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(く+ノ+一+口+十+力=?)

サブタイ意味不明ですが、ご容赦を^^;


又、違和感がある所や(違和感だらけですが……)、話が繋がらない様な所は修正予定ですm(_ _)m

 体育での模擬戦後も当然授業があるのだが、疲れ果てていた旭は全ての授業寝て過ごしてしまい、起きた時には帰る時間となっており、そのまま寮へと帰宅する。旭の九陽学園初授業はそうして終わったのであった。


 そして、女生徒達が寮へと帰ってきてから数時間たった頃、恵愛、静華、椿が教科書やノートを持って五階の廊下を歩いていた。何の為に三人は此処に居るかと言うと、余り授業が受けれなかった旭の為にと明日が休みという事もあり、恵愛と静華が話し合い、ついでに椿も無理矢理に参加をさせ、旭の部屋で勉強会をしようと言う話になったからである。


「ねぇ~別に勉強会、今日でなくてもさ~……」


「ダ~メッ、そんな事言って勉強したくないからでしょ?」


 ダラダラと歩く椿に、後ろ歩きしながら椿の抗議を否決する。


「ぶぅ~」


 不貞腐れる椿のやる気を出させる為だろうか、静華は手に持っている袋を持ち上げ、


「ほっ、ほらっ! 勉強会終わったら皆で食べようと思ってほらっ! これっ! お菓子とジュース買ってきたから終わったらお喋りしながら食べよ?」


 それでもやる気が見えない椿だったが、何か思いついた様で急に顔が明るくなる。


「あっ、そだ。勉強会よりさ~旭の部屋の中、何があるか探すってのはどうよっ?」


 その提案に恵愛は一言、


「却下っ!」


 そのまま椿の腕を掴み引っ張られて行く。


「ちぇ、そっちの方が面白いのに~」


「この勉強会は椿の為ってのもあるんだからっ!」


 引っ張られている椿は渋々、


「うへ~い……」


 と、嫌そうな顔のままで了承した。


 そして旭の部屋に着き、何故か先にノックも無しに椿がドアを開いた。鍵は掛かっていなかった様だった。


「おこんばんは~っ! 旭~っ! 遊びに来たよ~っ!」


「ちょ、ちょっとっ! 何鍵が開いてるからってノックも無しに開けてるのっ! 親しき仲にも礼儀ありって言うでしょ!?」


「椿ちゃん流石にそれはダメだよっ」


 しかし、二人の注意に対し椿の反応が無く、ただ一点を見つめていた。それを不審に思った二人は旭の部屋を覗き込む。


 そこには何も着ていない穿いていない、素っ裸の旭が立っていた。風呂から上がり頭を拭いていたのであろう、頭にタオルをのせて固まっている。


「…………」


「「「…………」」」


 無言で固まる四人。


「ごっ、ごめんなさいっ!」


 最初に動いたのは恵愛、手で目を覆う。その声で我に返った旭は自分の下半身をタオルで隠してしゃがんだ。


 恵愛は椿と静華の腕を取り部屋を出てドアを直ぐ様閉める。


「あ、あの~……旭君? き、急にドア開けて本当にごめんなさいっ……。ほっ、ほらっ! 椿も謝ってっ!」


 隣りにいる椿の腕を掴み謝る様に促す恵愛。


「あ~っと、旭が風呂上がりで体拭いてるなんて思わなかったから、えっと……とっ、とりあえず本当ごめんっ!」


 旭には見えていないが椿は頭を下げながら両手を頭の上で合わせ旭に謝罪をし、静華は何故か放心状態で動かないでいた。


 そんな二人の謝罪を聞き、慌てる様に旭は、


「いっ、いやいやっ! こっちこそごめん。 鍵開けたままで不用心やし、しょうもないもん見せてもて、ほんま堪忍っ」


 この旭の言葉の返しによって、お互いが謝り合戦となってしまうのだが、それは置いておいて先に話を進めようと思う。その謝り合戦が終わり、旭は恵愛達が何の為に自分の部屋に来たのかが気になり自分に用事があったのかと、旭は恵愛に聞く。


「……えっとね。旭君、今日ちゃんと授業受けれなかったでしょ? だから、ほら、私のノート持ってきたから、あの、貸してあげようと思って」


「えっ! マジでっ!? それはマジ助かるわっ! ほんまありがとうっ!」


 閉まったドアに近付いて来たのであろう、嬉しそうな旭の声が近くに感じた三人。


「う~うん、別にいいよ。でも今度は皆で勉強会しようね。それよりノートどうしよっか。少しだけ開けて床に置いてもいい?」


「いや、もう穿いたから直接貰うわっ」


 そう言い、ジーンズのみ穿いた旭がドアを開いた。そんな上半身裸の旭に驚いたが、恵愛は手に持っていたノートを旭に手渡す。


「うん、ほんまありがとう。それじゃあ少し借りるなっ」


「あ、うん。それじゃあまた明日ね……」


 出来るだけ三人共、普通に普通にと言った感じに表情や言葉を選び、お休みの挨拶を交わし、


「皆おやすみ。じゃあまた明日なっ」


「「「おやすみ~」」」


 旭は笑顔で皆の顔を見ながら手を軽く振り、そしてドアが閉められた。


 恵愛、静華、椿はお互いを見合う。


「ちょ、ちょっと、とりあえずあそこに行こっ」


 恵愛は階段近くにあるジュースやお菓子、パン等の販売機や、椅子、テーブルが置かれた寮の生徒達が使う休憩場所を指さして言い、椿と静華は頷き、歩いて向かった。


 それから椅子に腰掛けた三人は少しの間、何も言葉を発しないでいたが、


「私の胸より大きい……」


 自分の胸を見下ろし、胸に手を当てながらポツリと静華が呟く。恵愛と椿はその静華の発言にビクッとなり、静華の方を向いて見ると、絶望した様な表情で自分の胸を叩く静華の姿があった。


「えっと……静華? その、大丈夫だよ? 私達中学生だし成長期だし、それに女は胸じゃないよ?」


 椿は恵愛のその言葉に「あ~あ……」っと、手で頭を抱えている。静華は恵愛の胸を凝視し、


「良いよね~恵愛ちゃんは大きいもんね~。この中で1番だもんね~」


 棒読みで恵愛の胸を見続ける静華。そんな静華を慰めようとしたのか椿は、


「し~ず~かっ! あたしの胸見てみっ! あたしも胸小さいし、ほら同じじゃん! それに旭が自分より大きいからって、そんなに気にしないでいいってっ! ねっ!」


 今度は椿の胸を凝視。


「椿ちゃんも私よりは大きいよね……」


 その時、椿と恵愛は思った。凄く面倒臭いと、そして二度と静華に対し胸の話はしないでおこうと心に誓った二人であった。


「あ、あのね静華? 女の子にとって胸の大きさは気になったりするのは仕方がない事だとは私も思うよ? でも今は旭君の事を話し合わないと。静華もさっきの姿みたでしょ? 胸があったし、くびれや体のラインも……あれはどう見ても女の子にしか見えなかった」


「やっぱりそうだよねっ! あたしも旭が女の子にしか見えなかったしっ!」


 恵愛は静華を落ち着かせる様に言いながら、先程の旭の裸を思い出していた。


 その次に言葉を発した椿に「し~っし~っ、声が大きいっ」っと、恵愛は人差し指を口の前で立てて注意する。


 話の内容を聞き、静華は少し落ち着いた様で椿と恵愛に頭を下げ、


「ご、ごめんなさい。ちょっと私、混乱してしまって……。それでなんだけど、私にも旭君が女の子にしか見えなかったよ? でもね、私見ちゃったんだよ。旭君の男の子な部分」


 途中まで頷いていた二人は静華の最後の言葉に、


「「えっ!?!?」」


「しーっしーっ声がでかいよ二人共っ」


 下半身まで見ていなかった二人は驚愕し、そこまでしっかりと見ていた静華に対し少し引いていた。


 落ち着きを取り戻そうと、恵愛は深呼吸をゆっくりと行う。それから、


「それってもしかして……。お、が最初にくるもの?」


「あははははっ、いやいやっ、そんな女子ばっかなんだからさ~。ま~あたしも凄く驚いたけど、ハッキリ言えばいいじゃん」


 椿は静華と恵愛を二タニタと見ながら、


「お〇ん〇んってさ~」


 そう発言した後直ぐに恵愛の張り手が椿のおでこにクリーンヒット。おでこを真っ赤にさせ、しゃがみ痛がる椿。


「堂々と女子寮でハッキリ言うなっ!」


 椿とは別の意味で恵愛は真っ赤になっていた。


「うん、そうだよ。お〇ん〇んあったよ」


 間髪入れずに静華にも張り手が飛んだ。


「痛いっ! 恵愛ちゃんツッコミきついよ~」


 静華は涙目になり、椿はそれを見て腹を抱えて笑う。そんな二人を腰に両手を当てて仁王立ちになり、


「二人共っ! 女の子がそんなに軽々しくそんな事言うんじゃありませんっ!」


「えっ? でもこれくらい女子の間じゃあ……」


「てか恵愛、美和先生より先生みたいだしっ。それより顔真っ赤なんですけどっ!」


 等と言っている二人に対し再度、


「分かったっ!?」


 腰に手を当て仁王立ちのまま、座る二人に目線を向ける様に腰を曲げて睨みつけた。


「「あっ、はい……ごめんなさい」」


 その迫力に気圧(けお)され素直に謝る二人に「もうっ」と、溜め息を吐く恵愛は気を取り直し、


「それで結局旭君は、男の子なのか女の子なのかどっちなんだろ?」


「えっ? ふたなりじゃないの?」


 静華の言った言葉を知らない2人は頭の中がハテナで埋め尽くされる。


「「なにそれっ?」」


「えっ? いや、旭君はふたなりでしょ? あれ? ふたなり知らない?」


 椿は全然その言葉を知らないが、何か卑猥な言葉だと当たりを付けて、興味が湧き、


「えっ? えっ? なにそれっ? ねぇ静華。それってどうゆう意味っ? こっそり、こっそりで良いから教えてよっ」


 グイグイと来る椿に苦笑いの静華。


 しかし、恵愛は「そんな事よりっ!」と、椿と静華の腕を掴んで立ち上がらせて、


「美和先生に旭君の事聞きに行ったほうがいいでしょ? 旭君の姉であり、あそこまで妹って言い続けてる先生なら知らないなんて事は無いと思うし、私達が見てしまった事も、後の事を考えたら伝えた方が私は良いと思うから……それに、私はこれからも旭君と友達で居続けたい。もしも男の子でも女の子でも無いなら、旭君を守る為にも今はクラスメイトや他の生徒達にバレる訳にはいかないし、先生に色々と手伝ってもらった方が絶対安全だからねっ」


「そっか、そうだよっ。美和先生が知らない訳が無いじゃん」


「うん、先生は旭君のお姉さんだもん。いつも心配してるだろうし、私達が知ってるって知ったら先生も気が楽になるかも」


 三人は頷き合う。美和に伝える為に、旭の事を聞く為に、美和の部屋に向かって行くのであった。

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