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銃は剣よりも強しっ!  作者: うらにうむ
第二章 魔王国
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お茶会

最近忙しいのと体調崩しがちで更新が遅くなってます、申し訳ない。


メレスが言うには、ネムのおかげで傷は完治しているが血が足りていないため、しばらくは城からは出ないように、と言われてしまった。

俺に刺さっていた木片を見せてもらったが…あんなのが刺さってよく生きてたな、俺。


「おいーす、ツムギいるかー?」


「はーい!」


ばたばたと扉の奥から聞こえる。

扉が開くと、満面の笑みのツムギが出てきた。


「先輩!痛むところとかはありませんか!?」


「おう、大丈夫だ…離してくれないか?」


「いやです」


むぎゅ、と抱きしめられたまま部屋の中に引きずり込まれた。

胸に圧迫されて苦しい…いやでもこの感触、悪くないかもしれない。


「先輩、そちらに座ってください。ちょうど休憩してたところなんです。紅茶、飲みますか?」


「そうだな、頼む」


紅茶を飲み、小さなケーキを1口。


「ん〜♡」


「先輩、甘いもの好きでしたっけ?」


「んや、別にそんなことは無かったんだが、最近好きになったんだよな」


ケーキをひとつ平らげ、心地よい満腹感でお腹を撫でる。

世間話をしたり、最近起こったことを二人で話しあった。

最近はお互いにスケジュールが合わず、こうやって向き合って2人きりで話すことが少なかったため、この時間はとても楽しい。


「ところで先輩、先程ミーナちゃんから、『ユウキ様からセクハラされたにゃー』と聞いたのですが…」


「…」


あ、あの猫っ…!


「先輩も男の子ですし、そういうえっちなことに興味があるのは分かります。でも、女の子の嫌がることはしては行けませんよ?まぁミーナちゃんの場合は楽しそうでしたけど」


「…すみません」


「それに…私に言ってくれればいつでも…」


ごにょごにょと何かをつぶやくツムギの声は、窓から吹き込む風よりも小さくて聞き取れなかった。




つい話し込んでしまった。

気がつけばもう1時間。

ツムギにも仕事があるし、もうそろそろお開きにしようと…


「うぐっ…!」


突然激しい頭痛に襲われ、頭をおさえた。

持っていたカップが手から滑り落ち、ガシャンと音を立てて割れてしまった。


「せ、先輩っ!?やっぱりまだ…!」


「いや、大丈夫、だ。こういう頭痛は、最近よく起こるんだ。それよりすまん、カップ、割っちまった」


「カップよりも先輩の方が心配です…お部屋まで連れて行きますよ」


「…すまん」

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