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52/132

52、ブレスレットが3連になったよ

 それから、しばらくの時が流れた。


 赤の集落を騙していた大陸の人化するスライムは、改造スライムが討伐された直後、島から出て行ったみたい。逃げ足は速いのね。



 私は、どこかで店をしない日は、キララの転移魔法で、島の中の今まで会ってないスライム達の生息地を回って、色を集めた。


 チェーンブレスレットは、2連目が全部埋まって、3連になっている。新しい色が集まってくると、2連目から3連目に移動した石もあった。だけど、1連目が増えない。


 スライム神は、チェーンには何かの法則があると言っていた。1連目は、魔法を発動する色みたい。そして、2連目と3連目は、魔法の補助なのかな。威力を増大させるのかもしれない。


 マニキュアとして見ると、1連目は、マットな原色っぽい色が多いから、ピンクと水以外は、ちょっと使いにくい。2連目は、光沢のある物が多くて、マニキュアとして使いやすい感じ。3連目は、少し個性的で派手かな。


 そういえば、2連目が全部埋まって、3連目のチェーンブレスレットが現れたとき、1連目の色のレベルが、2に上がっていた。また、指定すれば、必要なリストだけを出せるようになったよ。


 1連目だけを出してみると……。



『マニキュアリスト』


 《1連目》


【ベースコート】

 ●爪の表面の保護のために塗る下地。

 ●スライム神の通常バリアが常時発動する。


【銀ラメ:Lv.2】

 ●無色透明、銀色のラメ入り。

 ●キングシルバーの盾。


【紫:Lv.2】

 ●マットな紫色。

 ●キングパープルの弱毒、毒耐性・強。


【白:Lv.2】

 ●クリアな白色。

 ●クリアスライムの毒消し・強。


【赤:Lv.2】

 ●鮮やかな赤色。

 ●レッドスライムの火魔法・強。


【黄:Lv.2】

 ●やわらかな黄色。

 ●イエロースライムの土魔法・強。


【青:Lv.2】

 ●爽やかな青色。

 ●ブルースライムの水魔法・強。


【緑:Lv.2】

 ●明るい緑色。

 ●グリーンスライムの風魔法・強。


【ピンク:Lv.2】

 ●かわいい桜色。

 ●ピンクスライムの状態異常魔法・魅了。

 ●ピンクスライムの状態異常魔法・幻惑。


【水:Lv.2】

 ●澄んだ無色透明。

 ●ウォータースライムの浄水魔法・強。



 1連目は、スライム神の祠のある洞穴で増えて以降、何も増えてない。


 レベル2になったことで、魔法の威力が強くなってる。ベースコートは何も変わってないみたい。銀ラメも変わってないように見えるけど、出せる盾が大きくなった。これは、物質スライムの魔力に比例するらしい。


 それと、ピンクスライムの状態異常魔法が二つになった。幻惑は認識阻害みたいなものだと、キララは言っていたけど、詳しくはわからないみたい。試しに、魔力の高いピンクスライムさんに幻惑を使ってもらったら、草原が海の中になり、息ができなくなって焦ったけど、物質スライムはそこまでは出来ないんだって。


 1連目の穴は、あと二つ。


 2連目や3連目は、普通のスライムの色みたい。1連目は、魔力の高いスライムだというけど……。



「あと二つだよね。キララ、まだ会ってないスライムって、どれくらいかな?」


『人間嫌いのスライムには、会ってないよ。会ってないスライムの方が、圧倒的に多いかな』


「そっか。人間嫌いなスライムには、協力をお願いできないもんね」


『うん。こないだの大型船で、より一層、人間が嫌いになったスライムもいるみたいだよ。アルを捜して、人化できるスライムの集落が、襲撃されたからね』


「だよねー。あの時は、イケメンさんがアルくんを助けに行ったもんね。緑の帝国の大型船だったから、酷かったのかも」


 海辺の集落には、私もアルくんも居なかったから島の奥まで入ってきたみたい。私は、グリーンスライムが苦手な赤とピンクのマニキュアを塗って、大きなスライムの草原に隠れていたけど、私の方には誰も来なかった。やっぱり、青の王国の王族を狙っているのね。




『ジュリちゃん、遊ぼっ!』


 今夜、黄の王国の大型船が来ることがわかって、私は昼食の後にも、上の草原の泉に水汲みに来た。


「水色のスライムさん、こんにちは。あれ? 水玉が付いてるよ。どうしたの?」


 泉の近くに生息する水色のスライムの何体かには、黄色っぽい水玉模様が付いていた。


『アタイ達は、変異種だよー。飛び跳ね競争しようよ〜』


「うん、いいよ。負けないからねー」


『わぁ〜っ、ぼくもやるー』


 私は泉の近くの草が生えてない場所に、丸をたくさん書いた。丸から丸へ、正確に飛び移るだけの遊びだけど、スライム達がすごく気に入ってるみたい。


 準備ができて振り返ると、スライム達が団子状態に重なったりして、たくさん集まっていた。みんな、ワクワクうずうずしてる。


(ふふっ、かわいい)



「ここからスタートね。せーのっ!」


 掛け声に合わせて、スライム達がポヨンとジャンプした。高く飛んでしまう子が多いから、丸の中に正確に着地するのは難しいみたい。


『あ〜れぇ〜』


 飛び跳ねすぎて、泉に落ちる子もいた。ワクワクしすぎると、こうなるのよねー。


「成功した子、次だよ。せーのっ!」


 丸の中に着地できたスライムだけが跳躍する。今日は、なかなかレベルが高いわね。2回目も成功した子は、10体以上いる。


『ジュリちゃん、できたよ! 次はまだ?』


「じゃあ、3回目は、あの大きな丸に行くよー。せーのっ!」


 ゴールは、かなり大きな丸を書いてある。私がジャンプしてゴールすると、スライム達は私をめがけて飛んでくる。


(あっ、抱っこしちゃった)


 水玉模様のスライムが、私の腕の中に飛び込んできたから、ついキャッチしてしまった。遊ぼうと言ってきた個体は、1回目で泉に落ちたから、別の個体ね。


『あっ! ずる〜い! アタイもジュリちゃんに抱っこされたいよー』


(えっ? わっ、わっ)


 次々とスライム達が私の腕の中にダイブしてくるから、持てなくなった私は尻もちをついた。


「あー、誰が勝ったか、わからなくなったじゃない」


『ジュリちゃんは、丸から出たから負けだよ〜』


「えー、ずる〜い! じゃあ、ここも丸の中にするもん」


 地面の丸を大きく広げると、すでに失格になったスライム達も、その中に入ってきて、私は、スライムまみれの泥だらけになってしまった。



「あっ、水汲みの途中だった。今夜は大型船が来るみたいだよ。みんな、またね」


 私は、水汲みをして、オバサンの家に戻った。



 水を溜める予備の水瓶みずがめに、汲んできた水を移し、オバサンにバレる前にお風呂で泥を落とそうと、そーっと外に出た。



皆様、いつもありがとうございます。

一昨日に予告していましたが、今週より、月曜日をお休みし、火曜から日曜の週6回更新に変更させていただきます。

次回は、10月21日(火)に更新予定です。

どうぞ、よろしくお願いします。

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