表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銃は剣よりも強しっ!  作者: うらにうむ
第二章 魔王国
47/87

救出


―魔力収集施設―


「…よし、行くぞ」


M4カービンを構え、見張りをしている3人の頭を撃ち抜いた。

施設内に侵入し、一直線の通路を走り抜ける。


「メレス、これ被ってくれ」


「なんだいこの珍妙な仮面は?」


「ガスマスクだ。有毒なガスを無効化してくれる。防犯装置が作動して睡眠ガスが噴出されたとしても、多分大丈夫だ。顔を隠すって意味でも街を離れるまでは外すなよ」


「うん、わかった」


中から人のいる気配や物音が無いのを確認して、部屋の中に入った。

メレスは部屋の中心にあるポッドに駆け寄った。


「…あぁ、お母様」


ポッドの小窓に触れ、中を眺めて呟いた。

どうやら本当に母親本人だったようだ。


「時間が無い。力ずくでぶっ壊すぞ」


「うん、お願い」


蝶番を撃って破壊。

扉の隙間にバールを差し込んで力を込めると、徐々に広がる隙間から液体が吹き出してきた。

バールを握り直し、身体全体を使ってバールを押す。

すると扉は開き、大量の液体と共に裸の女性が中から流れ出てきた。


「心臓は…動いてる、息もしてる…!よかった…!」


ピクリ、と身体が震えた。

女性はゆっくりと口を開いた。


「…む…眩しいな…」


何年も眠っていたからか、掠れた声で言った。

眩しそうに目を細めている。

メレスは一瞬だけガスマスクを外し、その顔を見せた。


「お母様っ!僕です、メレスです!」


「そう、か…そうか…助けに来てくれたのだな」


震える手をメレスの頬に当て、優しく撫でた。

一刻も早くこの場から離れるべきなのだろうが、話を切り出しづらい…


「よかった…お母様が無事で、本当に、良かった…!」


「ふふっ、泣くなメレス。そこの白狼が困っているであろう。顔を見る限り、こんなことをしている場合ではないと思うが?」


「そ、そうだった!早くここから脱出を…!の前に、ユウキくん!ポッドの底の部分壊してみて!」


「ここだな…ふんっ!」


近くにあった金属パイプをもぎ取り、ポッド内部の底を本気で殴る。

1枚の薄い板だった底は簡単に壊れ、空洞が現れた。

中心には赤く光る、みかんほどの大きさの水晶玉がひとつ浮かんでいる。

触れてみると表面は冷たいが、中からはとてつもないエネルギーを感じた。


「それそれ!持って帰るから、絶対に投げたり落としたりしちゃダメだからね!」


水晶玉をポケットに突っ込む。


「お母様、立てますか?」


「うむ、身体機能は衰えていないようだ」


メレスの手を掴んで立ち上がり、準備運動のように体を動かし始めた。

その…動く度に揺れる大きな胸のせいで直視できないというか…


「…外は寒いし、目のやり場に困るからこれ着てくれ」


「ほう、マナの物質化をその速さで…いや、今はやめておこう。感謝するぞ、白狼」


創造したトレンチコートを渡した。


「じゃあ行くぞ、時間は少ない。もしも包囲されてたら強行突破する。俺が殿を務めるから、その時は自分の身を守ることを優先して一直線に大通りまで走れ。いいな?」


二人が頷いたのを確認して、俺たちは出口に向かった。

この部屋の中、睡眠ガス充満してるんだよね…

なぜ魔女に効果が無いかは…まぁこの世界の魔女はチート級生物だし、作者が何も考えてないからとかじゃないし。

本当だし。


出来そうなら明後日にはもう一話更新します

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ