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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
十章 エンポリー連邦
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269 名探偵ウィンズス国王!

「どういうつもりだ、ウィンズス国王!あまりにも不謹慎ではないか、私の息子がこのハンバーグによって殺されたことは書状でも話しただろうが。それを知っていながらこのようなものを出したのか!」


ハンバーグが全員の目の前に出され、真っ先に声をあげたのはエンポリー連邦の代表でもあり、チーリエ王国の国王でもあり、亡くなったポポルコ王子の父親でもある人間だった。


チーリエ国王は隣で我慢の限界を迎えそうだったプアア王妃を確認すると真っ先にウィンズス国王の非難を始めたのだ。


もちろん、このようなことをすれば今回の様にチーリエ国王かプアア王妃が声を荒らげることを予想していたウィンズス国王は全く気にした様子もなく話を進める。


「えぇ、もちろん知っていますよ。ですがあの時食べたハンバーグがどうにも忘れられず、我々の方でも試作してみたのです。ぜひとも皆様にも堪能していただきたいと思いましてね、ささ、冷めないうちに召しあがって下さい。」


「ふざけているのか!息子はこれを食べて死んだのだぞ、つまりこれは毒ということだ。こんなものを我々に食べさせようなど気でも触れたか!」


チーリエ国王はポポルコ王子の死因がハンバーグを食したことによるものだと伝えられていた。だからこそ、この目の前にあるハンバーグがただの毒物にしか見えなかったのだ。


もちろん、これはすべてウィンズス国王の計画通りだ、だからこそ彼は今にも笑い出してしまいそうな顔を隠すように後ろを向き、語り始めるのだった。


「おや、それはいったいどういうことでしょうか?私が出したものが毒?貴方こそ変な言いがかりは止めて欲しいものですね、各国の皆様がいる前でそのような発言をして間違いでしたではすまされませんよ!」



よろしければブックマーク登録や↓にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただければ大変うれしく思います。


また、作者は他の作品も投稿していますので興味がある方はそちらもお願いいたします。

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