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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
十二章 商会紛争
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324 一触即発?

「クレハ商会がなんだ、こっちにはコズミィ商会が付いているんだぞ。あのコズミィ商会が保険に失敗しているのにクレハ商会が同じ道をたどらないほうがおかしいだろう。」


「誰だよ、そんな商会知らないな!他の商会が失敗しようがクレハ商会は何でもできるんだよ。外野は黙っていやがれ。それともそいつはそんなに有能なのか?その有能な商人はどこにいるんだよ?ほら、出て来いよ!」


商人連合と住人たちが衝突し、言い争いをしているとついには商人連合の口からコズミィ商会の名が出始めた。そのため、男に指摘されコズミィに出てきてもらおうと彼女を探すがどこを探してもその姿が見られないのだ。


「うるせい、・・・あれ?そう言えばそのコズミィ商会のあいつはどこにいる?」


「はぁ、ほら見てみろ、そんな商人いないじゃねぇか。そいつ、本当に実在しているのか?はぁ、いるんだよな、お前みたいに空想の存在を現実世界でもいると思い込んでいる痛い奴。まったく、恥ずかしくないのかよ。俺だったら恥ずかしくて街も歩けないぞ。」


「キッサマ!」


流石にここまでバカにされてはプライドが許せないと商人の一人が男に殴りかかろうとするがそれを止めたのはビスラだった。


「おい、手なんか出しても仕方がないだろ。俺たちの目的を忘れたのか、コズミィの奴は俺たちが動き出したら勝手に動くんだからそれでいいんだよ。あいつのことは考えないでいいからお前は少しでも俺達に賛同する人間を集めるんだ。」


「す、すんません。ちっ、命拾いしやがったな。」


商人連合のリーダであるビスラに止められると先ほどまでは怒り狂っていた商人だったが少しだけ冷静になり、男に殴りかかることはなかった。しかしながら、未だに男への敵意が収まっていないのかものすごい形相でにらみつけている。


「はっ、お前こそ命拾いしやがったな、お前らみたいな不審者が俺みたいな善良な市民を痛みつければどうなるか分かっているんだろうな?あ~っ!」


商人がかかってこないことが分かったのか男はさらに彼を挑発しようとしていた。しかし、そんな時だった。この騒ぎを聞きつけてこの街の領主ととある商人が駆けつけてきたのは。


「お、お前、何でそんなところにいやがるんだ!」


「ビスラさん、一体どういうことなんですか。」


この街の領主、つまりはクレハと共にやって来た商人をビスラが見た瞬間、彼はあまりのショックに声を荒らげてしまうのであった。


よろしければブックマーク登録や↓にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただければ大変うれしく思います。


また、作者は他の作品も投稿していますので興味がある方はそちらもお願いいたします。

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