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ああ勇者、君の苦しむ顔が見たいんだ  作者: ユウシャ・アイウエオン
第二章 新たなる自分への転生(人間やめよう)
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22話 次の行き先を定めて

「も、もう大丈夫だから……」


僕の腕の中から、シルビアたんがもぞもぞと出てくる。


そして、僕の腕から顔を出し僕の事を見つめる。


「えっと…… その、ありがとう……」


シルビアたんは少しだけ顔を赤くして、僕にそういう。


「いや…… この位なら大丈夫ですよ」


そう、言いながら僕はシルビアたんの腰を引き寄せる。


「あ…………」


ぎゅっと僕と密着するシルビアたん。


シルビアたん小さく声を漏らし、顔を赤くしながら困った様に僕を見上げる。


えぅ、あぅ…、と愛らしく動揺している。


「どうかしましたか?」


僕はそんな彼女の視線に真剣な顔で見返す。


全く表情を変えず、真剣に…… ただただ真剣にシルビアたんを見つめる。


ついでに引き寄せた腰元に僕の股間をぐっと押し付ける。


もちろん顔は超真剣なままだ。


いかがわしさなど…… (多分)ない。


でも……


ああ…… シルビアたんは本当にやわらかいなぁ。


なんと言う役得だろう。


くふふ…… シルビアたんを手に入れたあかつきにはシルビアたんの全身を使って、はぁはぁ。


「あ…… あの」


もじもじとしながら、僕を見るシルビアたん。


「どうかしました?」


そして、そんなシルビアたんを真剣なまなざしで見返す僕。


「え……ぅ…… な、なんでもない」


もじもじとしたまま、ふい、と目を逸らすシルビアたん。


「もし、何かあっても…… 僕が君を助けますよ」


僕はそんな初心な反応するシルビアたんを心配しながら……


そして、内心はぁはぁしながらそう言う。


最高にヒロイックな台詞だけど、内心僕は凄くシルビアたんをぺろぺろしたい。


「ぇ…………」


僕の内心がそんなんだとは知らずに、心を打たれたかの様に胸元をきゅっと押さえるシルビアたん。


くふふ…… 騙されやすそうな娘だなぁ。


「で、でも…… でも… だめだよ」


シルビアたんは困った様にその目を逸らす。


「あ、相手は勇者だよ? 何かあったらたたじゃすまないから…… 関わらない方がいい」


そしてシルビアたんはうつむいてそう答えた。


「でも……」


僕はそんなシルビアたんに声をかけるが……


「だめ……」


シルビアたんは目を逸らしたまま、はっきりと拒絶をする。


「………………………」


「………………………」


僕とシルビアたんの間に沈黙が訪れる。


僕は……


「でも…… 助けますよ」


そんなシルビアたんに小さくそう言う。


「え……」


そんな僕の答えに、驚いたように顔を上げるシルビアたん。


「だ、だけど…」


困った様に言葉を続けようとするが……


「だめです」


僕はその言葉をさえぎる。


「ぅぅ…………」


そんな僕の言葉に、泣きそうな顔で困惑するシルビアたん。


ああ…… 本当にかわいいなぁ、シルビアたんは…… くふふ、早く調教したい。


おっと、いけない…… 本音が。


「それより、頼んだものをいただけますか?」


話は終わりだといわんばかりに、僕は微笑んでそう言葉を続けた。


「ぇぅ………… そ、そこ用意してある……」


シルビアたんは、困惑した様子のまま…… 工房の隅を指差した。


そこには僕が頼んだ品の数々が一箇所にまとめられていた。


「えっと…… 『最高級聖水』が5リットルに『スライム培養ケース』が100個と、『黒霊水』が1リットル、『ミストラの花』が3本、『クロスコーの雫』が150個で良かった………?」


「ありがとうございます…… それでは貰っていきますね」


僕は求めていた品が揃っている事を確認すると、シルビアたんを解放し離れる。


荷物をまとめ、シルビアたんの工房の出入り口へと向かう。


そして……


「ではまた……」


「う、うん……」


最後にまたシルビアたんに微笑み。


「大丈夫…… 僕が絶対に君を助けまきみをてにいれるのはぼくですから」


僕はそう言って、工房を後にしたのだった。


――――


「さて、マリア?」


「なに…………」


王国の北門の外。


僕がマリアにそう声をかけると、マリアはむすっとしたままそう返す。


どうやら、シルビアたんの店の前でしばらく放置していたのが気にいらなかったらしい。


非常に不機嫌だ。


「えっと…… 君にはこの地図のポイントにイノスの分裂体を置いて、イノスを適合させて来て欲しいんだ」


僕はそう言って、イノスの分裂体100匹と『スライム培養ケース』100個を渡す。


「ミドスとマルスを護衛につけるから危険はないよ」


そもそも、それほど危険な区域でもないしね。 


ミドスの魔よけと、マルスの怪力が在れば何ら問題はないだろう。


マルスは荷物持ちにもなるしな。


「はいはい、いいですよ~だ、どうせ私なんて名ばかりの正妻だもん、都合よく使えばいいじゃん」


頬をぷくっと膨らませて、ぷりぷりと怒るマリア。


まぁ放置したのは悪かったけど、君は僕の嫁である前に契約魔だからね?


都合よく使うのはあたり前なんだけど……


「マリア……」


「なん………って、んむぅ!?」


僕はマリアを無理やり振り向かせると、その唇を強引に奪う。


めんどくさいからもうキスで誤魔化そう。


きっとコイツは馬鹿だからそれでいけると思う。


「ちょ…… んちゅ… や… っん!」


じたばたと暴れるマリア。


僕はそんなマリアを抱きしめて拘束しながら、ちょっとエロいキスに移行する。


「やめぇ…… んっ… ちょ…! わたし…… ん おこって…… る… んぅ……」


怒った様子のマリア。


しかしその言葉とは裏腹に、だんだんと抵抗をやめて大人しくなってゆく。


「ん…… ちゅ……ぅ」


そして、完全に抵抗をやめる。


僕はそれを確認してから口付けを終了する。


「ん…………… もぉ……」


唇が離れたあと、真っ赤な顔で僕を睨みつけるマリア。


「星屑ってさ……… 最低だよね」


そして、不満げにそう言う。


「僕はマリアの事、最高だと思ってるけどね」


しかし僕は、ニヤリと笑ってそう返す。


「ぅぐ………」


怒ってんだかニヤついてんだか分からない顔をするマリア。


「で……… 誤魔化された?」


僕はそんなマリアの事を撫で撫でしてあげながらそう言う。


「……………誤魔化されてあげた」


マリアは、ふんっと横を向いてそんな事を言うのであった。


くふふ…… 


ちょろい女だぜ。


マリアはこのダメ女っぷりが本当にかわいいなぁ。


「じゃぁ…… この地図どうりにスライムを放ってくればいいんだね?」


「ああ、頼むよ」


マリアはそう言って僕から地図を受け取り、そして僕を見上げる。


「ちゃんとやってくるから…… もう一回キスしてよ」


そして、少し顔を赤くしてそんな事を言う。


そんな可愛い事を言うマリアに、僕は……


「ダメ」


しかし、それをきっぱりと断る。


「な……!」


予想外の答えだったのだろう。


思わず絶句するマリア。


「ご褒美は仕事をした後だよ…… マリア、君はキスばかりねだって本当に淫乱だね」


僕はマリアの唇を親指でなぞり、にやにやとしながらそう言うのであった。


「うぐ……ぅ…」


悔しそうに顔を歪めるマリア。


でも、ちょっと満更でもなさそうなのがウケる。


ああ…… でもその悔しそうな顔、いいね。


いいよマリア、その顔イイよマリア。


「わかったよ! 頑張ってやってくるから、後でちゃんとキスしてよね!! 馬鹿野郎っ!!」


マリアはそう言って、マルスとミドスをつれて走っていくのであった。


ああ、やっぱりマリアも可愛いなぁ。


くふふ……



さて……


じゃあ僕の方も行くとするか。


余分な荷物は宿屋に置いて必要なものだけ持って行こう。


必要なものはこの前ゾンビになったときにむしってきた『ガヴィード草』と、さっきシルビアたんから買った『ミストラの花』と『クロスコーの雫』だ。


そして僕はこれを持って、今からこの大陸の端まで行く。


まぁ、相当な距離だけど、この喰屍鬼(グール)の強靭な体と『魂魄支配(オーバーソウル)』さえあれば大した距離にはならない。


大ジャンプを何十回か繰り返せば着く距離だ。


そしてそこで…… 僕はレベルを上げる。


更なる高みへと上る。


魔王になる計画のため、そしてシルビアたんを僕の所有物にする為。


まずはレベルを上げる。


目指すは「クレードヴァール渓谷」。


かの有名な「群がる絶望」ハイドドラゴンが住まう場所。


そして人間界と魔界との境界線である場所……


「さぁ…… 行こうか」


僕は思い切りジャンプをした。


御宮星屑 Lv532


【種族】 喰屍鬼(グール) スライム


【装備】 なし


〔HP〕  3050/1050(+2000HP分のスライムで構成)

〔MP〕  510/510


〔力〕 3160(『魂魄支配(オーバーソウル)』により1.5倍まで引き出し可能)

〔魔〕 0

〔速〕 500

〔命〕 2660

〔対魔〕0

〔対物〕500

〔対精〕600

〔対呪〕300


【契約魔】


マリア(サキュバス)


【使い魔】


イノセントスライム ミッドナイトスライム 内臓スライム(×2000) マッスルスライム


【称号】


死線を越えし者(対精+100)  呪いを喰らいし者(対呪+300) 


悪鬼のごとく腐りきった者(グール化 HP+1000 MP+500 力+500 速+500 対物+500 対精+500 )


【スキル】


悦覧者アーカイブス』 『万里眼ばんりがん(直視)』 『ストーカー(Ⅹ)』


『オメガストライク』 『ハートストライクフレイム』 『バイタルコントロール』


魂魄支配(オーバーソウル)』 『味確定テイスティング』 『狂化祭(カーニヴァル)

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