人殺し
今回は結構雑です。
ほとんど会話文で分かりにくかったらそーりー。
切腹して、自身で内臓を引きずり出して死んでいた6人の男たち。
動物の頭が並べられた祭壇。
血の池になっていた地面。
そして壁にはびっしりと血文字が書かれていた。
残念ながら書いてあることは解読できなかったが…
「以上が俺とエメラが調査結果だ」
「なんだそりゃ。薄気味悪いことしやがって…」
うんうん、と頷く幹部一同。
「自分は正体不明の物を放っておいたら大変なことになるかと。明日、自分がもう一度調査に…」
「やめときな姉ちゃん。呪われても知らねーぞ」
「むぅ…」
「私はゼノビアと同意見だな。明日の昼頃に行く。行きたい者は着いてきてくれ」
「あ、あーしはもういいかなぁ…あそこに居たら気分悪くなるし」
「僕も気になるけど明日は出掛ける予定が…でも、召喚術とか呪術とかならお母様の得意分野だし、声は掛けとくね」
〜〜30分後〜〜
「はぁ〜…昼飯抜いてたから腹減った…誰か飯食いに行こうぜ」
「えぇ…?ユウキっちよくあれを見たあとにご飯なんか食べられるよね」
「まぁ、俺だって生き物なんだから腹は減るさ」
「それはそうだけど…うえっ」
あの光景が忘れられないのか、未だに具合が悪そうエメラの背中を擦る。
「そんなに酷い状態だったのか?エメラがこうなるレベルの惨状なんて想像もつかないんだが…」
「まぁ、俺だって思い出したくないくらいには酷かったさ。降りてくるなって忠告を聞かないからこうなるんだぞ」
「ううっ…ぐうの音も出ない…」
「まぁいいさ。ユウキ、オイラはいつも通り酒飲みに行くんだけどよ。着いてくるか?」
「お、いいね。行くか」
〜〜翌日〜〜
「…なぜ貴様がいる?」
「良いじゃん。着いて来いって言ったのはヘイルなんだし」
「その通りなのだが…昨日のうちに十分見たのでは無いか?」
「んや、アンソルスが用事があって行けないって言うからさ。代わりに文字とか様子とかスケッチしてこいってさ」
「まぁ、良いではありませんか!」
地下室の探索隊は俺、ヘイル、ゼノビアの3人。
昨日と同じ小屋に向かう。
「…ユウキ殿、前に魔王様から聞いたことがありますが、魔王様やユウキ殿が住んでいた世界って平和だったって、本当でありますか?」
「まぁ、この世界に比べたら相当平和だったな…それがどうかしたか?」
「いえ、その…とても失礼なことを言うのですが、ユウキ殿はその平和な世界で、人を殺害したことがある、と思ったのであります」
「…」
「おい、ゼノビア。何を…」
そこまで言って、ヘイルは言葉を止めた。
きっと俺の顔を見て、ただの勘なんかではないと気がついたからだろう。
「…ゼノビア、なんでそう思ったか教えて聞いてもいいか?」




