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054話「ミノタウロス族決戦」

「前進せよ」


俺は時間を掛けてファランクス150体、セイバー75体、ブレイダー75体、イーグナー100体を用意しミノタウロスの荒野にいる奥地へと進んでいく。


300頭のミノタウロスが待ち構えている場所へと到達するのは、さほど難しい事ではなかった。


「ファランクス部隊、防御陣形を組み前進を開始せよ」


タワーシールドとロングランスを構えてファランクス部隊は前進していく。


それに気づいたミノタウロス達が吠えて走り寄ってくる。


「イーグナー部隊、放て」


上空で待機していたイーグナー達が何本というスピアを迫り狂うミノタウロス達へ降らせる。


魔法と違ってスピアの攻撃力は低いが、空からの安全な攻撃手段を持つイーグナー達は有利だ。


迫ってくる何割かのミノタウロスにダメージが入るが倒せるわけではない。


「ファランクス部隊、防御に専念だ」


進むのを止めてファランクス達は防御体勢に入る。


ブモァオアアアア!!


ミノタウロス達はロングランスのダメージを覚悟の上でファランクスの防御を突破しようと各々の武器を振り下ろしてくる。


タワーシールドの耐久値がガリガリと削れていくが壊れるという程でもない。


ファランクス150の壁に対して300頭が次々に接近してくる。


「セイバー部隊、飛び越えろ!!」


ミノタウロスが仲間を踏み台にして包囲陣を突破したようにセイバー部隊がファランクスの肩を踏み台にして壁の外側へと出ていく。


ザシュザシュッ


セイバー達はミノタウロス達の横をスルスルと抜けながらダメージを与えて行く。


「反転!」


セイバー達がミノタウロスの背後を取る形で反転する。


「ブレイダー部隊、左右から挟み込め」


ブレイダーは2つの部隊に分かれてミノタウロスを左右から攻め立てる。


これぞ完全包囲陣!


いくらミノタウロスの個体が強くとも前後左右からの攻撃には苦労させられるだろう。


さらにミノタウロスの群集の真ん中は仲間が邪魔で戦闘にすら参加できない。


「イーグナー部隊、中央部に向けて放て!」


空中で待機していたイーグナー部隊が身動きがとれないミノタウロスにのみ集中攻撃をする。


上からの攻撃も忘れずに行う。


グモォオオ!


ブモォオオ!


ミノタウロス達は次々に体力を削られていき倒れていく。


それに比例して各スケルトンの何割かも崩れていった。


ブモォアアアアア!!!


あと少しで倒し切るという時にミノタウロス達が待ち構えていた場所に1頭のミノタウロスが吠えていた。


「デカい」


遠目からでも今までとは違うミノタウロスだ。


通常の個体はこげ茶の体毛をしているが黒色の体毛であり、体格も俺と同じ3m近くになる。


「なんだ、あれは?」


そして、持っている武器が異様だった。


剣であれば持ち手の柄があり刃の部分が上に伸びているのが普通だ。


しかし、奴が持っているのは肉厚で重厚な刀身が柄から上下に伸びている。


まるで2本の剣を反対側に刃を向けて取り付けたような形状だ。


【諸刃の剣】

・通常の剣と違って自身にも危険を及ぼす武器。


「たしかにアレを振れば、逆側の刃は自分に向かって来そうだな」


グモォオオオ!!


【ミノタウロスチャンピオン(Lv30)】


またチャンピオンか・・・ケンタウロスでもチャンピオンに苦戦したばかりなのにな。


「セイバー部隊、後退しろ」


チャンピオンの攻撃は侮れない。


「早い!」


他の個体よりスピードがありセイバー達の撤退速度を上回っていた。


ブォオオオオン


重厚な諸刃の剣が振るわれた。


バキャァアアッ


一振りで撤退中のセイバーの数体が一撃で葬り去られた。


「イーグナー部隊、足止めしろ」


ヒュンヒュンヒュンヒュンッ


上空からスピアを振らせて少しでも体力を削ろうとする。


カカンッ


「馬鹿な」


ミノタウロスチャンピオンが諸刃の剣を器用に回して上空からの攻撃を防いでいく。


「ファランクス部隊、囲い込め」


ブモァアアアアア!!!


ミノタウロスチャンピオンが最大限に足と腰を捻り諸刃の剣を振るう。


バキィ


タワーシールドごと3体のファランクスが切り飛ばされる。


ブモォアアアア!!


両目が赤く光りコマのように回り始めた。


遠心力を乗せた刃は近くにいたセイバーやファランクス達を巻き込んで粉砕していく。


「あれがミノタウロスチャンピオンのスキルか。イーグナー部隊!」


回転しているという事は中心部に刃は来ない。


台風の目と同じで上からの攻撃には弱いはず。


ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュッ


無数のスピアがミノタウロスチャンピオンに殺到する。


確実にダメージを与えて回転の勢いが衰える。


ガギャァンッ


ファランクス3体で回転を防ぐことに成功させる。


「ブレイダー部隊、畳み込め」


ブロンブォンッ


2本のロングソードを巧みに操り巨体を切り刻む。


ブモォア!


しかし、ミノタウロスチャンピオンの薙ぎ払いでブレイダー達が弾き飛ばされる。


「ファランクス部隊、槍衾で囲え。ブレイダー部隊は後ろにつけ」


ガシャンッ


ファランクスた盾と槍を構えてブレイダーが後ろに着く。


「押せ!」


ブレイダー部隊に押されたファランクスのロングランスがミノタウロスチャンピオンに迫る。


ブルゥアゥ!


ロングランスの先端を上に弾きやり過ごそうとするも、弾けなかった角度のロングランスが突き刺さる。


ブモォアアア


悶え苦しむミノタウロスチャンピオンは後退する。


「イーグナー部隊」


自らが空白地帯に下がりイーグナー部隊の攻撃チャンスを与えた。


諸刃の剣を盾にして幾本のスピアを防御するもダメージは蓄積されていく。


「セイバー部隊、速度を生かして翻弄し剣を叩き込め」


セイバー部隊が何体も走り四方八方からミノタウロスチャンピオンに迫る。


ガラガラガラガラっ


諸刃の剣でも攻撃範囲はある、セイバー達の何割かを犠牲にしても他のセイバー達の攻撃チャンスを作り出す。


ザシュザシュザシュッ


幾度の攻撃を受けてもミノタウロスチャンピオンは倒れない。


体力はドットなのに削り切れない。


あぁ、そういう事か・・・


俺はミノタウロスチャンピオンが倒れない理由を薄々感じていた筈だ・・・


ロックバードから降りてスケルトン達を退避させる。


ブモォオオ!


あの瞳に知性があるように感じられる。


倒れられないという意思を感じる。


ダークホールからミノタウロスボーンソードとシールドを取り出して装備する。


「敵将が高みの見物というのが気にくわないのだろう?」


たとえ言葉が通じなくても分かる筈だ。


「貴様に引導を渡してくれる」


チャッ


ソードを構える。


ブモアアアアア!!!


ミノタウロスチャンピオンは両目を光らせて諸刃の剣を掲げて走ってくる。


「イーグナー、やれ」


スピアがミノタウロスチャンピオンの背中に突き立てられ残っていた体力がゼロとなりミノタウロスチャンピオンが地面に倒れ諸刃の剣を手放す。


「一対一でやるとは言っていないぞ?」


ブモォオオ・・・


≪グランドクエスト、侵略(1/5)をクリアしました。SPが4増えます≫

≪経験値:327,000取得≫

≪今よりミノタウロスの荒野はプレイヤー:ハデスの所有になります≫

≪死霊術師のレベルが29になりました≫

≪闇魔法:シャドウワープが取得可能です。消費SPは10となります≫

≪ハデスのレベルが26になりました≫

≪SPが1増えます≫



プレイヤーが直接戦う意思が無いとダメージを負わせられないとは運営も謀ったな。


対死霊術師・召喚師スキルなんて持ち合わせているなんて思いもよらなかった。


さてと新しい魔法は何だ?


・シャドウワープ

 影から影へと瞬間移動が可能となる。 

 ※自身が見える範囲の影へと移動できる。

 

超短距離転移魔法という事か・・・


それって敵の背後から飛び出すことも出来るのか?


とりあえず取得だ。


≪闇魔法:シャドウワープをSP10消費して取得いたしますか?≫


YES


≪闇魔法:シャドウワープを獲得しました≫


これって使えるのか?


ミノタウロスチャンピオンが持っていた諸刃の剣を見る。


【諸刃の剣(不死身)】

 攻撃力:120

 耐久値:96

 素材①:鋼鉄のインゴット×80

 素材②:革紐×10

・真の敵と戦っていない場合は体力は1で留まる。


こいつが元凶かよ・・・


つまり倒れなかったのはミノタウロスチャンピオンのスキルではなく諸刃の剣の効果だった訳だ。


ズシッ


「おっも!」


鋼鉄の塊である諸刃の剣をダークホールに入れる。


どうやら、ここから先はミノタウロスの集落は無く全滅させたという感じだな。


”リンドール聞こえるか”


俺は念話でリンドールに語りかける。


”ハデス王よ、どうされた?”

”たった今ミノタウロスは全滅した。よってお前たちの故郷は完全に取り返した”

”おぉ! 感謝してもしきれぬな”

”こっちに戻ってくるか?”

”いや、ワシ等は今の森が世界樹の下で暮らすと決めたのでな”

”そうか”

”一族の代表として礼を言おうぞ。ありがとう”

”あぁ。ところで”

”ん?”

”ミノタウロス以外の生物が何処に居るか知っているか?”

”すまぬ。ワシ等は森から滅多に出ないから分からぬ”

”わかった”


ピッ


念話を斬って戦利品を全て回収してからこの場を去る。


荒野の至る所でリポップしているミノタウロスを見ながら元ダークエルフの里へと戻る。


今はここが俺の最前線だ。


転移魔法陣のある地下室の上にコボルト達に頼んで建物を建設してもらい拠点としている。

【ステータス】

 名前:ハデス

 種族:スケルトンキング

 レベル:26

 職業①:死霊術師(Lv29)

 職業②:細工師(Lv9)

 体力:1668/1668(+556)

 魔力:2331/2331(+777)

 攻撃力:394.5(+104.5)(+81)

 防御力:328(+64)(+126)(+10)


【装備】

 頭:ミノタウロスボーンヘルム

 体:ミノタウロスボーンアーマー

 腕:ミノタウロスボーンアームガード

 腰:ミノタウロスボーンウェストガード

 足:ミノタウロスボーンロングブーツ

右手:ミノタウロスボーンスタッフ

右手:なし

・セットボーナス、5か所(防+10)


【死霊術師スキル(Lv29)MAX.435】

 ▶死霊召喚リスト

 ▶闇魔法リスト

・シャドウワープ(NEW)


【細工師スキル(Lv9)】

 ▶武具・防具クラフトスキル

 ▶アイテムクラフトスキル

 ▶素材クラフトスキル 


【種族スキル】

・骨特化

・騎乗

・武装制限解除(小)


【召喚物一覧(205/435)】

・スケルトンファランクス×42

・スケルトンセイバー×34

・スケルトンブレイダー×29

・スケルトンイーグナー×100

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