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銃は剣よりも強しっ!  作者: うらにうむ
第二章 魔王国
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魔力収集装置

風邪ひいて、やる気が起きずに更新できなかったマン。

あいむそーりー。


「ちょっと今日、寒すぎやしないか?」


「冬だからな。春が待ち遠しいぜ」


「だなー…なぁ、聞いてくれよ。俺さ、春になったら結婚するんだぜ」


「なんだって?誰と結婚するんだ?」


「酒場に居るあのウェイトレスのゾフィアだ」


「かーっ!めちゃめちゃ美人じゃねえか!羨ましいぜ!」


「だろ?家に帰ったら可愛い嫁がい…」


「俺も家族が欲しいぜ…あれ?マイク…うがっ!」


…よし、始末完了。

殺してしまったら今後の警備がより一層厳重になってしまうため、少し眠ってもらった。

警備員の荷物から鍵を取り、中に侵入した。

この数日で色んな施設に侵入してきたが、この建物はこの国の最重要施設の1つらしい。

どうやらここは魔力を収集する為の施設らしく、メレスが言うには、この国から出る前に破壊しておきたい施設、だそうだ。

魔力を効率的に収集する技術というのはこの世界には未だに発見されていないらしく、その技術を盗むのが今回の任務の目的だ。

ちなみに、今回は通話石が使えない。

魔力を集める施設と言うだけあって、マナの流れが乱れていて、通話が出来なくなるらしい。


それにしても、何も無い。

廊下が真っ直ぐ伸びているだけで、他に部屋も無ければ人もいない。

資料には「魔力を集めるためだけの施設」と強調されて書いてあったので、余分な部屋などは特にないのだろう。

暫く進むと、地下へと続く梯子を見つけた。

というか廊下の終着点がここだ。

梯子は木製で、一歩降りる度にミシミシと軋む。

すぐにでも壊れそうで、少し怖い。

一番下まで到着した。


「また一本道かよ…」


ここまで来るとむしろ怪しい。

何かしらの罠に誘われているような…


「チュウ」


「ん、ああネムか…お前も怪しいって思ってるよな…メレスに一応伝えておいてくれ」


足元をうろつくネズミ。

ネムが『生物を創造する権能』で創り出したネズミで、今はネムが操っている。

歩いていると、壁にかけられた看板のようなものを見つけた。

『国王の許可なくこの先へ進む事は国家反逆罪とする。』

なるほど、国王の権限がなければ入れないほどの施設か…

最重要施設というのは本当だったようだ。

…だが、それにしては警備が緩いのは何故なのか。

最初に眠らせた2人しか人は見ていない。

しかも、この先から人の匂いはしない。

やはり罠なのだろうか?

そんなことを考えているうちに、いつの間にか廊下の最奥に到着していた。

黒い金属製の扉であり、鍵がかかっている。

先程入手した鍵は合わず、道具を創造してピッキングした。

難なく扉は開いた。

部屋は、この世界観に似合わないような機械が壁沿いに大量に並べられたドーム状の部屋が広がっていた。

部屋の中は病院みたいな匂いがする。

それにしても、1番目を引くのは、真ん中にある大きな円柱型のポッドだ。

とりあえず、メレスから借りた魔道具のカメラで写真を撮っておこう。

大量に並んだ機材を撮影して、真ん中のポッドに近づく。

中から液体で満ちたような、ゴポゴポという音が聞こえる。

ポッドに付いた小窓のようなものを覗き込むと…


「…女?」


目を瞑った、とても綺麗な女性が中に入っていた。

ピッキングができる謎の高校生、ユウキ。

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