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1441/1442

1432.再びの、『アルテミス』様。

連載の再開が遅くなり、誠に申し訳ありません。


種々の事情により、思ったよりも執筆の時間が取れませんでした。

種々の事情の1つとして、もう一つの連載の『光の大聖者〜』の書籍版第2巻の執筆作業がありました。年末ぐらいの発売予定です。……具体的な言い訳を告知とともに……大変失礼いたしました。ごめんなさい。


ストックが全くないので、更新も不定期になってしまいそうですが、ご了承ください。


今後ともよろしくお願いします。ペコリ。

 『アルテミナ山』の麓の南側に到着した俺は、上空から周囲の状況を把握した。


 そして、南西側の裾野に、駐留地を作ることにした。

 大人数を駐屯させても問題ない開けた場所があったのだ。


 そこに『ラビットベース』を着陸させた。


 歩兵でもおそらく二、三時間あれば公都の南門まで着ける距離感の場所だ。


 そしてこの場所を選んだ理由が、もう一つある。


 それは、西側と北西側に森が広がっていて、公都方面への障害物となっているからだ。

 隠れるにはちょうどいい場所なのだ。

 広さも申し分ないしね。


 一時的な駐留地なので、大型テントのようなものをいくつか設置すればいいのだが……逆に面倒くさいので、『波動収納』にしまってあるログハウス型仮設住宅の大型のものをいくつか出して、要所に設置した。


 そして、その中に干し肉などの保存食を置いておいた。


 その他にも多少の生活物資はセットしたが、細かな整備は兵士たちが来てから自分たちでやってもらえばいいだろう。


 さすがに九千人分、まぁ罪人を入れれば一万人分だが、それだけの人たちが快適に過ごせるようなものを作る気にはなれなかった。一時的な駐留地に過ぎないからね。



 さてと、この後は、『ジャンボラビット』たちを里帰りさせてあげよう。


 俺は、『ジャンボラビット』たち二十体を『箱庭ファーム』の魔法道具から出した。


 『霊獣』そして『従者獣』として覚醒している『月兎』のピーターも、自分の里に帰りたいと言い一緒に来ている。


 ピーターは、何故か“行かなければならない”という思いにかられ里を出て、迷宮都市に向かったらしい。

 そんな不思議な状況の中で迷宮都市に向かっただけで、里に対する愛着はしっかりあるようだ。


 ピーターの里にも興味があるので、ついて行こうかと思っていたところで……ムーンラビーさんが俺の腕を引っ張った。


「グリムさん、また『アルテミス』様が……あ、今変わります!

 ————グリム、また来たわよ!」


 『アルテミス』様はそう言うと、俺の頬にキスをした。


 なんちゅう早業……唇じゃなくて良かったけど……。

 相変わらず奔放な女神様だ。


「あの……また何か……?」


 俺の口調は、自然と棒読みみたいな感じになっていた……。


「そうなの! あなたにお願いがあるのよ!

 せっかくこの霊峰『アルテミナ山』に来たし、今頼むのがいいと思ったの。

 悪魔対策で大変なときだけど、こういうのはタイミングが大事だし」


「はぁ……私は何をすれば?」


「この『アルテミナ山』の中腹に、兎亜人たちの隠れ里があるのよ。

 そこを訪ねて欲しいの。

 私の事を主神として崇めてくれていた小さな国の末裔の子たちなんだけどね」


 おっと……兎亜人の隠れ里か……。


「国を失って隠れていると言うことですか?」


「そうなの。あなたなら知ってると思うけど……神や神に類する者たちって、直接この世界のことに介入できないじゃない。

 そんなこともあって……救ってあげれなかったのよ。いろいろタイミングも悪くてね……グスン……」

「は、はぁ……」

「あー、なにその顔! 今回の事は、めっちゃ介入してるみたいに思ってるでしょう?

 これでも結構大変な思いしてるんだから!

 はっきり言ってね……あなたが思っているより、私がんばっちゃってるんだから。

 もう神界で……神の会で、イエローカード出ちゃってるんだよね、テヘペロ。

 でも、今回はこの世界全体が変わる可能性があるし、それに、この前イエローカードもらってた『コウリュウ』ちゃんたちだって、頑張ってるんだから、私も負けてられないのよ、フンス!」


 うーん、なんか感情表現豊にいろいろ言ってますけど……。

 テヘペロとか、フンスとか、自分の思いをわざわざ言葉にしなくてもいいんですけどー。

 しかも、テヘペロ顔とかどこで覚えたんだ……。

 まぁ神様だから何でもアリなのか。


 それにしても……やっぱりこのぐらい介入しちゃうと神界で怒られちゃうわけね。

 そして案の定『コウリュウ』様たちは怒られていたようだ。


「神界で怒られて大丈夫なんですか? 問題は無いんですか?」


「まぁ……大丈夫よ。ギリギリのところを攻めているから」


 全く反省した素振りもなく、あっけらかんと『アルテミス』様は親指を突き立てた。

 今度はサムズアップかい! まぁいいけど。


「分りました。それで、その隠し里に行って私は何をすれば?」


「うーん、ほら、いつまでも隠れ里で頑なに生きてるよりは、視野を広げたほうがいいでしょ!

 それに……詳しくは言えないんだけど……あなた達が行く意味があるのよ」


 おっと……やっぱそういうこと。

 イベント予告ってことだろうか……?


「そうですか、わかりました。とにかく行ってみます。

 とりあえず挨拶をしてくるみたいな感じで良いですかね?」


「それでいいわ。

 ただ……今のあの子たちは、かなり警戒心が強いから、まともに話ができない可能性もあるわね……。

 そうだ! あなたの仲間に兎亜人がいたら一緒に連れて行ったらいいわ!

 同族には心を許す可能性が高いし、基本的には優しい子たちだから」


「わかりました。ちょうど私の仲間に兎亜人の姉弟がいますので、呼び寄せて連れて行こうと思います」


「ぜひそうして! それじゃよろしくね。

 私は戻るはね。長居するとまた怒られちゃうから————あ、戻ってきました。

 ふう、また何やらありそうですね。なんか楽しみです!」


 『アルテミス』様が帰り、ムーンラビーさん戻った。

 そして、ワクワクした感じになっている。


 ムーンラビーさん……かなり疲労が溜まっているはずだけど。

 『アルテミス』様が憑依すると、体の調子も良くなるのかな?

 なんとなく、イベントの予感にテンションが高くなっているだけっていう気もするけど……。



読んでいただき、誠にありがとうございます。


ブックマークしていただいた方、ありがとうございます。

評価していただいた方、ありがとうございます。

誤字報告も、助かっています。ペコリ。


次話の投稿は、明日か明後日の予定です。もう少し遅れる可能性もあります。すみません。


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何卒、よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] いつも更新楽しみにしてます。 なろうのお気に入りから表示がなくなっていたので、なろう退会して別の媒体に移られたと思っていました。 再開おめでとうございます?
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