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俺の召喚獣だけレベルアップする  作者: アッキ@瓶の蓋。
第7章『たまにはゆっくり、旅館でいい気分♪/吸血女帝ココアの章』

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第272話 ファイント、スカレットに----(1)

 ~~前回までの あらすじ!!!~~

 【街】所属の【回帰】担当となったダブルエムは、赤坂帆波達に【街】の目的を告げる。

 その目的とは、自分達にとって都合がいい世界を作るという、壮大な計画なのであった。


 一方、絶望スカレットに落とされたファイントは、《ペンライト》小鬼と戦っていた。



 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



「つまりは、こういう事ですね☆」


 そう言って、ファイントは、【推し幸せ光線】によって生まれた子供を、崖から突き落とした。


「ママぁ……!!」


 崖から突き落とされ、みるみるうちに小さくなっていく、子供。

 それを見送ったファイントは、《ペンライト》小鬼と向き合う。


「『獅子の子落とし』----いえ、『獅子は我が子を千尋の谷に落とす』という事でしょうか♪ 本当に深い愛情をもつ相手にわざと試練を与えて成長させること、なんですけど----」


 ちなみに、ここで言う【獅子】とは有名なあの猫型生物(ライオン)のことではなく、黄金色の体毛を帯びた中国の幻獣のことなのだが、それはどうでも良い。

 ----問題は、この行為を見て、


【素晴らしいで、ペンライト……】


 《ペンライト》小鬼が、めちゃくちゃ嬉しそうに号泣している事だ。

 そりゃあもう、手を叩いての、嬉し涙めちゃくちゃ流しの、見ているこっちが引くくらい嬉しそうだった。


【敢えて、愛すべき子を崖下へと落とす勇気! 愛するからこそ出来る行為! 素晴らしい親としての鑑!

 ファンとしては、これは推せる! 推しまくるしかないで、ペンライトよ!】


 嬉しそうに、パチパチパチッと拍手する《ペンライト》小鬼。


「(----いやぁ、まさか『子供を落とす』が正解だなんて)」


 一方で、ファイントは若干ひいていた。

 自分がどれだけやっても傷一つ付けられなかった無敵の子供が、まさかただ崖から落とすだけで倒せるという、簡単仕様になっていたなんて、流石にひいた。



 後、普通に聞いたら教えてくれる《ペンライト》小鬼のセンスにも、びっくりした。



「(まぁ、彼女はただ推しを幸せにしたいだけで、敵ではない。推し認定されている私の質問に、誠心誠意、ただ普通に答えただけなんでしょうけど)」

【素晴らしい光景が見えたのでペンライト! では、推しの幸せ劇場、第2幕を----】

「あっ、それは普通に勘弁です☆」


 ----バシュッ!!


 ファイントは普通に魔法で小鬼の身体を貫き、小鬼はそのまま消滅した。


「……あら?」


 そこで、ファイントは小鬼が倒れた所で、それを見つけた。




 ===== ===== =====

 【幸せペンライト】 近接武器

 攻撃力;-10 射程範囲;+20 推しへの興奮度;+43150


 【世界球体】を作って生まれた小鬼を倒した事で生まれる、専用武器。七色に光るペンライトを模した近接武器である

 この武器を持つと、推しに対する興奮度が【推し最高(043150)】だけ上昇する

 ===== ===== =====




「……ペンライトの、武器?」



「あぁ、小鬼ちゃんってば、やられちゃったみたいですね」


 すっと、ペンライトを手にして固まっているファイントに、現れた彼女はそう声をかけた。

 現れたのは、絶望スカレット。



 小鬼と一緒に現れた、敵である。



「まぁ、戦闘と言うよりかは、補佐(サポート)がメインの子ではあったから、当たり前なんだけど。

 ----やっほぉ、スカレットちゃん、ただいま参上。今から絶望をお届けしちゃいますよ?」


 妙に軽口で、彼女はそう言った。


「----ねっ、"ヘミングウェイ(・・・・・・・)さん(・・)"?」

「えぇ、全くその通りです」


 そして、絶望スカレットの横に現れたのは----


 暗黒の鎧に身を包んだ、ツインテールの左側が闇夜を思わせる真っ黒い髪となっている、武装姫ヘミングウェイの新たな姿であった。




 ===== ===== =====

 【暗黒武装姫ヘミングウェイ】 合一召喚獣 ランク;ⅥーⅥ+5

 個体レベル;05

 基ランク;レベルⅤ【戦天女シルト】ーレベルⅥ【冥界姫ラセツ】

 種族名;戦天女ウツロイ

 装備職業;暗黒騎士/召喚士

 攻撃力;A+41

 属性攻撃力;A+41

 防御力;(SS)B+41

 素早さ; C+41

 賢さ;C+41

 >>防御力がSSを越えたため、特殊スキル【金城鉄壁】を取得しました


 固有スキル;【戦乙女(ワルキューレ)】;ワルキューレと呼ばれる種族が持つ固有スキル。武器適正の1つをカンストさせる

      ;【芭蕉鉄扇】;全ての炎を消し去る芭蕉鉄扇を使うことが出来るようになります

      ;【ファミリー・スター】;自分と絆を持つファミリーが多ければ多いほど、魔力回復が速くなるスキル。体力などの回復も速くなります

      ;【私、盾になります!!】;相手の攻撃を強制的に自分に変える、盾職のスキル

      ;【快感は痛みから】;デメリットスキルの1つ。自分に感じる痛みを、全て快楽へと変えるスキル


 後天スキル;【暗黒騎士武術】(オーラ系統);四大力の1つである《オーラ》を扱う技術。自身の防御力を減らすことで、攻撃力などを格段に上げることが出来ます

      ;【召喚術】(マナ系統);四大力の1つである《マナ》を扱う技術。別の世界に居る召喚獣をこちらに呼び出す

      ;【金城鉄壁】;非常に硬く、守りが硬くなる上、味方の弱点ダメージを半減させます

      ;【ダークマッチ】;デメリットスキルの1つ。ベストマッチでないため、全ての行動に【暴走】状態が付き纏います

      ;【戦天女シルト】;「鋼」を扱う戦天女のスキル。防御力が特化されます

      ;【妖怪の羅刹女】;伝説の妖妃たる鉄扇公主の力を得るスキル。羅刹女のスキルが使えるようになります



 【暗黒武装姫ヘミングウェイ】 ランク;ⅥーⅥ 合一召喚獣 戦天女ウツロイ

 ワルキューレと、妖怪系の召喚獣の2体を、召喚獣を1体の召喚獣として魂を合わされた、合一召喚獣の一種。基となったのは、レベルⅤ【戦天女シルト】とレベルⅥ【冥界姫ラセツ】

 騎士道に憧れる少女であり、本性はドM。かなり癖が強めのドM。【召喚士】としての能力を用いて、自身の姿を交換することで様々な攻撃を可能とする

 ヘミングウェイとは、カクテルの一種であり、カクテル言葉は『未知なる力』

 ※現在、絶望スカレットの能力によって、【冥界姫ラセツ】に強制変更されております

 ===== ===== =====




(※)世界小鬼

 【世界球体】を使って生み出された小鬼の総称。主なのは《ペンライト》小鬼など

 生物ではなく、非生物たる武器の特性に近いため、『小鬼=生物』ということで、生物向けの【鑑定】をすると大抵ステータスが見えない。武器であると、そういう認識がないとステータスを覗き見る事が出来ない

 倒すことにより、その基となった【世界球体】に関連した武器を、1つドロップする



(※)冥界姫ラセツ

 西遊記に登場する【鉄扇公主】をモチーフとした、レベルⅥの召喚獣。妖怪系

 あらゆる焔をたちどころに消す芭蕉鉄扇を用い、冥界を支配する姫として君臨する大妖怪の召喚獣

 基となった【鉄扇公主】は、大妖魔である牛魔王の元妻であり、あらゆる焔を消すことが出来る"芭蕉扇"という神宝の持ち主。日本などでは主に【羅刹女】の名として知られている

冥界姫ラセツは、西遊記という作品に出て来る牛魔王の元妻たる【鉄扇公主】がモチーフです

芭蕉扇を持つ彼女は、日本では【羅刹女】という名前が一般的ではありますが、

別の人物を指す言葉でもあるため、【鉄扇公主】とさせていただきました~

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活動報告に今作の作成秘話を書きました
よろしければ、ご覧ください

今作についての活動報告

サイドストーリー、外伝を制作しました。第2章も始めましたので、こちらもどうぞ
俺の着ぐるみが超有能である
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