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白魔法あれこれ

小鳥ちゃんも寝ている事ですし、魔導書も少し読んでみようかな。

私ずっと自己流でやってきましたからね!


ペラッ


◆光の魔法ー俗にいう白魔道士のみが使える魔法。回復や各種力を増幅させたり、防御などのサポートに長けている。

また、その属性の性質から攻撃魔法は得意とはしないが、セイント・アローなど闇属性に対しては抜群の攻撃力を誇る魔法などもある事にはある。


ココらへんはまぁ、知ってるっちゃ知ってる知識ですよね。攻撃魔法も使えない事は無い・・・。


◆究極魔法として、死んだものを生き返らせる事が出来るホーリーレイズなどが確認されているが、これを使える者は光の子でも稀である。この魔法の発動条件として、①死んでから一時間以内、②肉体が消滅していない事 が必須条件とされている。また、確実に生き返るとは限らない。


ほぇぁ、私が使えるかどうかわかんないんですね。こればっかりは誰かが死なない限りは試せないですよね。

なんとなくこの世界にいる限りは残酷な死に方をする人など出ない気がしますが。レーティングって大事ですもんね!


◆光の属性を仲間に一定時間持たせることが出来る。その際、仲間が元々持っている属性にプラスされる。(例:味方が炎属性⇒炎+光)


ほほぉ。これは使えますね。私の代わりにソフィアス様やジェシーに闇モンスターをバッサバッサと倒してもらいましょうっ♪


更にページを読み進めていくと虹属性の魔法なるものが書かれていました。虹っていうからには全ての属性に対してオールマイティって事ですよね!うあぁぁ。私も白一色なんかじゃなくて、色んな属性を身につけたかったなぁ。


◆属性の後付について-基本的に後から属性は後付できないが、ある道具を用いれば可能である。その道具は持ち主を選び、来る時がくれば持ち主に他属性をもたらすのである。その道具が何かは記録が残されておらず、現在では魔道師協会公式の発表では、「現時点での属性の後付は不可能である」との見解が述べられている。


魔道師協会というものがあるんですね!ジョブを探求する機関なのでしょうか。属性を後付出来る道具ってなんでしょうね。あーぁ、この指輪がそれだったらいいのになー・・・なんて。


・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・。


ッアーーーーーーーーっ!!これ、この指輪!!もうずっと抜けないんですよね。も、もしかしてこれ、これがそうなんじゃないですか!?

みんなの指輪が一つになって、光の当たり具合で虹色に光りますし?これはもしかして、もしかするとですよ?ちょっと・・・。これが本物でしたら、私伝説になれちゃうんじゃないですか?いや、既になっているのかもしれませんよ?

やっべ!!これやっべ!サインの練習とかしといた方がいいんじゃね?


・・・なーーーんてね。ふっ。まさかそんなにうまくいくって信じるほど私はお子様じゃーないですよ。何度持ち上げられては辛酸を舐めさせられたか。この指輪はきっとソフィアス様の怨念が宿ってるから外れないだけですよ。本人の代わりに意地でも私にくっついてるという・・・ね。


・・・はぁ。溜息をつきながら私は魔道書をパタンと閉じて現実世界に戻ってきました。

なんとなく、40歳をとうに迎えた結婚願望のある女性が毎日遅くまで仕事、仕事と明け暮れて、コンビニ弁当片手に夜遅くに帰ってきて、メイクも落とさずにベッドに倒れこむ・・・キャリアはあるけど女としては需要が無い・・・それと同じような、そんな心境ですよ。・・・会社で働いた事ないですけど。

“こんなはずじゃなかった”と“いやいや私まだやれる”の心のせめぎあい・・・。一体どこで折り合いをつければいいのか・・・。そんな、そんな心境です!!


くっ・・・これが・・・これが生きていくという事なんですね・・・。


「おっ、お姉様?どこかお加減が・・・?」


はっ!そうだ、姫様も居たんでしたっけね。人生の探求者になってましたよ。


「あ、いえ。ちょっと自分の人生の見通しについて不安がありまして」

「そうですか・・・。ね、お姉様。ヴェルツィアは今はこんな状態ですけど、凄く良いところなんですのよ。だから、街が復旧したら是非遊びにいらしてくださいませね。是非、プリンセスもお姉様の人生の1ページに入れて頂きたいですわ」

「姫様は、キャラが強烈なので忘れたくても忘れられませんよ」

「んまぁ!お姉様っ・・・」


あれ、私失礼な事言っちゃいました・・・?


「ぎゃぁぁぁ!ひ、姫様っ!鼻血がっ!!姫様こそどこかお加減が宜しくないのでは!?」

「はぁ・・・はぁ・・・。プリンセスはお姉様の心の中に永住権を得ているのですね・・・っ。安心してくださいませ・・・これは、恋の、病・・・。不治の病なのですわ・・・ゴフゥッ」

「うわぁぁぁ!遂に口からも血がっ!姫様、もう喋らないでください!誰かっ誰かぁぁぁぉ!!」


なんで私の周りには突然血塗れになる人がよって来るのでしょうか・・・?そこん所も、“ダメンズばかり引き寄せて本命には全く相手にされない女性”と心がリンクする所です。

今回もお読みくださり、ありがとうございました(^^)

9/28誤字・脱字を修正しました。最近誤字・脱字による改稿が多くてダメダメですね。掲載を急ぐ余りに確認が疎かになっていました。もっと余裕を持って安心してお読みいただける様精進して参りますので、宜しくお願いします!

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