043話「ケンタウロス族②」
「ガードナーとスピアソルジャーは槍衾を形成」
ケンタウロス達の住まう領域に足を踏み入れると近接戦闘型のケンタウロス達が姿を現す。
今までと違い遠距離ではなく近距離での戦闘をしてくる。
なにより暴れ馬やスケルトンランサーと違い槍衾には突っ込んでこない。
進行方向を変えて直ぐに離脱していく。
「ダークアロー、放て」
「「「「「ダァアアクアァロォオオオ」」」」」
数を減らしたソーサラーで近づいてくるケンタウロスに魔法の矢を放つ。
「コマンダー部隊、左を警戒」
ケンタウロスは足の速さを生かして、3部隊に分けて俺たちを翻弄する戦略を持つ。
近接戦闘型のケンタウロスの数は大体150人位。
俺達より数は劣っているが装備品が鉄系で固めている。
ダークアロー程度では致命傷にはならない。
接近と離脱をして互いに被害は出ていないが、30分は攻防を続けてる。
「ケンタウロス、スタミナが半端じゃないな」
あれだけの運動量なのに息切れしている様子はない。
バラバラバラバラッ
コマンダーの数体が接近を許したケンタウロスの足蹴にやられてバラバラにされた。
「コマンダーの防御を突破するか」
ケンタウロス相手ではコマンダーでは役不足だ・・・
ソーサラーのダークアローでケンタウロスがようやく1人倒れる。
こっちが不利な状況で消耗戦になりつつある。
「撤退だ」
折角揃えたスケルトン達をむざむざ壊されても無駄だと悟り引き上げる。
今までのやり方ではケンタウロスの群れは突破できない事が分かった。
「最大火力の一点突破か・・・」
近接戦闘に特化したウォーリアや攻防のバランスに優れたコマンダー部隊に突進攻撃を防ぐのに使っていたスピアソルジャー部隊をソーサラー部隊に編制しなおす。
ディフェンダー部隊のみを防御においてソーサラー部隊の一撃でどの位戦えるか試してみる。
ケンタウロス達が槍衾が無いと認識するとディフェンダー部隊に容赦なく突っ込んでくる。
「放て!」
「「「「「ダァアアクアァロォオオオ」」」」」
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンッ
100本近い魔法の矢が突っ込んでくるケンタウロス達に突き刺さる。
ドドォオオン
体力を削り切れなかったケンタウロス達がディフェンダーの壁に突っ込む。
ディフェンダー部隊がギリギリで耐える。
正面をディフェンダー部隊で防御している時、左右から別々の部隊が突っ込んでくる。
「半分ずつ、放て」
「「「「「ダァアアクアァロォオオオ」」」」」
ソーサラー部隊が半分に分かれて突っ込んでくるケンタウロス達に魔法の矢を放つ。
バラバラバラッ
生き残ったケンタウロス達は挟撃を成功させてソーサラー部隊の半分を今の一撃で持って行き離脱していく。
「火力半減か」
こっちの被害はソーサラーの半数が潰されてしまった。
ケンタウロス達は生き残っているのが3分の2といった所だ。
「撤退だ」
火力と防御の極端な陣形では勝てないと判断して撤退する。
「人馬族は速力を生かした戦いをすると聞くからな」
ダークエルフの里で次の戦いの準備の為にレザー装備の依頼を出しに来ていた。
リンドールは人馬族について何か知っている様子だ。
「何か知っているのか?」
「そこまで詳しくは知らないぞ? ただ、一度走り出しだ人馬族は急には止まれない位しか」
急には止まれない・・・たしかにケンタウロス達は認識してから方向転換はしている。
それが急に現れたら止まれない・・・
「リンドール、ホースレザーは何処まで広げる事が出来る?」
「10m四方までなら・・・それ以上は紡いでいる革紐が持ちませぬ」
「とりあえず、それを2枚作ってくれ」
「う、うむ?」
ホースレザーの隠蔽率でケンタウロス達はスケルトンを認識できなかった。
ならば、スケルトン部隊を隠しておけば或いは・・・試す価値はある。
ディフェンダー部隊とソーサラー部隊の本体、その両側にスピアソルジャー部隊にホースレザーで覆って隠す作戦を思いつく。
スピアソルジャー部隊に戦力を割いた分ソーサラー部隊の火力は落ちるが壊されてしまっては意味がない。
先ほどの同じ状況が作り出されて、ケンタウロスの2部隊が挟撃するように迫る。
3・・・2・・・1
「今だ、構えろ!」
バサァアアア
ホースレザーで覆われていたスピアソルジャー部隊がケンタウロスに向けてランスを向ける。
急に現れたスピアソルジャー部隊にケンタウロスは止まる事なく突っ込んできた。
グサァアア
先頭付近のケンタウロス達はランスに自ら突き刺さっていく。
自らの突進力が仇となり体力は僅かだけ残して瀕死状態だ。
後続のケンタウロス達は軌道を変えて離脱していく。
「これなら、勝てそうだな」
スピアソルジャー部隊にも被害は出ているがソーサラー部隊を守れたのなら儲けものだ。
ソーサラー部隊の火力でケンタウロスの群れを徐々に削り切る。
≪死霊術師のレベルが19になりました≫
150頭のケンタウロス達を倒しきり死霊術師のレベルが上がった。
屍海戦術がここまで通用しないのは初めての経験だ。
やはり質が上だと苦労する。
こっちは姑息な手段を使わないと勝てやしない。
一度帰るか・・・
「こちらも騎馬を出すか」
コマンダーを馬に乗せても乱戦に持ち込まれて返り討ちは分かっている。
ならば・・・一撃離脱を狙う。
≪細工師スキル:ホースボーンランスの制作が可能になりました≫
≪細工師スキル:ホースボーンロングランスの制作が可能になりました≫
ついでに他のホースボーン武具を制作しておく。
≪細工師スキル:ホースボーンダガーの制作が可能になりました≫
≪細工師スキル:ホースボーンスピアの制作が可能になりました≫
≪細工師スキル:ホースボーンショートソードの制作が可能になりました≫
≪細工師スキル:ホースボーンソードの制作が可能になりました≫
≪細工師スキル:ホースボーンロングソードの制作が可能になりました≫
≪ホースボーン武具をコンプリートしました。細工師スキル:ホースボーン武具一式(下級)の制作が可能になりました≫
スピアソルジャー達にロングランスを持たせる。
地上ではフラフラと構えるのも無理なほど長い。
「騎乗!」
スピアソルジャー達をスケルトンホースに乗せる。
すると、フラフラだったロングランスが何故か安定して構える事ができた。
ゲーム補正か?
【死霊召喚】
召喚名:スケルトンランサー
媒体①:〇〇の死体×1
媒体②:猪頭/馬の骨×182.5
媒体③:馬の死体×1
媒体④:なし
消費魔力:175
体力:300/300(+100)
魔力:0/0
攻撃力:141(+7)(+120)
防御力:82(+3)(+63)(+10)
頭:ホースレザーヘルム
体:ホースレザーアーマー
腕:ホースレザーアームガード
腰:ホースレザーウェストガード
足:ホースレザーロングブーツ
右手:ホースボーンロングランス
左手:なし
・セットボーナス、5か所(防+10)
・移動速度+25
≪スケルトンスピアソルジャーがスケルトンランサーに進化しました≫
≪死霊召喚・スケルトンランサーが増えました≫
馬と一体型のスケルトンが進化した。
これで攻勢に出られるかもしれないな。
最近、細工師のスキル一覧が膨大な量になってきたな・・・
こんなにたくさんの種類を扱えるとは思っていなかったからな。
ん?
これは?
よく見るとスキルリストを最小化するボタンがあった。
【死霊術師スキル(Lv19)MAX.190】
▶死霊召喚リスト
▶闇魔法リスト
【細工師スキル(Lv7)】
▶武具・防具スキル
▶アイテムクラフトスキル
▶部品クラフトスキル
これは便利だな。
スキルを見たい時だけ開いて、見ないときは閉じておけばスクロールする量が減る。
これで本格的にケンタウロス達の攻略に手を出してみるか。
【ステータス】
名前:ハデス
種族:スケルトンキング
レベル:17
職業①:死霊術師(Lv19)
職業②:細工師(Lv7)
体力:1185/1185(+395)
魔力:1695/1695(+565)
攻撃力:274.5(+78)(+40.5)
防御力:192(+51.5)(+37.5)
【装備】
頭:なし
体:ホースレザーローブ
腕:なし
腰:なし
足:なし
右手:オークボーンスタッフ
右手:なし
【死霊術師スキル(Lv19)MAX.190】
▶死霊召喚リスト
▶闇魔法リスト
【細工師スキル(Lv7)】
▶武具・防具クラフトスキル
▶アイテムクラフトスキル
▶素材クラフトスキル
【種族スキル】
・骨特化
・騎乗
【召喚物一覧(190/190)】
名前/主装備/体力/攻撃力/防御力/グループ
・スケルトンディフェンダー×50
・スケルトンランサー×38
・スケルトンソーサラー×100
・スケルトンホース×1
・スケルトンドッグ×1




