表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銃は剣よりも強しっ!  作者: うらにうむ
第一章 転機
24/87

風呂

進路とかのこといろいろやってたから遅くなりました。


ごめんネ


女性を家まで送り届け、帰路についた。


後のことは、ツムギがどうにかするとのこと。


「あーあー、ツムギ、聞こえるか?」


『はい、きこえますよ。大丈夫でしたか?』


「おう、任務成功、今帰ってるところだ」


『そうですか…!お疲れ様です、帰ってきたら、ゆっくりお話しましょうね』


「ああ、そうだな」


~~数時間後~~


「遠すぎんだろマジで…」


魔王城の扉をくぐると、ディードが居た。


「おっ、もう帰ってきたのか!お疲れさん!」


「おう…本当に疲れた…」


「とりあえず風呂入ってこい!それからこの屋敷内の案内すっからよ」


ディードに風呂まで案内された。


俺は向こうの部屋で待ってるぞ、と、奥の部屋に行ってしまった。


女性用と書かれた暖簾をくぐり、脱衣所で服を脱ぐ。


いや待てよ、俺は女性という括りでいいのか?


…大丈夫なはず、だよな?


日本にあった銭湯と同じような作りだ。


きっとツムギのおかげだな。


がらら…


「~♪おっ、ユウキ君じゃないか。お疲れ様!」


そこに居たのはメレスだった。


…白衣なんか着てて分かりにくかったが、意外と胸が…


「…ユウキ君、元男としてはやっぱり僕の身体が気になるのかい?」


「あーすまん…無意識だった。許してくれ」


「ふーん…ま、僕は別にいいけど、魔王様に言ったらどうなっちゃうんだろうね?」


と、ニヤニヤしながらこっちを見ている。


「それはやめてくれ、マジで」


「ふふっ、冗談だよ冗談。ほら、こっち来なよ」


「ん、お言葉に甘えて」


そういって俺はメレスの隣に座った。


「ふぅ…このお湯、落ち着く匂いするな…」


「ふふん、僕が調合したハーブを入れているからね。効果は魔王様のお墨付きだよ」


絶妙な湯加減に、薬草の優しい香り、とても心地いい。


久しぶりの入浴にぼーっとしていると、となりのメレスが話しかけてきた。


「ねぇユウキ君、魔王様は向こうの世界でもあんな風に甘えんぼさんだったのかい?」


「んー、まぁ、あんな感じだな。甘えるのが好きで、優しくて、いっつもニコニコしてた」


「へー…やっぱりそうなんだ…」


「やっぱりって…こっちでは違うのか?」


「うん、優しいのは同じだけど、超真面目って感じだったんだよね」


「真面目なのも変わらないな。まぁ、ゼランと魔界の統一なんて目指してるから、緊張してるんじゃないかな」


「うん、そうだと思う。だからね、みんな結構キミに感謝してるんだよ」


「感謝?」


「いっつも張り詰めた表情の魔王様があんなに表情を崩して、笑顔になってたんだ。あんな表情は誰も見たことがなかったはずだ。信じてないーとか言ってたけど、ヘイルだって内心では感謝してるんじゃないかな」


「そっか…そうだといいな」


「魔王様、キミが帰ってくるの楽しみにしてたから、後でお話ししてあげなよ?」


「ああ、わかった」


そういって、メレスは出ていった。


あの様子から察するに、他の幹部たちからのツムギに対する好感度は結構高めなようだ。


それにしても、本当にツムギが…


人生何があるかわからないもんだな。

シャワーはどんな建物にもあるけど、お風呂はそれなりに裕福な家庭ではないと入れない。


そんな世界です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ