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161 原因は~第四皇子です

「あれ?どうしたのかしら?確かクレハの出店ブースはここだったはずなのだけれど?」


本来であればクレハがいるはずの出店ブースであるが目当てのクレハはいない。そのため、第一皇女は頭をかしげていた。それはテクネー王妃に関しても同様だった。


「いえ、間違っていないクネ。確かにクレハはここにいたはずクネ。流石に万博の間に出店場所を変えるなんてことはないはずクネが。」


そんな二人を見て護衛の人間がある提案をする。


「第一皇女殿下、周囲の店のものに聞いてきましょうか?」


「そうね、お願いしようかしら。クレハがどこに行ったのかを聞いてきてくれる?」


こうして、護衛は周囲のコーカリアス王国の出店ブースにクレハの所在を聞きに行くのであった。二人は護衛の帰りを待っていると彼女が焦った様子で二人の元へと走ってくる。


「た、大変です!大変です!第一皇女殿下、大変なんです!」


彼女のあまりの動揺に何とか落ち着かせようとしているが、なかなか落ち着かない。


「良いから落ち着きなさい!でないと何が大変なのかが分からないでしょう!」


「し、失礼しました。それよりも、コーカリアス王国の人間に所在を確認したところ既にこの国から出て行ったというのです!」


そんな驚くべきことを聞いた二人の叫び声はまたしてもかぶってしまうのであった。


「「な、なんだって(クネ)~!」」


「く、詳しく話してちょうだい!今は万博の途中なのよ、どうしてそんなときにいなくなってしまったの。」


「そうクネ!一体クレハに何があったクネ!」


二人にガンガンと詰め寄られてしまい護衛はのけぞってしまっている。それくらい二人とも勢いが強かったのだ。


「そ、それがですね。クレハ様を攫おうとした人間がいたようなのです。それで、身の危険を感じてコーカリアス王国に帰られたと。」


そんな発言の後に護衛が二人を見ると、二人とも怒りで体を震わしていた。


「ふざけんなよコラ!誰だよ、今すぐに目の前に引っ張り出してこい!第一皇女の権限で処刑してやる!」


「殺すクネ、殺すクネ、殺すクネ!そいつは地の果てまで逃げようとも絶対に許さないクネ!そうだクネ、そいつに懸賞金をかけてやるクネ!世界中の人間を敵に回して生きていられるかクネ?クネー、ククネ!」


二人のあまりの怒りように正直、犯人の名前を出すことを護衛は悩んでいた。しかし、いくら護衛として辛い訓練を積んできた彼女であってもこの二人だけはどうしても恐ろしかったのだ。すぐさま、クレハを攫おうとした人間を話してしまう。


「その、だ、第四皇子殿下です。」


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