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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
六章 ビオミカ男爵領
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94 サラと一緒にしないでください!

街に入るとうろついている兵士たちはすべてコーカリアス王国の兵士たちだった。この光景を見るとコーカリアス王国は戦争で勝ったのだと再認識する。


戦後では街の治安もかなり荒れているのかと思っていたクレハであったが、決してそのようなことはなかった。


二人が歩いていると野菜を焼いている屋台が見えてきた。クレハは早速、それを食べてみたいと思い、ルークを誘うことにする。


「ルーク、あそこの屋台によって行きませんか?お肉を焼いている屋台は見ますけど、野菜を焼いている屋台なんて、なかなかないですよ。それに、ここに来て初めての屋台なんですから、よらない手はないです!」


「オーナーは本当に屋台がお好きですね。僕はどっちかというとお店でゆっくりしたい派です。」


「何を言っているんですか、屋台だからこそ、少しずつ食べられるから、いろんな料理を食べられるのではないですか!人生において食べることのできる料理の数は有限なのですから、多くを食さないと損ですよ!」


クレハは胸を張ってルークに持論を話すが、その光景はどこかで見たようなものだった。


「オーナー、それなんだかデジャブを感じます」


「い、いえ。私は様々な種類を楽しみたいと言っているだけで、決してサラさんみたいに執着しているわけでもなく、大食いなわけでもないですからね。」


クレハはルークに食い意地が張っていると思われたのではないかと考え、急に恥ずかしくなる。いくら普段一緒にいるルークとはいえ、クレハだって立派な女性なのだ。どこぞのメイドとは違い、恥じらいというものは存在している。


「おじさん、僕とこちらの方の二人分、適当に見繕ってくれませんか?」


ルークは野菜を焼いている屋台のおやじにお金を渡し、野菜を見繕ってもらう。


「へい、まいど!ちょうど今焼けたのがあるから、それをやるよ。できたてだぜ!」


二人は店のおやじから商品をもらい、早速一かじりする。二人はどんな味がするのかと楽しみにしながら味わっていたが、次第にその表情が怪訝なものに代わっていく。


想像していたよりも、大して美味しくなかったのだ。これは店のおやじの腕が悪いというわけではなく、素材の味が悪い。


そもそも野菜特有の美味しさというものが一切感じられなかったのだ。二人はそのことを顔に出さないようにしていたが、数多くの客を相手にしている店のおやじからしてみれば簡単に見破ることができる。


「俺が言うのもなんだが、あんまり美味しくないだろ?」


「あ、いえ、そんなことないですよ。別にご主人の料理にケチをつけているわけではありませんよ。」


「そうだよ、おじさん。これは素材のせいで、おじさんの腕が悪いとかの話じゃないから。」


クレハは店のおやじに対して失礼なことは言えないと、出された料理がおいしくないことは黙っていたが、ルークはうっかり墓穴を掘ったようだ。これでは料理がまずいと言っているのと変わりない。


「ちょっと、ルーク!」


「ハハッ、良いってことよ。俺だってこの料理を美味しいって思うほど、落ちぶれてはいないさ。」


「おじさん、どうして美味しいと思えないものを売っているの?自分で美味しいと思えないものなんて、お客さんが美味しいと思えるはずないよ。」


「まったく、お兄さんの言う通りだな。俺だって別に好きでこんなの出しているわけじゃないんだぜ、でも、これが今出せる精一杯なんだよ。」


屋台のおやじの暗いため息にクレハは何か力になりたいと思い、そのわけを尋ねるのであった。


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