表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

130/706

第130話 人生初のお酒

お待たせ致しましたー

 中は、『THE☆酒場』って感じだ。


 いかついお兄さんとかが、真っ昼間からお酒を飲んでいるから……アルコールの臭いがきつい。匂いだけで、ちょっと酔っちゃいそうだ。



「ケント、あっち行こうぜ」



 エディは平気なのか、相変わらず上機嫌なままだ。


 あちこちにあるテーブルじゃなくて、個室みたいなとこに行くみたい。来い来いと手招きされたので、鼻をつまみながらついて行くと……他とは違い、落ち着いた雰囲気の個室に到着。


 ちょっとした開き戸をあければ、中は四人くらいは座れるテーブルと腰掛けがあったよ。


 僕らが向かい合わせに座ると、すぐに店員らしいお兄さんが注文を取りにやって来た。



「いらっしゃいませ、ご注文は?」


「俺はエールで。そっちは……りんごエール。あとつまみの盛り合わせを適当に」


「かしこまりました。お待ちください」



 と言って、ささっと行っちゃう感じ……接客のプロだなあと思った。僕は経験少ないけど……前世のバイトでレストランにいたからね? 調理補助以外にも、少しだけ料理提供したことはあるから。



「あ〜……ここに来んのも随分久しぶりだ」



 ちょっと疲れていたのか、エディは肩をポキポキと鳴らしていた。



「仕事が忙しいの?」


「色々な? ま、大半は終わらせたからこっち来れたが」


「お疲れ様。今日はいいの? 本当に奢ってもらっちゃって」


「いいって。ケントと飲みに来たかったのはほんとだ」



 などと雑談していたら、すぐに店員さんが戻って来て……まずはお酒から。


 エディには見た目、ビールが入ってそうな小さな樽の形をしたジョッキ。僕は、りんご味の炭酸ぽい感じのお酒だった。


 ちょっと匂いを嗅いだけど、匂いは普通のりんごジュースみたい。



「……お酒だよね?」


「軽めだから、あんま匂いしねぇしな? ほら、飲もうぜ!」


「うん!!」


「「乾杯!!」」


「おつまみもお持ちしましたー」



 ジョッキを合わせた後に、また店員さんがおつまみを持って来てくれた。大皿には、ボイルソーセージとサラミにチーズのブロック。


 フライドポテトは無い感じだ。


 たしか、素揚げしたじゃがいもはあったようななかったような?


 ポテチはエリーちゃんは知らなかったし、多分ないかもね?


 エディはソーセージを手で掴むと豪快にかぶりつき、勢いよくエールで流し込んでいった。



「かぁー! この組み合わせが最高なんだよな!!」



 エディがするよ、なんでも美味しそうに見えちゃう。


 僕も! とまずはソーセージを食べてみる。パリッと皮の食感が楽しくて、これには! とお酒を……前世も含めて人生で初のものを飲んでみると……炭酸が強いが、ちゃんとアルコールを感じた。


 強くはないけど、一気飲みすると油断出来ない度数。


 ワインよりは断然低くても……これを高校生くらいの年代から飲んで良いんだ?


 異世界というか、習慣の違いってすごい。



「……美味しい!」



 けど、味は間違いなく美味しい!!


 お酒だけど、りんごのスカッシュ飲んでいる感じだからごくごく飲めちゃう!! 酔いが怖いから一気飲みしないけど!



「良かった。気に入ったか?」


「うん! お酒って美味しいんだね?」


「だろ? てか、ヴィンクスと師弟関係だったのは驚きだぜ」


「あはは……隠してたわけじゃないけど」



 色々辻褄合わせとかがあるからね、お師匠さんとの関係って。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ