわん!」
「やったー!!」
なので、お酒は後々のお楽しみと言うことになり。
プレゼントも残り二個。
ロイズさんとエリーちゃんのだけど……ビンゴは僕とカウル。
どうしようかと、カウルに聞けば。
「ビンゴ言いたいでやんすー!」
となったから、最後までビンゴすることになりましたー。
残り二人でビンゴの幹事と言うこともあり……ラティストがどんどんくじを引いてくれたから、僕とカウルは自分のカードに集中して。
数分後には、ルゥさん達のように同時にビンゴが出来上がったのだ!!
「あっしは、大将のでいいでやんすか?」
カウルはロイズさんのことをなぜかそう呼ぶが……僕はすぐに『いいよ』と返事をしてあげたよ?
僕個人としては……実はエリーちゃんのプレゼントが気になっていたので、嬉しかったのだ。
包みを開けると……ちょっと重いと思ってたけど、中身は辞書サイズの本でした。
次回はまた明日〜




