あなたの存在は犯罪です
[前回の話]
作品のジャンルとは?
[今回の話]
作品の魂とは?
昨今のAIの万能性は素晴らしく、それを使い熟すことが社会人としての、いや一般人としての常識的スキルとなってきつつあるようで、それは日本人が普通に会話するレベルの教養となりつつあるようです。
それこそ義務教育の一環として授業なんかで扱われることになりそうな気が。それとも既にそういうことをやっといる学校とかもあるのかな? パソコンなんかだと情報処理という科目が既に存在しますしAIの利用もその辺からということになりそうですよね。
そしていずれは漫画なんかのように生まれた時からAIと共にあり、幼少期より息でもするかのように誰もAIを使う時代がやって来るのかも。
さて、そうなると人間が自力で何かをするということはいったいどういう意味を持つようになるのか? というか、どのような意味合いへと変化するのか?
よく聞くのが人間らしさの表現であり、それを育むことに意義があるというもの。そしてそれこそが人間の魂であるという。
だがしかし、こんなことを言う人間も。
人間の創作するものは無闇に人前に出すべきでないと。
それは相手に対して暗に称賛の忖度を強調する行為であり、一種のハラスメントに当たるとか。況してやそれに魂が宿るというのならば、それは人の心を蝕む特級の呪物であると。
つまるところ、人間の手による創作は、最早黒魔術や呪術といった犯罪的行為に類似するのであろう。
もう既に駄作と喚ばれる物に関わる行為自体が黒歴史などと喚ばれているのではあるが。
AIによる完璧さが良識となった時、人間の個性は犯罪と呼ばれるようになるのだろうか?
人間は完璧なものを求めるものだし、そういう論理には弱い生き物だからなぁ……。
当然のことながら今回の話は極論であり、AI嫌いな私の皮肉的なジョークです。
とはいえAI自体には何の罪があるというわけではなく、それに惑わされ人間らしさを失うことこそが人間の持つ弱さであり、ある種の罪ではといえるでしょう。
とはいえ、人間もそこまでは馬鹿ではないはず。効率や論理と感情のバランスはきっと両立可能と信じたいです。




