決算資料
正直web小説史資料から外れ気味な気がするし、労力の割にはリターンも弱い気はする。
ただ昔ツイートで見た「アルファポリスの決算資料を読むべし」というのは納得した。
■1.アルファポリス
■2.KADOKAWA
■3.ニコニコ動画
■1.アルファポリス
改めてまとめてみると、時代の流れを捉えた立ち回りに感心する。
黄色部分が大きいのは、ゲーム事業を取り扱っていた時期。
web小説の商業化における先駆者であり、ライトノベル産業内で安定した位置を確保し続ける。
特に2010年代後半では電子書籍へシフト、webコミックを主力として業績を大きく伸ばした。
■2.KADOKAWA
アルファポリスの決算は極めてシンプルで読みやすかった一方、こちらは遥かに広い領域を扱っており、必要な情報を抜き出すというのはやりにくい。
まずは出版セグメント全体を。
紙書籍に関しては右肩下がりな一方、電子書籍部門と海外売上を伸ばし続けており、2022年度にはついに後者が上回った。
電子書籍は伸びているものの、あくまで主体はコミックス側にあり、「文字もの」に関しては微減となった模様。
次に一応国内の紙書籍に関してなのだが、事細かに数字を出しているわけでもなく、使える時期が限られる。
……まあ紙のライトノベル売上に関して、漸減しているのは読み取れた。
アルファポリスが1/3の規模に見えたりもするが、あちらは集計に電子書籍売上も含めたものなので、比較は不可能。
オリコンに関しても書籍をどのジャンルに含めるかという点でズレており、「ライトノベル」の定義問題が面倒くさい。
■3.ニコニコ動画
おまけみたいなもの。
数値はニコニコチャート参照だが、「作品削除の日付で動画数・再生数がまとめて消失する」という仕様上、新しい年代ほど若干の過小評価傾向にあるかと思われる。
……まぁそうは言っても、最盛期比35%まで落ち込むなんていうのは尋常な数値には思えないのだが。
2018年09月にはログイン無し視聴を可能に、2019年11月には「いきなり!動画紹介」による空虚な再生数増、2020年にはコロナ禍であらゆるwebサービスに追い風、とありつつも全く好転が見られない。
KADOKAWAの「webサービス」売上高は、22,063百万円と前年度比+3.4%だったものの、今年度は現時点ですでに減少の見通し。
再成長に向けた投資を継続し、2027年03月期に利益増の効果が現れる想定とのこと。
次に投稿数だが、こちらはニコニコチャートに加えて動画IDから。
あまり参考にならない指標というのが正直なところ。
あくまで「動画共有」のサービスであり、転載・切り抜き・再うpなど、実際活動している投稿者規模を量れるというものでもない。
(2023/06/02追記)(2024/05/10更新)
https://note.com/bai2_chun1/n/n2c5b2986695d
https://note.com/bai2_chun1/n/nb17e21f25fd7
(2023/05/16追記)
2022年末までのニコニコ動画関連の決算系の資料はここを見るべき。
https://note.com/beefkosogod/n/n0a6b8062065f
別の記事でドワンゴ時代の決算資料リンクまである。




