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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
六章 ビオミカ男爵領
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103 貴族はいつだって一方的

クレハの目の前に通されたのは初老の男性で執事のような恰好をしていた。


「あなたがここの領主ですね。名前は出しませんが、私はとある伯爵様にお仕えしているもので、この度は忠告のために参りました。」


いきなり屋敷を訪れてきて忠告をしに来たなどと言われれば誰だって怪訝な表情を浮かべるものだろう。クレハも同じで、目の前の執事に対して胡散臭そうな目を向けていた。


「忠告ですか?私には忠告されるようなことをした覚えはありませんが?」


クレハはとりあえず、とぼけてみるものの彼がなぜやっていたのかは大方、想像がついていた。商売とはだれかが利益を上げれば、その裏で誰かが損をしているものである。クレハは目の前の人物が最近の紙の売り上げによって利益を被った一人ではないかと考えていた。


すると、執事はクレハをにらみつけると懐から一枚の紙を取り出す。その紙を勢いよく机にたたきつけ、クレハに署名するように言いつける。


「ほう、あくまでも心当たりがないとシラを切るのですね?いいでしょう、この際、率直に言います。直ちに、例の紙の生産を中止しなさい。そして、今後一切、紙の生産を行わないことを誓うこの誓約書にサインしていただきます!」


「なぜ私がそんなことをしなければならないのですか?どこの貴族の回し者か知りませんが、そんな誓約書にサインするわけがないでしょ。」


「これは伯爵様の命ですよ?たかが男爵であるあなたがそれを断わるというのですか?この書類にサインをしなければ伯爵を敵に回すことになりますよ。それに伯爵様は顔も広いため、敵に回すのはそれだけではすみませんよ?」


執事は圧力をかけ、クレハにサインをさせようとしているがそれに応じるようなクレハではない。このようなことで一度でも圧力に屈してしまえば彼らはさらに調子に乗り、要求がエスカレートしていくことは目に見えていたからだ。


「そんなことは私の知ったことではありません、これ以上、用がないのであればお帰り下さい。相談に来たのであれば共生する道を模索しましたが、脅しに来たのであれば用はありません。たまたま貴族に生まれただけで、持っている力を自らの力と思うとは愚かなものです。


そのうえ、仮初の身分を使い脅しをかけるとは、余程自分に自信がない小心者なのですね。恥ずかしくはないのですか?」


「いいでしょう、私はただの執事ですので、この話を聞いてどのような手段に出られるかは旦那様次第です。私は既に忠告しました、二度目はありませんので諦めてください。これから起こることはすべて、あなたの選択が招いたことなのですから。」


そう、意味深な言葉を話すと執事は立ち上がり、時間を作ってもらったクレハに礼も告げず、そそくさと立ち去って行った。




「オーナー、あんな風に言ってよかったんですか?さすがに伯爵の関係者相手にあの態度はまずくないですか?」


「良いと思います。さっきのは、さすがにイラっとしましたからね。それに、あそこで弱みを見せるほうが問題です。少しでも隙を見せれば、ああいうのは調子に乗りますから。」


ルークは心配そうにしているがクレハは至って冷静だ。


「確かに、クレハ様のおっしゃる通りですが、これは少々厄介なことになりましたね。伯爵家に睨まれるというのはまずいですよ。」


先ほどのクレハの行動に問題はないと考えているドルクスだが、やはり位の高い貴族ともめるというのはかなり厄介だと考えているようだ。少し心配そうにしている。


「ドルクスさん、先ほどの執事がどこの家のものか知ることはできますか?」


「おそらく可能だと思います。紙の事業を中止しろと言っていましたので、今回のことで不利益を被った貴族の1人ではないかと。そのうえ、相手は伯爵家と名乗っていましたので、そこまで分かればある程度絞ることができます。」


「ではその家のことを調べてくれますか?何かしてくるにしても、相手のことが分かれば対策も取りやすいかもしれませんし。」


新たに任された領地を守るため、クレハ達は行動を起こす。


マニラ「ぜぇー、ぜぇー。今日も熱いザマス、まったくどうして私がこんな目に合わなければならないザマス。毎日毎日、働かされて今ではスリムボディザマス。」


兵士A「なぁ、あいつ何を言っているんだ?あれのどこがスリムなんだよ?」


兵士B「あぁ、お前は知らないのか。確かに、あいつの見た目はギリ人類だけど、あれでもここに来た当初よりはやせたんだぞ。ここに来たときは肉塊にしか見えなかったからな。」


マニラ「先から聞いていればなんザマス!あぁ、私のスリムボディにメロメロで意地悪しているザマス?」


兵士A・B「ぷっ、ははぁ。そんなわけないだろ、お前はギリ人類なんだよ、無駄口たたいていないで仕事をしろ!そうすれば痩せて人間になれるぞ。」


マニラ「ムキィ~!許さないザマス、この私をこけにするなんて。おい作者!何しているザマス。お前なら私の体型を好きにできるザマス。さっさとメロメロボディにするザマス!」


作者「呼んだ?(´・ω・)」


マニラ「そうザマス、お前ザマス。さっさとお前の力で何とかするザマス。」


作者「え~、それはチョット。だって君、その体型だから面白いんじゃない。君から体型をとれば何が残るって言うんだよ。あっ、良いこと考えた!君の体重と総合ポイントをリンクさせてあげよう。」


マニラ「へっ、いったい何を言っているザマス?」


作者「今のポイントは2120ポイントだね、結構集まってるじゃん、うれしいな~。このポイントの10分の1を君の体重にしよう。つまり、今の体重は212Kgだね。みんながブックマーク登録や高評価を押してくれれば君の体重はさらに増えていくよ、10ポイントで1Kg増えちゃうね。


これなら、僕は評価をもらえて嬉しいし、君は体型がネタになって笑いもとれる。なんて完璧なアイデアなんだ(*´ω`*)」


マニラ「何てことしてしてくれたザマス!こんなの今でもかなり危ないザマス、もっとポイントが増えれば人類の記録を塗り替えてしまうザマス!今すぐ取り消すザマス!」


作者「やだよ~。みんな、マニラをブクブク太らせてね、目指せ1トン!( *´艸`)」


マニラ「やめるザマス~~!」


兵士A「あいつ、何1人で騒いでるんだろ?」


兵士B「ほっとけ、ああいうのは気にしたら負けだ。作者なんているはずないだろ、ここは現実だぞ。」


兵士A「そうだな、かえって酒でも飲むか!」


兵士B「いいね、今日はパーッといこう」

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