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自分から追放された元貴族令嬢ですが許せないので見返します  作者: 創造執筆者
六章 ビオミカ男爵領
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100 貴族のイタズラは寿命が縮まる

クレハの発言におやじは混乱の限りを尽くしていた。そのため、先ほど自分が噴き出した酒をルークにかけてしまった事なんて、気づいてすらいなかった。


「はっ、えっ?じ、嬢ちゃん、いや、あなた様が領主様?いや、いや、さすがにそんなことは、ないですよね?えっ、マジなんですか?」


「そんなに驚かなくてもいいじゃないですか。もちろんそんなことで嘘はつきませんよ。まぁ、そんなこと言っても普通は信用しませんよね。これを食べ終わったら屋敷のほうに行きましょうか。そうすれば信用できますよね?」


クレハは笑顔を向けているが、その笑顔を向けられている当の本人は笑えない状況だった。彼の頭の中には先日、クレハの目の前で新しく領主になる人間のことをさんざんに言っていたことを思い出していたのだ。しかも、知らなかったこととはいえ、領主のことを嬢ちゃんなんて呼んでいたのだ。屋台のおやじの顔色は誰が見ても良くなかった。


クレハが領主ではないことに一図の望みをかけているが、屋敷に案内すると言われてしまえば、ますます信用せざるを得ない。クレハの一言、一言が彼の精神を削っていった。


「ははっ、そうですね。もちろん領主様のおっしゃることは信用していますよ。ですが、お屋敷へ招待していただけるのであれば大変光栄です。」


「あら、別に私のことは嬢ちゃんでいいですよ?」


そんなことを言われても、領主と分かった今、嬢ちゃんなんて言えるわけがない。


「い、いえ。領主様と呼ばせてください。」


彼は自分が食べていた料理の味がどんなものだったのか、全く感じることができなかった。




食事が終わり、三人は領主の屋敷の門番に止められていた。


「領主様、お帰りなさいませ。おや、そちらの方はどちら様でしょうか?」


「こちらの方とは今度始める事業のお話をしに来ました。」


「そうですか、それではこちらの方がお越しになれば領主様の元にご案内させていただきます。」


「そうしてください、ありがとうございます。」


門番とクレハの話を聞き、先ほど考えていた一図の望みはついえてしまった。今まで行ってきた、非礼によって自分は今から消されてしまうのではないか。という考えが頭の中で何回も繰り返される。一歩、一歩、進むごとにおやじからは冷や汗が溢れているのだった。


応接室のような場所に入り、クレハに座るように勧められる。しかし、彼は椅子に座らずに地べたに膝をつき土下座する。


「申し訳ございません!まさか領主様とはしらず、非礼な態度を。どうか命だけは見逃してください!」


「ちょっと!どうしてそんなことしてるんですか?頭を上げてくださいよ!」


突然の謝罪と土下座にクレハは驚いてしまった。クレハからすればちょっとしたイタズラだったため、このようなことになるとは考えていなかったのだ。最近まで商人であったクレハは自分が貴族であるという意識が足りていなかったために起こってしまったことだ。


「だから言ったじゃないですかオーナー、良くないですよ。」


「えっ、あの、どういうことでしょうか?」


てっきり、自分は今から処刑でもされるのであろうかと考えていた屋台のおやじは突然、目の前の領主が焦り出したため、とても混乱していた。自分が混乱するのであれば分かるが、どうして目の前の人物が混乱しているのかと。


「本当にごめんなさい。とりあえず頭を上げて座って下さい。」


「は、はい。」


なぜ、目の前の領主が混乱しているかは分からないが、どうやら自分は助かりそうだと一安心し、勧められたまま椅子に腰かける。今のショックで、お迎えが来るのが10年は早くなった気がした。屋台のおやじは、ようやく、クレハから本題を聞かされるのであった。


サラ「王妃様、最近、私の出番が少なくないですか!これでは新たな食材を食すことができません!えっ、皆さんが高評価やブックマークをつけてくれないと出番が無くなる!そんな愚かなことを言っているのはどこのどいつですか!そういうのは、この物語が面白いと感じた人が作者を応援するためにあって、作者から強制するものではありませんよ。」


作者「じゃあ、モチベが下がるから、今度から新しい食べ物は王妃様だけに食べさせようかな( ̄▽ ̄)?君のできることは、せいぜい目の前でよだれを垂らしながら、恨めしそうに見つめるだけだね!」


サラ「そ、それだけはお許しを!もちろん、作者さんのモチベは大切ですよね。この世の中で一番大切です(;´∀`)。ですから、どうか私にもお恵みを~m(_ _)m」


王妃「サラ、あなたついに悪魔に魂を売りましたね。見損ないましたわ!作者なんかに、媚びるなんて、あなたは私のメイドでしょ、そんなみっともないことはおよしなさい。」


サラ「何を言っているんですか、作者に媚びを売って新しいご飯が食べられるなら、王妃様の外聞なんてどうでも良いです。その辺にでも、捨てておいてください。」


王妃「あなた良い度胸しているわね、今日という今日は許さないわ。その腐れ切った根性を叩きのめしてあげる!調教の時間よ!」


サラ「ひっ、いやぁ~~。」




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