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眠り場のお喋り少女達

井戸端会議と

ガールズトークの

違いとは

配点(年齢)

side沢木


練習が終わって、挨拶をしてキャンプ場に戻る。


みんな疲れていたので食事は穏便に済ませることにした。


と言っても技を禁止しただけだが。


おかげで短期決戦で終わり、敗北した沙耶は川に魚を獲りに行った。


食事が終わり、テントに潜る。


テント生活もこれで終わりかと思うとちょっと寂しい。


「ちょっと兄さん、今からガールズトークするから出ていってちょうだい」

「へ?」


俺はテントの中でのんびりしていたのだが、そこに西条と一緒に喜美たちが入って来た。


「えっと喜美、俺そろそろ寝ようかなー……」

「兄さん、ガールズトーク」

「ちっくしょおおお!!」


俺はテントから追い出される。


ガールズと言われたら逃げざるを得ない。


仕方なく西条のテントに入る。


「あ、壮」


健二がいた。

1人ポツンと……やめよう。

俺も悲しくなる。


「今日はいい試合だったな」


と健二のほうから話を振ってくる。


「まぁな。こっちもどれだけ強くなったか確かめられたし。それに知美の新しい一面も見れたしな」

「俺も知美が負けず嫌いだってことは知っていたけれど、これほどとは思わなかったよ」

「がっかりしたか?」

「まさか!ますます惹かれるよ」


まぁそうだろうな。


闘争心、というのは鍛えてどうにかなるものでもない。


そして結局のところ、最後に試合の命運を分けるのは勝ちたい、という気持ちだ。


神様が応えてくれるかどうかはそこにかかっているのだから。


「お前とも試合がしたかったな。せっかくあの沢木壮が目の前にいるのにできないなんて」


健二、そういうことを言うから喜美やイリヤにおホモだち言われるんだぞ。


「ま、来年頑張れ。チャンピオンに挑戦できるぞ」

「というか壮はここにいていいのか?全国は?」

「先輩にお願いしてな。栄光だぜ!って言ったら半殺しにされた」

「男子校怖ぇー!」




sideガールズ


織火「というわけで!第1回、蓮里西条合同ガールズトークを始めたいと思いまーす!」


蓮里「「「「いええぇえぇえい!!」」」」


由梨「えっ?」


奈那子「元気ね・・・・・・ホント」


雪「おし!じゃあガールズトーク行きますか!」


美奈「でも改めてガールズトークって言われると・・・・・・」


知美「何を話したらいいんだろうね?」


喜美「フフフ、じゃあ私が先陣を切ってあげるわ!」


沙耶「おぉ!さすが喜美!」


由梨「なにー?」


喜美「ある夜のことなんだけどね」


イリヤ「うんうん!」


奈那子「なんかすごいドキドキしてきた・・・・・・」


知美「怖い話じゃないよね?」


美奈「これがガールズトークなんだ・・・・・・」


喜美「私、1人でエロいことやってたのよ」


織火「喜美!喜美!手加減しましょうよ!」


沙耶「初っ端エロ話キター!!」


咲「喜美、西条もいるんだから・・・・・・」


奈那子「こ、これがガールズトーク!?」


イリヤ「ある意味あってるような・・・・・・」


咲「女の子でしかしゃべれないもんね」


喜美「続けていいかしら?」


約全員「「「「「どうぞどうぞ!」」」」


喜美「で、1人でエロいことしてたわけだけど。ちょーっといい感じになったわけよね」


知美「え、えぇっと……」


沙耶「恥ずかしがったら負け!」


奈那子「そういうもの?」


喜美「で、いい!と思ったら突然隣の部屋から声がしたの」


雪「怖い話は勘弁ー!」


喜美「それで何!?って思ったら兄さんが大音量でエロゲやりはじめたのよね」


織火「喜美!それ殴っていいですよ!」


知美「えっ!?えぇ!?」


由梨「よくわかんない」


奈那子「由梨はわからなくていいわ。そのままで」


由梨「?」


沙耶「というか夜中にエロゲとかなかなか勇者ね、コーチ」


イリヤ「ふぅーん。イリヤ以外の女の子にちょっかいだしてるんだ……」


織火「イリヤ!正気に戻って下さい!相手は2次元ですよ刺せませんよ!」


喜美「私完全に萎えて、母さんにそのこと言って寝たわけだけど」


織火「ホント容赦ないですね!」


雪「それどうなったの?」


喜美「翌朝起きたら兄さん股間押さえていたわね。なんかすごい内股でクネクネ歩いてたけど」


咲「でも実際男の人ってどうなってんだろ?」


約全員「……」


知美「何で私のほうを見るの!?」


雪「だって知美、健二の見たことあるんじゃないの?」


奈那子「というかこの前シャワー上がりの健二さん見たんじゃなかったっけ?」


知美「見てないよ!生では見てないよ!?」


約全員「生では……?」


喜美「私も兄さんしか見たことがないからわからないけれど。でもやっぱ殴られると痛いみたいね」


咲「そこらへんわかんないなー」


喜美「というか前悪戯したことがあってね」


西条「……っ!」


喜美「何でそんな食いつくのよ」


奈那子「だって悪戯って……」


美奈「兄妹でもそれは……その……」


喜美「?踏み潰しただけよ?」


西条「「「「「ホントに容赦ないな!」」」」」


喜美「そしたら兄さん、ゴハッとか言ってそのまま気絶したからさすがに焦ったわね」


織火「いい加減お兄さん可哀想になってきました……」


喜美「さて、いい感じに場が盛り上がったところで、知美!あなたの番よ?」


知美「えぇ!?私ですか!?」


沙耶「ゴー!」


知美「ええっとそしたら……健二さんの家に行った時なんだけど」


約全員「「「「「うんうん!」」」」」


知美「健二さんがシャワーに行って、私その間にお片づけしてあげようと思って」


沙耶「なんて健気な……」


織火「蓮里にはいませんね。そんな心優しい人」


咲「みんなで行ったとき最初にしたのがエロ本探しだったしね」


知美「そしたら健二さんのワイシャツが落ちていたの」


沙耶「あー、男の人ってああいうの適当よね」


知美「それで思わず着ちゃって」


イリヤ「変態な話キター!!」


織火「エロの次は変態ですか……」


雪「知美大胆!」


由梨「知美……」


美奈「多田さんのワイシャツ……!!」


沙耶「え?何このカミングアウト?」


喜美「フフフいいわよ!知美!」


知美「そう?これで大丈夫?」


蓮里「「「「「完璧っ!」」」」」


知美「よかったぁ。あ、それでその後健二さんのベッドで思わず寝ちゃって」


喜美「……急に遠くに行ったわね」


織火「いや、ワイシャツ着るのも大概ですよね」


イリヤ「変態さんが多いね」


約全員「「「「「お前が言うな!」」」」」


由梨「匂いどうだった?」


知美「うん!健二さんの匂いがした!」


咲「レベルが高い」


美奈「よし……私もッ!」


イリヤ「じゃあ次イリヤね!」


織火「いやな予感しかしませんよコレ」


イリヤ「浮気したお兄ちゃんをどう尋問するか!」


約全員「「「「「ですよね!」」」」」




こうして合同合宿最後の夜は更けていく……

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