表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/122

025話「オークの領域」

フゴフゴ


オークの領域に入り5分も立たずにオークと出会えた。


【オーク(Lv11)】


レベルで言えばコボルトジェネラルより上だな。


オークの容貌は他のゲームとかで見る豚の頭が乗った人間という表現とは符合しなかった。


顔は猪の頭で人間のような容貌をしているが全身が引き締まっている筋肉質が多いマッチョなオークだ。


胸毛も髪の毛のようにモサモサと生えている。装備としては斧だった。


普段木こりでもしているのだろうか・・・


「スケルトンファイター001~003とガードナー001~002以外は待機状態せよ」


指定したスケルトン以外がピタッと行動を停止した。


自動的に俺を含めた1人と5体だけが動けることになる。


茂みとかにオークがいたら困るからな・・・釣るか。


「ダークアロー」


ビュンッ


俺の持つ闇属性魔法で一番長い射程を持つダークアローを単独行動中のオークへ放つがダークアローはオークの肉体に深く刺さらなかった。


ブモォオオオオ!


ダークアローを受けたオークは咆哮を上げて俺達に向かって走ってきた。


動きはそれなりに早い。オークと聞けば鈍足と思われがちだがこのゲームでは違うようだ。


「ガードナー前へ」


ガードナー2体が横一列に並びタワーシールドを迫りくるオークへ向けて構えた。


ブモォオオオオオ!


ガァアアアアン


怒りを込めた一撃が俺から見て左側のガードナーの持つタワーシールドに激突した。


バキィッ


「おぉ」


タワーシールドの防御力を上回る程の膂力は予想外だった。


「ファイター、スイッチ」


前のガードナーが左右に移動しファイターと立ち位置を変える。


ファイター3体はオークを三角形に包囲する。


プギィ!


ファイターの重量がある攻撃でも筋肉質の皮膚が浅く傷付けるだけに留まった。


ブギャァ


怒ったオークが斧を振り回した。


正面でターゲットを請け負ったファイターと切り結ぶ。


プギィイイ!


後ろ斜めを陣取っているファイターが構わずオークに攻撃を与えるが怯むことなく目の前のファイターだけに攻撃を集中させる。


猪突猛進とはこの事を言うのだろうか・・・


ドドォンッ


数分間ファイターの攻撃を耐え切っていたが防御もなく攻撃を受け続けていたオークは地に倒れふした。


オークの攻撃を受け続けていたファイターが俺に近寄ってきた。


「ボロボロだな・・・004番と交代しろ」


たった一戦しただけでファイター1体の装備がボロボロとなった。


ファイター001には待機して貰い004と交代する事にした。


「さてと」


俺は倒れ伏したオークの死体に近寄って剥ぎ取り用ナイフを突き刺した。


一瞬にしてオークの死体が消え去り素材がドロップした。


・猪頭の骨×10

・猪頭の皮×2

・鉄の斧(劣化)×1


ドロップされたのは3種類だ。


鉄の斧(劣化)が手に入ったのはいい事だった。


なぜ劣化しているのかは分からないが・・・。


ゴブリンの村に持ち帰って伐採でもやらせれば木材には困らなくなりそうだからな。


その後、20戦ほどオークの単独行動中を狙ってやってみたが1戦毎にターゲットになったスケルトンファイターの装備がボロボロになった。


オークやスケルトンファイターの動きはNPC特有で単純な攻撃手段しか持たないからな。


斬る・蹴る・防御するの3パターン位なものだ。


それが死霊術師のデメリットの部分だろう。


単純な攻撃しかしない召喚物だと激しく消耗品が消耗されていく。


ただでさえ人数が多くなるスケルトン達だ。コストパフォーマンスが高い運用だ。


≪ハデスのレベルが9になりました≫


どうやら、レベル差ボーナスと6人構成が功を奏したようでLvアップできた。


鉄の斧も十分に手に入った事だし今日の所はコボルトの集落へと戻るか。


「全軍撤退」


俺の号令でスケルトン達が動き出して帰路に着く。


「主よ。無事戻られたでござるか」

「無事という程じゃない」

「・・・・」


コボルトジェネラルは後ろから付いてくるスケルトンファイター達の様相を見て押し黙った。


「とりあえず。戦利品だ」


無事なスケルトンファイターに持たせていた鉄の斧を一箇所に集めさせた。


「20頭も狩ったでござるか」

「まぁな。この集落に鉄の斧はいるか?いらないなら物資不足のゴブリン達に渡してしまうが」

「では、5挺ほど頂きたいで御座る。辺りの木を伐採して集落の囲いを補強したいで御座る」

「わかった。残りの15挺はゴブリンの集落に持って行くな」

「はっ」


俺はスケルトンファイター5体に残りの斧をゴブリンの集落へ運ばせる。


俺はというとコボルトの集落に残ることにした。それ以外のスケルトン達は返還させておく。MPが勿体ないからな。


「コボルトの集落の様子をまだ見ていなかったからな。なにがあるんだ?」

「家屋が数軒程があるでござる。あとは門だけしかない集落でござる」


ゴブリンと比べればマシといった所か。


「家は元々からあったのか?」

「否。吾輩等で建てた」

「集落を囲う防護壁もか?」

「是」

「建築の心得を全員持っているというわけか」

「大体は持っているでござる」

「その力、ゴブリンの集落で振るう気はあるか?前に行った時に見ただろうが、あの集落にあるのはたった1つの集合住宅だけだ。お前たちの建築技術を借りたい」

「・・・主の命のままに」


コボルトジェネラルは間を置いて答えた。


「ゴブリンがそんなに憎いのか?」


答える前に見せた噛み締める奥歯を俺は見逃さなかった。


「憎い訳ではござらん。ただ我輩達がゴブリン如きに手を貸す事が気に食わないでござる」

「・・・・」

「も、申しわけ・・」


俺が黙った所でコボルトジェネラルが怯んだ表情になった。


どうやら俺が怒ったように思ったらしい。


「確かにゴブリン達は弱い。だが、本当に弱いと思っているのか?」

「い、否。ゴブリン共はあの繁殖力があるでござる。今までは殆ど不干渉を貫いてきたでござるが、あの数で攻めてこられれば吾輩等もタダでは済まぬでござるよ」

「だろうな。俺も人海戦術の力押しでお前達を下したからな」

「是」

「お前達は単体ではゴブリンより強い事は確かだ。しかしゴブリン達にはその尋常じゃない繁殖力で弱さをカバーできる。どんな強敵だろうが数の暴力にかなわない時もある。まぁ、魔王様レベルになると有象無象じゃ意味ないがな」

「主は魔王様に会ったことがあるのでござるか?」

「一度だけだがな。会って分かったが今の状態だと次元が違ったな」

「次元とは?」

「格だな。俺と魔王様の格が雲泥の差があったとしか言えない」

「魔王様は主をどうする気でござるか?」

「自由にする権利はもらっている。ここら辺一体を制覇する気だ」

「なるほど、それ故に吾輩等の集落も手中に収めたという事でござるか」

「そういう事になるな。話が逸れたようだ、もう一度聞くが力を貸してもらえないだろうか?」

「主の命のままに」


今度こそ間も置かず即答してくれたようだ。


「人選はお前に任せる。ゴブリン達の元へ向かい手助けをしてくるのだ。ゴブリンジェネラルが突っかかってきたら俺が制裁を加えると言っておいてくれ。ゴブリン氏族長に何をして欲しいのか聞くのが話が早くなるだろう」

「御意」

「最初、集落の防護壁を補強したいと言っていたからな。まずは自分たちの身の安全を確保してからでよい」

「御意」


コボルトジェネラルは斧を5挺持って数頭のコボルトを引き連れて森へと入っていった。


俺はもう一度スケルトンソルジャーを5体顕現しゴブリン集落から素材を持ってくるように命じた。


今後の拠点をここへ移すためだ。


俺は数日の間に何度もオークの領域に足を踏み入れた。


まだ、浅い領域までしか行っていないが数頭のグループはまだ見ていないからオークは単独行動しかしないように見える。


6人編成でスケルトン達を運用しつつ俺は連続戦闘を繰り返し種族レベルが1つ上がった。


Lv10になった事でステータスの伸びが今まで以上に良かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ