母親
最近バイトが忙しくてサボってました。
マジあいむそーりー。
訂正:サブタイトル『つづき』→『母親』
また下書き状態から変えてなかった。
疲れてんのかしら…
「えーっと、あとはこれとこれと…あぁ、あとこれもですね」
魔王国に帰るために、家の中にある必要なもの、証拠になりそうなものを全て馬車に積んでいく。
必要な情報をほとんど回収できたというのもあるが、不覚にも俺が1度捕まった事で警備が強化され、これ以上の侵入が望めないというのもある。
帰ったらツムギに怒られそうだなー…
「それで、どうしたんだよメレス。具合悪いのか?」
「…ううん、大丈夫。気にしないで」
「…?」
今朝から顔色が優れないというか、少し落ち込んでいる様子のメレス。
もしかして、俺の失敗に怒っているとか?
本当にそうなら俺、本気でやらかしたな…
魔王国に帰ったあとに謝罪する為の言葉を考えておこう。
人目がいちばん少ない真夜中、出発の時間だ。
「それじゃあ行くぞ。門番が面倒臭そうなら強行突破だ」
「了解です!」
「…ねえ」
「ん、なんだ?」
「その、やっぱり、伝えたいことがあって…」
あまり口を開かなかったメレスが、泣きそうな顔でこっちを見ている。
「ユウキくんが見たっていうポッドの中にはいる女の人って、多分…僕のお母様なんだ」
「お母様って…なんで?」
「僕のお母様は、この国にいる最後の魔女。10年くらい前に兵士を連れた国王に連れていかれて…」
魔力収集装置は、魔女であるメレスの母親が数百年間貯めた魔力を吸収する装置なのかもしれない。
実際、大気中のマナを収集することは難しいが、人間から魔力を吸収する装置は存在する。
それに、その膨大な魔力が兵器なんかに使用されたら…と考えると装置を破壊するという意味でも、確認しに行きたい、あわよくば助けたい、というのがメレスの言い分だ。
「危ないことはわかってる。それに、これは私情だから、2人を巻き込むべきじゃないこともわかってる。でも、僕だけじゃ力不足だから…手伝って欲しいんだ」
「メレス、お母さんのことを助けたいんだな?」
「…うん」
「ポッドの中にいるのが本当にお前のお母さんかは分からないんだ。それでも、行くんだな?」
「うん、行きたい」
「ふふっ、お母様のことが大好きなんですね」
「もちろんさ。世界で1番、お母様のことが大好きで、お母様のことを尊敬してる」
…羨ましいな。
俺もそうやって思える人生を送りたかった。
「よし、じゃあ予定変更だ。救出しに行くぞ」
「…いいのかい?」
「おう、俺は1度失敗してお前たちに迷惑かけてるからな。これはその償いってことで。帰ってからツムギに怒られないかが心配だが、分かってくれるだろ。あいつ、こんなことで怒るほど心狭くないし」
「償いって…別に僕は」
「うっせぇ。気が変わる前に作戦会議するぞ」
「…うん、ありがとね」
真っ暗な外。
小さなランプを3人で囲み、即席で作った作戦の説明を始めた。
PV10000感謝!!




