表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
滅炎の復讐者  作者: 古口 宗
第五章 セメリアス領地襲撃編
50/78

45話 「焼」突する両者

今日は不知火静葵君(アル)の誕生日だ!

と作者が勝手に作った記念日で投稿です。これからきっとアル君のターン!

「とりあえず、外のナイアース軍に合流しよう。」

「分かった。それなら此方にいこう。多分ケアニス様やナイアース伯爵がいると思うから。」

「なんで西?」

「一番門が大きいのが西だからかな。王都に向いてるから。」


 納得して頷いた後、すぐに歩きだす。エレシアのいた廊下は三階だったし、火の魔法使いもそうそう来るとは思えない。止めを刺しに行くとしてもエレシアを安全な所に行かせないと。


「【壁となる炎(トイコス・フロガー)】。」

「出口が!」

「【滅」

「【処刑する炎(ディオミス・フロガー)】。」

「ちっ!【滅炎】!」


 目の前の壁の代わりに天井を突き破って降り注ぐ火柱を消しながら、走り出す。一方的に場所が特定された以上、移動した方がいい。でなきゃ一斉射撃でヒット(死亡)だ。これはゲームじゃないし、死亡無視(ゾンビ)なんてしようとしても出来ない。

 とにかく、相手を見つけるか外に出るかのどちらかだ。ベストはこのまま屋内で見つけることだが、外なら少ない遮蔽物から危険にはなるが奇襲されにくい。射程が無い分不利なのには変わらないし、奇襲だけは避けたいところだ。


「うぅ。火が屋敷を全て燃やしちゃうまであとどれくらいかな?」

「一応、消して回りながら水を撒き散らしてきたし、すぐじゃないと思う。でも早めに出ないとヤバいのは確かだな。」

「窓とかから出れない?」

「二階までなら俺だけなら行けるけど、エレシアを抱えては跳べないぞ?」

「一階...は待ち伏せが怖いね。」

「そういう事。見つけられたら隙を見つけやすいだろうし、待ち伏せの可能性も無くなるし一番だ。多分、俺とエレシアならあいつもじきじきに燃やしに来るだろうからそんときだな。」

「なんでそう思うの?」

「あいつが狂人だから。」


 首を傾げるエレシアは置いといて、二階に移動する。三階だと飛び降りて無事な可能性が絶望的な確率になるし、二階からでも外は見下ろせる。むしろ建物に近いところなら二階にいた方が見やすいだろうし。


「ここから、外を探して見よう。攻撃してきたタイミング的に玄関近くにいると思うから。」

「そうだね。見つけたら、どうやって知らせる?」

「別れて探す気か?危ないからダメだ。」

「そうかな?じゃあ、あっちの部屋は行かないでね?火の魔法使いが入ってきた所で、急に穴が開いたりするから。」

「了解。」


 危ないというよりは近づきたくないだけのような気もするが、そこにいるとは思えないし、わざわざ指摘せずに窓から見下ろしていく。火のちらつくなか小さな鏡が窓から見えて気づく奴でもないだろうが、念のため耐熱の魔術とやらをエレシアにかけてもらい探して館を三周した頃。


「...いねぇし。」

「隠れてるのかな。」

「隠れてそうな所にはサイレンサー付けて撃ってみたけど、反応ないぞ?」

「なら、もしかしたらもう屋敷にいるのかもよ?」

「それなら一度位会わないか?」


 現に襲撃もされてない。いくら広い屋敷だといっても階段で待ち伏せれば襲うのは簡単なはずだ。中途半端に高い位置でちょうどいい。


「...まさか!」

「おい、どうした!?」


 いきなり走り出すエレシアを追いかけるとそこは二階の部屋だったと思うものだ。戻りから考えて部屋の扉辺りから真正面へ向けて焼け飛んでいる。これ、火狂いの仕業だな。バリケードにでもしたのか、机が並ぶが炎相手では敵わなかったのだろう。

 エレシアは窓に向けて駆け出し、そこから外をみる。位置的にそこは住宅が建ち並ぶ辺りかな。...まさか!


「エレシア、もしかして燃えてるか?」

「...うん。領民の集団も見えるから、無事な人もいるみたいだけど。」


 ほっとしたエレシアとは別に俺はすぐにアーツでチーターを作り構える。

 無事な集団が残されてんなら、もう十分ってことであっているはずだ。それならエレシアの性格上ここに来るのは分かりやすい。なら...!


「【処刑する炎(ディオミス・フロガー)】。」

「だから、相手を間違えてんだろうが!!」


 エレシアの手を引っ張り、そこから跳びのく。廊下に飛び込んだ俺達を待っていたのは燃えている男。


「よう、火狂い。レギュラー満タンでいくらした?」

「代金は、ないよ。私が、自分で、取ってきた、物だからね。」

「残念、代金はお前の命だコノヤロー!」


 二発、三発と撃った弾丸が溶かされる前に火狂いに届く。しつこいくらいに右膝を狙い、壊す。完璧に壊してしまえば流石の魔法でも元通りとはいかないだろからな。

 先ほどの一発は貫通したが、横からではなく真正面からの弾丸は、三発とも貫通せずに体内に残り肉組織をぐちゃぐちゃにする。ありゃあ痛いだろうな、こいつにはざまぁとしか思わないけど。


「くっ、銃が、あるとはね。君は、何者だい?」

「今さらそれを聞くか?」


 返事に弾丸を一発見舞ったが、それは炎が壁となって防がれた。かなり厚く作れば溶かされるか。まぁ、動かずに撃つだけなら弾丸の軌道が読めるしな。せいぜい大量に魔力使ってくれ。


「何者かだったっけ?俺はお前に焼きまくられた、(お前)を滅ぼすだけの復讐者(リベンジャー)だ。覚えとけ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ