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046話「渓谷」

「放て!」


ストライカー20体で暴れ馬に試し撃ちする。


ドスドスドスドスドス


ウッドボルト20本が30m先にいる暴れ馬に狙い通り1本も外さずに突き刺さった。


連撃ボーナスは付かなかったが認識範囲外からのクリティカルと飛距離ボーナスが発生した。


27.5(総攻撃力)×2.0(クリティカル)×2.0(飛距離ボーナス)=110の攻撃力を持ったウッドボルトが20本も飛んでくるのだから死なないわけがない。


問題は進んでいる時に武器の耐久力が落ちて壊れる事だな・・・


俺の補修はアンデット系に関して使えるものだしな・・・


新たなクロスボウが作れるように各種部品の予備は後ろのリアカーに積んでいるから多少は大丈夫だろうが心配だな。


今回は近距離戦闘のスケルトンを一切使わずに来たため、ゆっくり進むことだとしてもある程度のストライカーを出して護衛として俺の周りに配置している。


「あれか?」


遠目だが山脈に細く亀裂が入っているように見える場所があった。


更に近づいてみると細い道が奥へと進めるように伸びている。


「顕現!」


ブワッ


ストライカー189体を揃えて横2列の縦に長い隊列を組ませる。


「前が分からん」


ストライカーの先頭と俺の距離がかなり離れギリギリ見えるかという程だ。


これだと何かが襲ってきても分からないな。


それから1時間ほど何事もなく進むことができる。


「道が広くなっている?」


途中から道が広くなり3体位並んで進めるほどになっていた。


「上に向かっているからか?」


渓谷は登っているとは思えないほど、なだらかなスロープとなっている。


3列縦隊に変更し、俺もストライカー達の中央に移動する。


更に進むと渓谷は広い道へと出る。


「ここからが本番か」


山脈に挟まれた渓谷、高さ数百メートルという断崖絶壁に囲まれた場所だった。


その渓谷にロック鳥が住むという話だったが本当の事だった。


渓谷の絶壁に巣を作り通るものを襲うように待ち構えている。


バサバサッ


【ロック鳥(Lv25)】


かなり離れていたはずだが俺達の存在に気が付いたロック鳥が飛んでくる。


「構え!」


ギギギギギギギギギッガコンッ


相変わらず遅いリロードで構えるストライカー達。


「まだだ」


焦って撃っても射程距離外、外れてしまう。


30・・・・26・・・23・・・20


「放て!」


20mの確実に当たる距離まできて189本のボルトが放たれた。


クリティカルは狙えないが飛距離ボーナスが幾本かには発生する。


巨大な鳥という話の通りボルトの殆どが突き刺さり地面に落ちていく。


≪死霊術師のレベルが20に上がりました≫


久しぶりにレベルが上がったな。


≪闇魔法:視覚共有化が取得可能です。消費SPは5となります≫


・視覚共有化

 召喚物と視覚を共有化できるようになる。


今の俺が欲しいスキルじゃないか。もちろん取得しよう。


≪闇魔法:視覚共有化をSP5消費して取得いたしますか?≫


YES


≪闇魔法:視覚共有化を獲得しました≫


これで新たに20体のスケルトンが出せるが今は余裕がないな。


いや・・・これまで動物系のスケルトンだったんだ。


ロック鳥のスケルトン化ができるはずだ


「死霊召喚:スケルトン」


グシャッ


巨大なロック鳥が骨の状態となって空中に浮きあがった。


【死霊召喚】

 召喚名:スケルトンロックバード

 媒体①:鳥の死体×1

 媒体②:

 媒体③: 

 媒体④:

 消費魔力:75

 体力:120/120(+40)

 魔力:0/0

 攻撃力:21(+7)

 防御力:9(+3)

 頭:なし

 体:なし

 足:なし

・飛行能力


飛行能力持ちか・・・


「乗れるか?」


ロック鳥を元にしたスケルトンゆえに大きく乗れそうだ。


俺はロックバードの背中を跨ぐように乗る。


グラグラグラ


なんとか騎乗スキルでバランスをとる。


「おぉっ!」


ロックバードは俺を乗せても浮き上がった。


「これは使えるよな?」


戦いにおいて高い位置からの攻撃はアドバンテージになる。


相手に遠距離攻撃が無ければ反撃を恐れなくていいのだからな。


「ストライカー、19体は乗り込め」


即席の空飛ぶ弓兵が出来上がる。


進化は・・・しないか。


まぁ、いい。


「他のストライカーは進め。ロックバード部隊は俺と共に上昇だ」


空席となったスケルトンホースは別のストライカーに任せる。


陸上と空中の2ルートを使った攻略だ。


次々にロック鳥は狙いを定めて襲い掛かってくるが地上と空中からの攻撃で鳥は撃ち落とされていく。


ガシャァン


「たった一撃か」


たまたま生き残ったロック鳥の一撃でストライカーが崩された。


防御力96を超える攻撃だという事が伺える。


「死霊召喚:スケルトンロックバード」


崩されて召喚数に空きが出来た途端にロックバードを召喚してストライカーを乗せていく。


バサバサバサッ


結構高い位置まで上昇し続けてしまった。


ガララッ


渓谷の頂上から小石が落ちて視線を不意に向けてしまった。


「なっ!?」


ロック鳥より大きい体躯を持ち、瞳孔が縦で黄色く、幾本もの牙が強靭そうな顎の上下から出ている。

爬虫類の様な風貌だが、腕の部分が異様に長く蝙蝠の様な翼膜がある奴が俺を見ていた。


【ワイバーン(Lv50)】


レベル50のワイバーンだと!?


「下降だ」


ロックバードに下降命令をだす。


今、ワイバーンに襲い掛かってこられたら一溜りもない。


これが山脈の脅威なのか・・・


ワイバーンは俺に興味をなくしたのか飛び去っていき一安心する。


ノンアクティブモンスターだったのかもしれない。


それから3時間程渓谷を進み続けてロック鳥の猛攻が落ち着き始めた。


ストライカーは半数まで落ち込んだが殆どはロックバードに騎乗した空中兵となった。


再び狭い道となり、ロックバードは返還してストライカーのみとする。


行きと同じで細い坂道を下っていく。


「これが、向こう側か」


俺たちが居た地域よりも薄暗く、森が広がっている。


「あれは」


平地よりも高い位置から見下ろす形で隣の地域を眺めていた。


森の一部にポッカリと木々がない場所が見えた、そこに動く巨体な影もだ。


「遠くて詳細は分からないが、牛頭の化け物はアレか?顕現、騎乗!」


ロックバードを顕現しストライカー達を乗せて飛ぶ。


乗り切れないストライカー達はパーティから外して待機状態にする。


ヒュォオオオオオ


風切り音を聞きながら、森の広間へと向かう。


巨大な斧を持ち、牛のような頭、強靭な筋肉に覆われた2mは超える巨躯。


リンドールからの情報と同じモンスターが広間を陣取っていた。


所々、住居跡があったが奴らに壊されている。


【ミノタウロス(Lv27)】


レベル27か、俺はレベル17とレベル10差は危険すぎる。


ロック鳥ですらストライカー達を一撃で倒す力を持っている・・・ミノタウロスだって同じ事だろう。


「ロックバード部隊、距離を取りつつミノタウロスに集中射撃だ」


ギギギギイギギッガチャッ


リロードしたストライカー達は射程範囲30mまで近づいてクロスボウを構える。


「放て!」


ヒュンヒュンヒュンヒュンッ


約100本のボルトが1頭のミノタウロスに殺到する。


ギッ


「なっ!?」


ボルトが一本もミノタウロスに突き刺さらなかった。


ダメージも全然出ていなかった。


ブモォオオオオオオオオオオオオ!


ターゲットとしてミノタウロスが吠え、周囲のミノタウロス達も同調した。


完全に俺達がターゲットとして認識されてしまった。


ブォンッ


ミノタウロス達は近くの木材を片手で持ち上げてストライカー達に向けて乱雑に投げた。


ガシャァアン


木材が当たったストライカー達はロックバードもろとも空中で破壊された。


「離れろ!」


ガシャァアン


30m以上離れてもなお投擲物はストライカー達を一撃で沈めていく。


「撤退だ」


今の戦力ではミノタウロス達に傷の一つもつけられずに蹂躙されてしまう。


俺達は渓谷へ続く道へと戻る。


予め持ってきていたディフェンダー、ウォーリア、ランサーなどの装備に換装させて再び地上からミノタウロス達の領域に入る。


ブモォオオオオオオオオオオオオ!


ディフェンダーの防御力も軽く突破し、ウォーリアの一撃を物ともせず、ランサーの突撃にも耐える強靭な体を持つことが確認が取り逃げる。


今のスケルトンでは勝てない・・・


おそらく近距離戦闘は無駄に終わる・・・遠距離もストライカー達では歯が立たない。


「残るはソーサラーだけか」


ローブ系の装備は持ってきていないため戻る。

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