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俺の召喚獣だけレベルアップする  作者: アッキ@瓶の蓋。
第8章『【街】/武装姫ヘミングウェイの章』

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第291話 災害ブイオーの職業(2)

「----【反転魔法(アンチテーゼ・)・全魔法(オールエレメント)】!」


 強敵たるブイオーに対し、ココアは正攻法では勝てないと判断する。

 即座にそう判断したココアは、奇策(バグ)を用いる事としたのである。


 かくしてココアの前に現れたるは、ココアが知る基本の魔法属性。

 それを司ると思わしき、6つの球体であった。


 ----【火】、【水】、【風】、【土】、【光】、【闇】。


 しかし、はっきり違う事と言えば、その6つがそれぞれ別の性質を発現してた事。


 ----あらゆる物を"凍らせる"、極寒の【炎】。

 ----あらゆる形にて"固定されてる"、凝固された【水】。

 ----土を隆起させる【風】と、風を吸い込む【土】。

 ----闇を放つ【光】と、光を放つ【闇】。


 【火】というモノに対する性質でありながら、【火】というモノと相対する性質。

 たとえ火に対する耐性を持っていたとしても、それを破ることが出来るという、反則級(チート)の代物。

 それこそがココアの新魔法、【反転魔法(アンチテーゼマジック)】。




 そんなココアの新魔法は、ブイオーに向かって放たれ----ブイオーはその魔法を全て"吸収した"。


「無駄ですね! うちの【救いの塔】は相手の攻撃がどんな形であっても吸収して、強くなるのですから」

「これも"だめ"じゃったか……」


 予想してた事ではあった、しかし外れて欲しい事ではあった。

 ココアのガックシした顔を見て、ブイオーはボタンの瞳を嬉しさの表現とばかりに輝かせる。


「では、うちの攻撃で終焉と参りましょう、ラブホちゃん! 職業スキル【三番手の死神(ブラックライダー)】!」


 ブイオーが職業スキルで作り上げたのは、鎌と手袋であった。


 鎌は黄金で出来ており、その表面には【Ⅲ】という文字がくっきりと刻み込まれている。

 手袋は鎌とは逆に質素な物で穴があちこちに空いており、知らない人が見ればただの貧乏な人が使っている手袋としか思えなかっただろう。


 純金で出来た豪華な鎌、それに相反する貧乏そうな手袋。


 一見するとミスマッチな2つではあるが、ココアは瞬時にそのスキルの危険性を理解した。

 ----あれは喰らってはならない、喰らうと一瞬で敗北()ける代物である、と。


「----死ね、ラブホちゃん!」

「【魔法樹木の盾マジックウッド・シールド】!」


 ブイオーが黄金の鎌を手袋越しにしっかりと握りしめると、そのまま鎌を振り下ろす。

 振り下ろされた鎌からはおぞましい黄金の衝撃波が放たれ、ココアは魔法で樹木の盾を作り出す。


 樹木の盾にしたのは、ココアの"勘"であった。

 ココアのステータスが、戦闘経験が、とっさにそうすべきであると、彼女にそう(ささや)いたのである。


 ----木の魔法の盾で、良かったのだろうか?


 それは、すぐに正しいと判明した。



 木の魔法の盾は、黄金の鎌の衝撃波にぶつかると共に、"ボロボロと(・・・・・)崩れていく(・・・・・)"。



「……回避なのじゃ!」


 慌ててココアは魔法を自身と分離して、逃走に専念する。

 そして樹木の盾は、そのまま生命を奪われて、ただの木くずとなっていた。


「(今の感覚、恐らくは生命を奪いとってからの破壊、じゃな)」


 もし仮に、さっきの盾が普通に魔法で硬い鉄だの、貫きづらい水などにしていたら、あの鎌は一瞬触れただけで、生命の源、魔法の源たる魔力を奪い取って、ココアに鎌が届いていただろう。

 木にしたことでまず樹木としての生命を奪い取ってからだったため、ココアは逃走に許される時間が用意された、とも言える。


「妾の勘も、捨てたもんじゃないのう」

「避けましたか。でも鎌は何度でも振り下ろせるものっ!!」


 ブイオーがそう言いつつ、鎌を振り下ろそうとした瞬間。


 鎌はぽっきりと、折れてしまう。


「なっ……!?」

「喰らうのじゃ!!」


 ブイオーが驚いている最中、ココアは魔法の球を作り出して、ブイオーへと放つ。


「へっ……何度やろうとも、今のうちは全ての攻撃を吸収----?!」


 自ら吸収したその瞬間、ブイオーは吐血した。

 ダメージとしてなったという、明らかな証明であった。



「先の【反転魔法・全属性】----5つは確かに手応えがなかった。それは認めるのじゃ。

 しかしじゃのう。1つだけ、明確に手ごたえがあったものがあったんじゃ」


 ココアはそう言いながら、次の魔法を準備する。


「全ての攻撃を吸収? はっ、いまどき神様だろうと、そんな"ちーと"は持っておらんじゃろうて」


 ココアが作り出した魔法の球は、黒色。

 しかし、その黒色の【闇】の球は、神々しい光を放っていた。


「【闇】の【反転魔法】。その特性は"強化"、"回復"といったところかのう。

 どうやらお主に効くのは、これだけ----妾の感覚からして、"反転した(・・・・)闇魔法(・・・)だけ(・・)"といったところかのう」


 理屈は分からない、職業(ジョブ)がなんなのかという事にも興味はない。

 ただ、攻撃出来るという事に関して、ココアはものすごく興味が大きかった。


「さぁ、ここからが本当の戦いじゃ」




(※)【反転魔法】

 全ての魔法の特性を反転させた、異色の魔法。相手が耐性を持っていても、それを無視して相手に特大のダメージを与えることが出来る

 火属性の魔法なら熱を発生させるのが一般的だが、反転魔法を用いると熱を吸収するという特性となり、見た目にはモノを凍らせる氷属性のような炎魔法となる。魔法などの各属性の耐性を持っていてもそれは通常の魔法などに対する耐性のため、反転魔法に対しては防げないため、耐性を無視して攻撃出来ると言える

耐性持ちは厄介なので、耐性持ちだろうと、むしろ持ってる方がダメージを与える魔法とかあると便利だと思います

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サイドストーリー、外伝を制作しました。第2章も始めましたので、こちらもどうぞ
俺の着ぐるみが超有能である
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