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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
7章 ダンジョン
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ケイサイド13

とりあえず100話目標で毎日投稿します。

ついにイベントが始まったか。


今俺はとある草原の中に他のプレイヤーといる。


お知らせではこのイベントは、



お知らせ


どうもー!


いやー、何か皆めちゃくちゃお知らせの雰囲気が変わったって感じてますねぇ。


はい、お知らせを書く人変わりましたー!


とまあそんな事はどうでも良いんですよ。


ダンジョンイベントー!


このイベントでは魔物チームはダンジョンの運営。


そして人間チームはダンジョンの攻略をしてもらいます。


そしてその仕組みがまた難しいんですよ。


まあ仕組みというより攻略方法?


まず人間チームは無一文。


まあ厳密には服とかは支給されるんですが、それ以外の物は一切持たずに始まります。


そして猶予として一週間を設けるので、使いやすい場所にこの土地を変えて下さい。


因みにこの間睡眠、食事は必要ありません。


初期SP(Strategy Point)

     攻略ポイント


を1万ポイント支給するので、人間側のリーダーはそれで材料等を買って下さい。


因みにここでは亜人プレイヤーも呼び出せます。


このSPは敵の魔物を一匹倒すごとに1SP手に入れられます。


更に、これは物品等の質や量によってポイントが上下するので気を付けて下さい。


そしてそれらを駆使して一週間という時間でダンジョンの攻略準備をして貰い、魔物プレイヤーのリーダーを倒して貰いましょう。


勿論こちらは全滅したら負けですよ?


とはいえ今回はイレギュラーで不参加の人が居ますけど。


という訳で頑張って下さいね、ケイさん。


って知らされたんだ。


いやー、俺責任重大過ぎない?


っていうかイレギュラーって何?


ピコンッ


「え?何?」


そう音が鳴った瞬間、目の前に青い透明な板みたいなものが現れた。


攻略板


  現在の生存者    物資、物品等の購入リスト


  ガチャ      ダンジョン説明     


  攻略状況閲覧


           SP100000ポイント


攻略板?


ちょっと説明読んでみるか。

………………

…………


なるほど……無理でしょ。


だって俺元々ただの高校生だよ?


そんなに頭良くも無いし。


今のところライさんが大声で皆を纏めてるから大きな問題は起きて無いけど俺だけだったら終わってた。


いや、まあ勝手に行動する人が居ない訳じゃないけど。


さて、どうするか。


うーん…………

……………

………


よし、これでどうだ!


木材(丸太) 10本セット5ポイント×10000セット


50000SP使用


道具セット 一個20ポイント×1000セット


20000SP使用


一先ずこれで良いだろう。


うん、最低限の住居は確保しないとだからね。


とはいえこれで50000は痛い。


それほどどれにポイントを使用するから悩まなかったから作る時間はたっぷりある。


よし、じゃあ早速するか。


「おーい!生産職の人達来てくれー!」


そして続々とその人達が集まって来た。


あ、これは仙力使ってるから奥まで声届いた筈だ。


「それで、何をするんだ?」「何何?」………

………………

…………


「ケイ君………」「何してんの……」…………


はい、早速やっちまいました。


まずこの注文したもの全部丸太な訳です。


でも家……いや、小屋で良いか。


小屋を作るのに全て丸太を使用するなんて事ない。


まあ一応丸太を切って使う事も出来るけど絶対に普通の板を使った方が良い訳です。


え?小屋作った事あるだろって?


すっかり忘れてたんだよ!


小屋作るなんて久しぶり過ぎるし……はぁ。


まずそれで怒られて、次に何で生産職の俺達に相談しなかったんだって怒られてます。


そしてこの道具セット。


これらも全部基本的なものしか無い訳で、はい。


一応これでも出来るらしいんですけど怒られました。


しかも道具の数が少ないらしいし。


「すいませんでした」


「ああ、これ以上時間を無駄にする訳にもいかねぇからこれくらいで収めてやる」


「はい、ありがとうございます」


そういえば俺最近人に頼ったりしてなかったな。


自分でなんでも抱え込むようになってたかも。


「ケイ君、大丈夫?」


「うん、大丈夫だよ」


そうだよね、何かあったら人に頼れば良い。


自分でなんでも出来るなんていう勘違いを皆に頼られてしてたのかも。


「ほら、皆の指揮をとれ」


「はい、分かりました」


それを気付けて良かったな。


さて、それじゃあ村造り?


この世界でも皆と協力して頑張ろっか!

………………

…………


「はぁ、はぁ」


「木材こっちにー」


「分かりましたー」


俺達戦闘職の人は木材の配達等の雑用を中心にやっている大分完成に近付いて来たとはいえやっぱり木材の数が圧倒的に少ない。


これじゃあ人数分の家の確保はキツいし、複数人のグループにするとしてもキツキツだ。


しかもこの環境下だと喧嘩とかも起こっちゃうから既に100人近くの人が死んでる。


いや、それはこの近くの出来事だけだしもっとか?


まあ娯楽も無いしそうなる事もある程度ライさんから聞かされてたけど心情的にはキツいなぁ。


しかもここにはあの国の人もいるみたいなんだ。


その為普通にいつもより治安が悪いし、一応それを注意する巡回の人もいるんだけど………。


やっぱりその人が殺されるのは黙って見てられない。


それとシムさんを探したんだけど見つからないんだよね。


もしかしたらそのイレギュラーって人がシムさんなのかもしれない。


シムさん、大丈夫なのかな?


っとダメだ。


作業に集中しないと。


一応神霊術でシズクは皆を癒したりしてるんだけどそれでもここの人達は結構限界みたい。


この世界に来てから今日で6日目。


マジでヤバいかもしれない。


「ちょっと抜けます」


「了解、なるべくすぐ戻って来てよ」


「はい」


()()()()を結構する時が来たかもしれない。


「ライ!」


「お、ケイか。どうした?」


「あの、残りのポイントで………」


「なるほど………分かった、それが最善だろうな」


よし、それじゃあ呼び出そう。


この現状を打開してくれるであろう人。


多才で様々な知識のある、レインさんを。

……………

………


レインさんは10000ポイントで呼び出せる。


つまり呼び出すには持っているポイントの1/10を消費しなければならない訳だ。


因みにカールさんは30000ポイント。


うん、ヤバいでしょ。


とまあそんな訳でかなりの量のポイントを使うからライに相談したんだけどOKらしい。


さて、それじゃあ、召喚しますか。


「出でよ、レインさん!」


そう言った瞬間、地面が光輝き、一人の女性が現れた。


レインさんだ。


「レインさん!」


「あれ?ここは………」


「ここはイベント用の場所で………」


俺は今の現状を説明した。


「なるほどね、なら任せなさい!」


そう言ってレインさんはプレイヤー達の指揮を取り始めた。


「まずその建物の組み立て方は非効率よ」


「長く使うならそれで良いかもしれないけど早く作るならこうして………」


「そして戦闘職の人はそんな作業をするよりもして欲しい事があるわ」


「ここら辺の草をかき集めなさい、私が良いものを作るわ」


「そしてあなたは生産職と言っても……」


等等と指揮を取った。


それにより、効率は格段に上がり、全体的に張り詰めた空気がほぐれたような気がした。


とはいえさっきより断然キツいけどね。


そして俺達はダンジョンが始まる数分前に予定していた分の準備を終わらせる事が出来た。


「はぁ、はぁ、ありがとうございます、レインさん」


「どう致しまして、でも私はあなたの方が良い働きをしてくれたと思ってるわ」


「私はあくまで作業効率を上げただけ」


「でもそれは私の言う事を聞いたからで、その要因は皆に信頼されてるあなたのお陰だと思ってるわ」


「ある程度初対面の人も居たのにあなたのカリスマ性って言うのかしらね」


「それに惹かれてしっかりと導いていたと思うわ」


そうか?


俺は全然ダメだったと思うんだけど。


「まあカールさんに比べたらまだまだだけどね」


あ、やっぱりレインさんは結局カールさんが一番なんだ。

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