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終わりを超えていくもの
世界はどこまでも優しくなくて、生きようとすることも、死を意識することも、苦痛を伴う。
だから忘れがちだけど、私にも、あなたにも、あなたの大事な人にも、命の終わりがあります。
こんなお先真っ暗な無明世界で、
愛し、寄り添い――「Together」で救う、それがこの物語のヒーローたちです。
敵を倒したら問題が解決する、「戦い」の機会は滅多にないし、そもそもハードルが高い。
だけど、私たちの身の回りには「救い」の機会が溢れかえっている。
だからこそ、
「あなたのヒーローは、誰ですか?
あなたは、誰のヒーローですか?」
そんな問いを、ここに置いてゆきます。
最後に。
禅と優月がたびたび口にしていた「一蓮托生」とは、命運を共にするという意味がありますが、
同時に、仏教の価値観では"愛し合う者同士が極楽浄土に咲く蓮の上で再会する約束"を表す言葉でもあります。
輪廻の渦に飲まれようとも、逃れることのできない死がたとえ二人を別つても、
極楽浄土の、その果てまで超えて繋がる、愛と救いの物語。
これにて閉幕と相成りました。





