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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第149話 試作ケーキの試食会

お待たせ致しましたー

 早い……早いよ!?



「もう……試作が出来ちゃった!?」



 ミハイムさんからの魔法蝶が届いたんだけど……あまりの試作ケーキの出来上がりの早さに、驚きを隠せなかった!!


 で、亜空間収納に入れて持ってきてくれるらしい!!



「これは……お師匠さんにも急いで伝えなきゃ!!」



 お師匠さんのお店の距離はあるけど……なんでか、転生してロイズさんとかと軽業師みたいな芸当が出来るようになったのと。


 食欲レーダーがすんごいから……ものの十数分程度で来れるんだよね?


 だから、急いで魔法蝶を送って少し経つと。



「もうケーキが出来たのか!?」



 って、沸いてくる勢いで登場するんだよね!?


 まだミハイムさんが来る前なのに!!



「……はい。出来たそうです」


「パティシエは素晴らしいな! 我々が惜しむも作れぬケーキをそうも簡単に!」


「ミハイムさんの腕もありますしね?」



 お手製のバターパウンドケーキとか……美味しいんだよね?


 あれ、こっちの紅茶にすっごく合うから僕も大好き!


 とりあえず……今日はチョコレートメインだから、コーヒーにしよう。


 こっちの世界のコーヒーも、日本と似ているからとっても飲みやすい。


 けど、電動ミルとかはないから手動で頑張っていると……そわそわしていたお師匠さんが僕の代わりにミハイムさんを出迎えてくれた。



「こーんにちはー」



 笑顔全開、今日も良い人オーラも全開のミハイムさんだ。



「いらっしゃいです、ミハイムさん」


「お邪魔するよ〜。……ヴィンクスさん、どうしたのー?」


「……試作を早く食べたいようで」



 息絶え絶えは怖いよ、お師匠さん!


 そこをラティストがチョップして……強制的に落ち着かせたからか、何とか締まりのない表情では無くなった。


 僕がコーヒーを落としている間に、ミハイムさんは亜空間収納から試作のケーキを二種類出してくれたよ!



「「おお!!」」


「……これが、例のケーキか」



 二つともチョコレート色一色だけど!!


 僕やお師匠さんが食べたくて仕方なかった……チョコレートクリームのケーキがあったんだ!!


 さすがはお菓子職人さんなので、完成のクオリティもすんごい!!



「えへへ〜、クリームは美味しく出来たと思うけど。こう言うケーキって、意外と手間かかるんだねー?」


「作っていただきありがとうございます」


「いいよー? 俺も楽しかったしー」



 そう言っていただき、提案した甲斐があるよ!!


 コーヒーも人数分出来たら……まずは、ブッシュの方を切り分けようとしたけど。


 僕も前世でまともに切り分けたことがないので、本職のミハイムさんにお願いしたのでした……。



「「「美味い!!」」」


「……美味しー!」



 そして味の方は文句がつけようがないくらい……高級洋菓子店顔負けの、食べやすくて美味しいロールケーキの味だった!!

次回はまた明日〜

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