066話「ハーピィ」
水が弱点だとしても俺には水魔法は使えない・・・
今までは雨を見たことが無いが、雨になる時もあるのだろうがハーピィが出てこないなら雨の日に山に入っても無駄だろう。
「水か・・・人魚達なら水魔法を扱えそうだな」
マーマンの攻撃はトライデントだったがマーメイド達は水魔法とか使えそうだと思う。
ただ、マーメイド達を山に連れていけない。
本人達から水辺から一定の距離しか離れられないらしい。
水に浸かっていれば問題ないらしいが・・・
「湖の水を山まで運べたらな」
湖の畔でそんな事を考える。
時々マンティスが襲い掛かってくるがリーダーに戦闘を任せている。
「この水を運ぶ手段がなぁ」
チャプンッ
手を水に触れさせてダークホールを発動する。
が、湖の水は一滴たりとも入らない・・・水はアイテムとして認識されていないからだ。
ダークホールで運ぶ方法は無理と・・・
「バケツを作り出して運ぶか?」
葛篭(特大)の隙間を何かで埋めてバケツにしてしまえば水を山まで持ち運ぶことが出来るな。
作ってみるか・・・
≪細工師スキル:ボーンバケツ(小)の制作が可能になりました≫
≪細工師スキル:ボーンバケツ(中)の制作が可能になりました≫
≪細工師スキル:ボーンバケツ(大)の制作が可能になりました≫
≪細工師スキル:ボーンバケツ(特大)の制作が可能になりました≫
・ボーンバケツ
骨で作られた個体や液体を運ぶ道具。
液体ならば小で20L、中で40L、大で80L、特大で160L運べる。
なんとかなるものだな。
葛篭にボーンボードとボーンネジで隙間を埋めてみたら出来上がった。
「イーグナー、運べるか?」
ボーンバケツ(特大)に水を入れて飛べるか実験をする。
160Lの入った重量がある物を持ち運ぶ事が出来るか・・・
上に乗っているスケルトンの重さは大体50kgだから4体分を乗せて飛ぶ事になる。
バサッバサッ
ロックバードが羽根を動かすが飛ぶには至らない。
「重量オーバーか」
乗せられたとしてももう一体のスケルトンが限界らしい。
「そうか・・・」
シュンッ
落胆してボーンバケツをダークホールにしまう。
「ん?」
しまえた・・・?
慌てて取り出すとボーンバケツには並々と水が入っている。
「なるほど、水入りバケツはアイテムと認識されるのか・・・これならイーグナーに運んでもらう必要はないな」
さっそく、ボーンバケツを大量に生産する・・・素材はゾンビやゾンビドックの骨だ。
ベルトンコンベアー計画は放置していたが、ここまでスケルトンを使役できるようになったから不要だな。
ガンガン素材が集まり、魔力を回復次第に次々と量産する。
だいたい200個くらいのバケツが完成し、湖から水を入れた後にダークホールに入れて山へと向かう。
今回はイーグナーの後ろにマジシャンも乗せている。
「来たか」
ハーピィの出現領域までくると1羽でやってくる。
キェエエエ!
前回と同じく俺達を発見すると攻撃態勢に入った。
「ボーンバケツ(特大)」
シュンッ
俺の目の前の空中にバケツが出現する。
キェエ?
俺の行動にハーピィは首を傾げた。
「ダークボール放て!」
左右に待機していたイーグナーに乗ったマジシャンがダークボールを放つ。
ドガァアンッ
ダークボールはバケツに当たり爆散する。
中身の水はハーピィ目掛けて飛び散る。
キェエエエェ!!
突然の水に驚き避けようとするが、爆発の衝撃で水は無数の水滴となり避けられない。
バタバタバタッ
ハーピィが羽根を動かしているが上手く飛べない様子だ。
「墜落はせずとも飛び辛くなるのか。これなら! イーグナー」
連れてきたイーグナーからスピアが放たれてハーピィに殺到する。
グササササッ
ピェエエエエ!!
まともにスピアを食らったハーピィは墜落し始めた。
ドォン
山肌に落ちて斜面を転がり始める。
岩などのとっかかりが無い山肌では麓まで転がり落ちていった。
「これが攻略法の1つなんだな」
本来は水魔法が攻略方法なんだが、こういう方法もあるという事だ。
「1戦ごとに1つのバケツを消費するのか」
しかも1羽に対してになるとバケツもっと必要になりそうだ。
それからハーピィと遭遇するたびにバケツを消費して勝利をもぎ取っていった。
「もう、バケツが少ないな」
1時間も連戦していれば200杯あったバケツは底を尽きかけていた。
「撤退!」
攻略手段が使えなくなれば意味がなさないからな。
「水を簡単に得られる方法ですか?」
ここはマーメイドクイーンの部屋だ。
そこで水について相談に来た。
「それは難しいと思いますね。水魔法が使えるなら話は別ですが・・・」
「マーメイド達は水魔法が使えるんだったな?」
「使えますけど、私たちは水辺から離れられませんよ」
「分かっている・・・」
今の所、俺のダークホールとバケツが組み合わさって戦略が立てられただけだ。
「湖の水を山に持っていくにしても限界がありますよね?」
「あぁ、圧倒的にバケツが足りないからな」
「ハデスさんの収納魔法ですか? それの容量はどの程度なんですか?」
「無限だ」
「それは凄いですね・・・あとは運ぶ物ですか。あの船はどうですか?」
「船?」
「ハデスさんが攻めてきた時の船です。あれを容れ物にすればいいのでは?」
「船は水に浮かべるものだ。沈まないように工夫がされている」
「人魚の歌には船を沈める効果がありますよ。簡単です」
それってマーメイドじゃなくて セイレーンだったんじゃないか?
いや、セイレーンも人魚という意味か?
「船を沈めた所で水は入るが一戦に使うには勿体ないな」
「それはアレです。山頂でやるんですよ」
「山頂に行って船を爆破してって話か・・・」
「ですです」
「その山頂に行けないから困ってるんだよな」
「あ・・・」
人魚の女王だから知能は高いと思ったんだが、少し抜けているな。
「まぁ、参考にはなった。船を沈めるとき助力してくれ」
「はい、お待ちしています」
ここは相談者を変えてみよう。
「なるほど、その様な方法が」
俺は戦い方を話してリンドールは理解してくれた。
「ララ殿が言う、船に水をというのは妙案だと思うが」
「頂上へ到達する術がないんだ」
「確か・・・ハーピィの住まう山には廃坑があるとか?」
「麓には無かったぞ?」
「いや、中腹にあると先々代は書いている」
「それを早く言ってくれ・・・」
戦いに夢中でそれ所じゃないしな。
「廃坑は入り組んでいるらしいとしか書いてないな・・・そこまで入らなかったようだが」
「もしかしたら、頂上に出る道もあるのかもしれないな」
「一種の賭けになるぞ」
「とにかく廃坑が攻略の鍵になるかもしれない・・・調査してみる」
「うむ」
困った時はこうやって情報が出てくるんだよな、ご都合主義ってやつか?
それとも、前提のフラグを立てているのか?
とにかく、配下の魔族達との交流をしなければ情報を引き出す事も出来ないか・・・
【ステータス】
名前:ハデス
種族:スケルトンキング
レベル:35
職業①:死霊術師(Lv34)
職業②:細工師(Lv10)
体力:2062.5/2062.5(+687.5)
魔力:2955/2955(+985)
攻撃力:513(+131)(+120)
防御力:378(+79)(+126)(+15)
【装備】
頭:ミノタウロスボーンヘルム
体:ミノタウロスボーンアーマー
腕:ミノタウロスボーンアームガード
腰:ミノタウロスボーンウェストガード
足:ミノタウロスボーンロングブーツ
右手:ミノタウロスボーンソード
右手:ミノタウロスボーンソード
・セットボーナス、5か所(防+10)
・フルセットボーナス、7か所(攻+5、防+5)
【死霊術師スキル(Lv34)MAX.595】
▶死霊召喚リスト
▶闇魔法リスト
【細工師スキル(Lv10)】
▶武具・防具クラフトスキル
▶アイテムクラフトスキル
・ボーンバケツ(小)(NEW)
・ボーンバケツ(中)(NEW)
・ボーンバケツ(大)(NEW)
・ボーンバケツ(特大)(NEW)
▶素材クラフトスキル
【種族スキル】
・骨特化
・騎乗
・武装制限解除(小)
・一括制作(小)
・霊感
【召喚物一覧(452/595)】
・スケルトンセイバー×450
・スケルトンダークセイバー×1
・スケルトンロックバード×1




