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実例がないかも

 出来上がった、サクランボのタルト。

 サクランボ自体がみずみずしくて甘いものだったので、さらに手をかけたこのタルトは美味しくなっていると良いなとは思う。

 そう私は思いながら、切り分けていくとそこで、後ろにたっていた真顔のクロトとサナに気付いた。


 その隣には相変わらず笑顔のシルフといつも通りのヘレンが立っている。

 何がおかしかったのだろうかと私が思っていると、サナが、


「粉をこねている時も混ぜている時も輝くのですね」

「……そうね」

「見ていると小さな花火を見ているかのようでとても綺麗でした」

「そ、そう、楽しめたかしら」

「はい、ですが……しばらく私の“鑑定スキル”でどのような能力を使われているのか見ていたのですが……」


 どうやら私がお菓子を作っている間、サナは“鑑定スキル”で私の加護などを見ていたらしい。

 どんな風になっていたのかなと思い、私が楽しみにしていると遠い目をしたサナが、


「次々とお菓子を作り上げている間、加護と加護がお互い影響しあって変な効果が出たり色々していました。どうやら無意識の内に複数の加護をリズは使いこなしているようですね」

「……それは、普通?」

「今まで見たことがありません。実例がないかも」


 サナが告げたその言葉に私は、それ以上考えてもどうにもならない気がしたので考えないことにした。

 代わりにそれから意識を振り払うために、


「え、えっと、タルトには紅茶が合うわ。お湯を沸かすわね」


 と言って慌てて私は紅茶用のお湯を沸かし始めたのだった。


 

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