31 いざステータス振り!☆
新春餅狩りバーベキュー大会は二十時間にも及んだ。
最終的には魔神王城で働く全員が参加しての大宴会だ。
森の中のモンスターもほぼ狩り尽くされマーサの経験値と化した為、危険がなくなったおかげで実行出来た。
狩りを終えた後、マーサは部屋でぐっすりと寝た。
ゲームの世界とはいえ疲労は溜まる。
休息を取らずにゲームにのめり込み、死んでしまう事例もいくつもあるのだ。
「ん、んん……よく寝た」
マーサが目を覚ますと、そこはアルディとマーサの部屋だった。
ベッドにはもうアルディの姿は無かった。
「もうお仕事に行っちゃったのかな。昨日沢山遊んだし」
昨日のことを思い出して笑みが零れる。
アルディも参加しての狩りは初めてだった。
マーサにとって、間違いなく幸せな時間であった。
「昨日は帰ってすぐ寝ちゃったけど、レベルはどうなってるかな。ステータス!」
≪マーサ≫
クラス:魔神姫
Lv:78
HP:8400/8400(+4200)
MP:13620/13620(+6810)
Str:0
Vit:50
Agi:50
Dex:150
Int:240
Luc:100+10
【装備】
頭:闇紫・絶魂
肩:闇紫・絶域
上半身:闇紫・絶空
下半身: 〃
右手:闇紫・絶光
左手:闇紫・絶霧
足:闇紫・絶月
装飾品:闇紫・絶越
装飾品:闇紫の指輪
【クラススキル】
魅了(使用済み)
幸運の星
闇魔法 Lv2
ペットマスタリー
ペット召喚 Lv3
ペットヒール Lv3
コンビネーションアタック
神降ろし:魔神王
【一般スキル】
ドロップ率向上(中)
レアリティ向上(中)
採掘術(中)
運搬(小)
取り巻き(大)
他人任せ(大)
【称号】
魔神姫
他人任せ
手を汚さぬ者
支配者
食いしん坊
戦う美食家
「28もレベル上がってる。でも流石に遅くなってきたなぁ」
マーサはちょっと残念そうに呟いた。
しかし、ペット三匹に10%ずつ経験値を分配していてこのペースは、驚く程早い。
ゲームの経験が少なく、他の狩場で狩りをしたことのないマーサはその辺りのことを良く知らなかった。
「あれ、クラススキルが一つ増えてる。なんだろうこれ……へー、上位クラスに転職するとボーナススキルが一つもらえるんだね。効果はどんなのかな」
≪神降ろし:魔神王≫
クラススキル/アクティブ
クールタイム:5時間
魔神王をその身に憑依させ、力の一端を発揮する。
使用すると300秒間、以下の効果を付与する。
全ステータス+300%
状態異常無効
物理無効
魔法無効
終焉導く金の極光の使用可能
10秒ごとに最大HPの5%のダメージ
「なんかすごそう。これって使うとアルディちゃんと一つになれるってこと……? 嬉しいけど、ちょっと恥ずかしい気もするような……」
アルディと一つになれる。
その響きだけでとても嬉しくなってしまう。
しかし、よく考えると何故だか照れてしまう。
そして無意識の内にスキルを発動しようとして、寸前で我に返った。
「ダメ、ダメだよ私。アルディちゃんに迷惑がかかっちゃうし、これは大事な時にしか使っちゃいけないスキルだね」
気を逸らす為に、マーサはちゃんと読んでいなかったスキルを確認することにした。
≪取り巻き(大)≫
一般スキル/パッシブ
いつも誰かしらに囲まれていることを示すスキル。
パーティーメンバーとペットの合計数に応じて取得経験値増大(大)。
≪他人任せ(大)≫
一般スキル/パッシブ
他人に全てを任せていることを示すスキル。
自分がスキルや攻撃の対象にしなかったモンスターからの取得経験値増大(大)。
「どちらも経験値が増えるスキルかぁ。今のスタイルだと凄く便利だね」
マーサのレベル上げは基本人任せだ。
望んでそうしている訳ではないが、メルドやアルディが安全の為にと言えば無下には出来ない。
結果、マーサはくつろいだり食事を楽しんでいるだけでレベルが上がっていく。
「よし、それじゃあステータスとスキルにポイント振っちゃおう!」
28のレベルが上がっているので、ステータスポイントは280、スキルポイントは5、余っている。
一時間後、全てのポイントを振り終わった。
≪マーサ≫
クラス:魔神姫
Lv:78
HP:8400/8400(+4200)
MP:13620/13620(+6810)
Str:0
Vit:100
Agi:100
Dex:200
Int:370
Luc:100+10
【装備】
頭:闇紫・絶魂
肩:闇紫・絶域
上半身:闇紫・絶空
下半身: 〃
右手:闇紫・絶光
左手:闇紫・絶霧
足:闇紫・絶月
装飾品:闇紫・絶越
装飾品:闇紫の指輪
【クラススキル】
魅了(使用済み)
幸運の星
闇魔法 Lv2
ペットマスタリー
ペット召喚 Lv3
ペットヒール Lv3
コンビネーションアタック
神降ろし:魔神王
暗黒四魔神召喚
ペット強化:暗黒進化
ペット強化:邪神合成
暗黒魔法 Lv2
【一般スキル】
ドロップ率向上(中)
レアリティ向上(中)
採掘術(中)
運搬(小)
取り巻き(大)
他人任せ(大)
【称号】
魔神姫
他人任せ
手を汚さぬ者
支配者
食いしん坊
戦う美食家
VitとAgiとDexに50。
そして余った130を全てIntに振った。
スキルは暗黒四魔神から一人を選んで召喚するスキルと、ペットの強化が二種類。
そしてサポート用に闇魔法の上位にあたる暗黒魔法を習得した。
「これで完璧! ……この称号はなんだろう」
≪食いしん坊≫
取得条件:戦闘に参加せず食事を取っていた戦闘を一定数実行。
ボーナス:経口摂取で使用するアイテム、料理の効果に+10%
≪戦う美食家≫
取得条件:戦闘中にレア度と品質がAランク以上の料理を一定数食べる。
ボーナス:レア度と品質がAランク以上の料理や食材の効果に+10%。
ドロップする食材のレア度と品質を上昇。
「く、食いしん坊……私食いしん坊かなぁ……」
自動的に生成されたスキルは十六歳の乙女心にダメージを与えたのだった。
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