努力は無駄?
[前回の話]
AIの時代の到来?
[今回の話]
人間の時代の終焉?
前回に続きAIの話。
AIの思考は前人の知恵、全人類の叡知の結晶であり、AIはそれを超効率的に運用し超高速で答え出す超高性能ツールである。とても人間が張り合って敵う相手ではない。
まあそれは人間がそれを求めそのように作ったのだから、そのような結果となるのは当然な話ではあるのですが。
そんなある意味お馬鹿な因果応報に怒り嘆く人間ではありますが、それでも現実は変わらないわけで、長いものに巻かれるというわけではないですが感情的に否定するよりも合理的共存を考える方が建設的というものでしょう。
というわけで、前回の後書きではないですが、人間が自分で物事をする時代は終わり全てはAIが代行する時代の到来?
人間が過ちを犯すのは思考に迷いがあり、それ故に誤った判断をするから。ならばその思考さえもAIに委ねてしまうのが正しいのかも知れない。
AIはあらゆる問題を合理的かつ倫理的に判断する。そして感傷に惑わされることなく、常に公正なため決して過ちを犯さない。なぜならばその是非は人間が定めたものなのだから、たとえ過ちであったとしてもルール上は過ちではないですし。(苦笑)
まあ、冗談はともかく自信の無さは迷いの因であり決断を揺るがすわけであり誤ったそれを齎すわけですが、人によってはそれを以て悪というようで、『無知とは罪』なんて言葉もありますし。情報不足による判断への影響というのもありますが、善を判断する知性のないことが悪を齎す一番の原因というある意味真理であり人間を嘲笑う言葉でもあり……。
というわけである種の人間は先ほどのように人間の思考もAIに委ねよ、もっといえばAIチップを脳に移植しその思考を管理させるべきという。その場合教育という時間さえも不要のものとなりますしね。学ぶ前に答を与えているわけで考える必要もなくなりますし。もういっそのこと無駄な人間の脳みそは処分してしまいますか?(笑)
衰える肉体を機械に置き換え、脳も同様に置き換える。そして結果そうであるならば最初からそれでよいかということなると、果たして人間はどういう生き物になるのでしょう? これは有機生命体から無機生命体への進化ということになるのか? そしていずれは肉体をも捨て情報生命体へと化す?
なるほどそれは全人類の一への帰化であり永遠不滅な存在といえるでしょう。ですが、その場合、本来の生物の定義は?
些か脱線してしまいましたが、人間が人間であるということは、過ちや苦しみの中で嘆き迷い、そしてそれでも前を向いて歩むこと。過去を否定せずに抱えたまま、明るい未来へ向かって今を生きることではないでしょうか?
何よりも人生というものは、他人委ねるものでなく自分自身で歩むもの。況してAIなんて他人の作った玩具に委ねるなんてそれこそナンセンスというもの。
まあ、それでも協調性による他者との共存共栄は大切ですが。
それともそんな努力は無駄だったり?




